『おはよう』
シャッと音を立てながら無遠慮に開け放たれるカーテン
遮る物がなくなりまだ微睡みの中に居たいこちらの事などお構いなしに日差しが顔を射す
唸り声と共に布団を頭まで被れどすぐに剥がされ結局日差しを浴びる羽目になる
嫌になるほど天気がいい…
観念しまだ開き切らない瞼のまま洗面台へ向かう
「閉めろ」と何度言っても忘れる扉を溜息混じりに閉め顔を洗う
タオルから顔を離せばバターの溶けた匂いとほろ苦い珈琲のいい匂いが鼻を抜ける
起こす事には一切配慮がないが朝食にはあいつなりの配慮がある、しかし食べないと言う選択肢はない
「休みの日くらいちゃんとけ」
共に過ごし世話を焼かれるのも悪くはないと初めて感じた
食後、洗い物を進める広い背中を新聞越しに見つめる
俺よりも大きな背中も身長も愛おしく感じたのはいつからだったか…
名前を呼べば手を止め振り返る、新聞を畳み一言告げれば驚いた後、嬉しそうにふわりと笑う
うん、やはりその顔は悪くない…思わずこちらも頬が緩んだ―――
『今日、どっか行くか』
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潰れるかな〜と思いつつ見てぇぇってとこ
・洗面台の写真に映るコップ黒猫と白くま
・投稿にも載せていただいたマグの絵柄
尾の言ってる朝食の谷なりの配慮は写真だと奥になってるので見えづらいかもなんだけど、ロールパンにハムとたまご挟んでます
個々に分けると尾の食の進みが悪いからいっその事パンに挟んでしまえ!と言う谷の考え
確かにこれだと新聞も読みやすい…って思ってる尾
平日は朝まともに食べないので休みの日くらい一緒に食べたいとも思ってる谷、メインは顔色悪いんだからちゃんと栄養あるもの食え、コーヒーは朝ごはんじゃない飲み物だ
パンの方が進みがいいから休日の朝はほぼパン、谷ほど食べないけど少食な訳でもない、米とか麺は昼とか夜、尾も谷も米が好きだと可愛いなぁ…
絶対映らない自信はあったけど、マグの中身も違います
尾はコーヒー谷はカフェオレ(甘)、夏だと尾アイスコーヒー谷麦茶とかになるんだろうなぁ…