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    halc_yon

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    halc_yon

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    01¦詩・短歌

    なんとなく書きたくなったので書いた数個の詩と短歌たちの供養 いずれもフィーリング。若干血なまぐさいものがあったりします。




    ▼詩

    逆流する血液が脳のしわまで熱している。
    それこそがきっと、愛しいものの証明で、
    誰にも触れられない、そのことの証明。

    -

    特別なものだと思い込んでいた、キラキラの錯覚を教えてあげる。
    ノスタルジック、こどものころ、貰える風船、ほそい蝋燭。賛美歌みたいな歌声。確執と離別、血とそのしくみ。

    でももう大人だから、一人だから、
    ショートケーキだって素足で踏めるの。

    やさしくて、あまくて、
    やわい生地をひきのばして、
    そうしてやっと、やっと私は、
    命の冒涜ができる。

    -

    ようこそマリア、導き手。手繰り寄せてまでも包んでほしい。貴方に腕をひかれてそして、何万もの穴になる、私を、見ていて。マリア。

    -

    わたしたちは初潮と破瓜を経て、そしてきっと大人になるでしょう。血とともにあり、内臓を撫で生きる、女とは、生命そのものだから。





    ▼短歌自由詠(not連作)

    すさんだとき指にぶつかる踏んだこともないその原石

    内側だけの稚拙さをもって足音怯える18時半

    三途までの橋まだ走れるとか悪魔みたい

    手垢まみれのからだに透ける 私とあなたのセフィロトの樹

    血潮と破水のダンスで痛みだけはいつでも本物

    引っ掻いても爪はがれてもクローゼット開けないで約束して

    運命なんてそうないから赤い糸とかで殺してあげたい

    つめたい風に頬撫でられてやっとどこにでも行けると思った

    今更言えないことと握りこんだ鎖の痕の類似性

    私たちまともじゃないこと悲しいふりでもしましょうか

    地面に落ちたライムライトのわたしずっと冷たかったね

    いつまでたっても弱いから爪弾いてまた今度

    呪いとか興味ないけどそこにいて じっとしていてゆるされないでね

    絶望と現実はクラスメイトで私も混ざりたいから醜くありたい

    -

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