イン・ザ・シネマLog 三十路卓[メイン] 揺蕩うKP : 美桜はその日、自分たちが住んでいる街の、店舗が建ち並ぶ街路を歩いていた。
そこであなたは、路地裏から急に飛び出してきた男性にぶつかりそうになる。驚き、少しよろけるも、男性は慌てた様子で携帯を耳に当てており、こちらを気に掛けることもなく去っていった。
[メイン] 揺蕩うKP : 「こんなところに道があったのか」と男性が飛び出してきた道をのぞきこんだあなたは、その奥に古びた映画館の看板を見つける。興味を惹かれて近づくと、看板の奥には地下へと続く階段があり、あなたはゆっくりとその階段を降りていった。
[メイン] 美桜 : 「……なんやあのおじさん……」って怪訝そうな顔で振り返りますね
でもまぁ面白そうな場所見つけたので機嫌ちょっと良くなって進んでいくかもしれない
[メイン] 揺蕩うKP : 階段の下は、半円の形をしたホールであった。
どうやら自分の他に客はいないようだ。
▶探索箇所
◇カウンター
◇壁
◇両開きの扉
[メイン] 美桜 : カウンターからいこか
[メイン] 揺蕩うKP : 〖カウンター〗
中に劇場スタッフの姿はないようだ。上には備え付けのマイクと、マイク電源のスイッチついており、他に物は置いていない。
[メイン] 美桜 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 46 > 成功
[メイン] 揺蕩うKP : マイクは随分と古い型のものであり、壊れて使えないことに気づく
[メイン] 美桜 : 「何年前のもんなんやろ……」
[メイン] 美桜 : 手に取っても?
[メイン] 美桜 : とりましょう
[メイン] 美桜 : 普通のマイク?
[メイン] 揺蕩うKP : 特に何の変哲もない普通のマイク(壊れている)ですね
[メイン] 美桜 : じゃあそれ確認してそっと元の場所に戻します
[メイン] 美桜 : 「ずっと放置されよったんかな、ここに」
[メイン] 揺蕩うKP : マイクは特に喋ったりもせず、元の位置に戻されました。
[メイン] 美桜 : カウンターはいります
[メイン] 美桜 : 「よいしょ、っと」
[メイン] 揺蕩うKP : では、貴方はカウンター背面に取り付けられた取り外し可能な【懐中電灯】を見つけることが出来ます
[メイン] 美桜 : 手に取りますが 使えます?
[メイン] 揺蕩うKP : 使えます
[メイン] 美桜 : なるほど
[メイン] 美桜 : 「……暗いとこもあるやろし、ちょっと拝借しよかな」
[メイン] 美桜 : しまいます ぽっけに
[メイン] 揺蕩うKP : ▽美桜 は 懐中電灯 を 手に入れた !
[メイン] 揺蕩うKP : カウンターで出せる情報は以上となります
[メイン] 美桜 : これで安心安全すわ
[メイン] 美桜 : なるほど
[メイン] 美桜 : 壁で
[メイン] 揺蕩うKP : 〖壁〗
壁には古びた映画のポスターが数枚貼ってあった。
長い間貼られたままの様子で、端が黄ばんでいる。
[メイン] 美桜 : 「古ー。僕が生まれた時か、それより前のものちゃう?この映画」
[メイン] 揺蕩うKP : 目星が振れますね
[メイン] 美桜 : ふろう
[メイン] 美桜 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 50 > 成功
[メイン] 揺蕩うKP : あなたの好きな古い映画のポスターがある。その上には同じく古ぼけた『好評上映中』のシールが貼られてあった
[メイン] 美桜 : 「……わ、これ」
[メイン] 美桜 : 「え、うわ~!!この映画、もう見れへんやつやん!!!!え、このポスター欲しすぎるんやけど?!」
[メイン] 揺蕩うKP : 剥がしますか?
[メイン] 美桜 : べり!します
[メイン] 揺蕩うKP : ポスター「ベリ!」
[メイン] 揺蕩うKP : 特に何の変哲もないポスターですね
[メイン] 美桜 : 丁寧に丸めてカバンにしまいます
ほくほく!
[メイン] 揺蕩うKP : 壁で得られる情報は以上になります
[メイン] 美桜 : 「ええもん見つけたわ」ってるんるんです 今
[メイン] 美桜 : おわりか
[メイン] 美桜 : じゃあ最後 扉で!
[メイン] 揺蕩うKP : 〖両開きの扉〗
木製の重厚な扉。わずかに開いている。
[メイン] 美桜 : 覗けます?
[メイン] 揺蕩うKP : そーですねぇ……「覗く」か「目星」「聞き耳」が振れます。
[メイン] 美桜 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 73 > 成功
[メイン] 美桜 : CCB<=65 【聞き耳】 (1D100<=65) > 81 > 失敗
[メイン] 揺蕩うKP : 扉の横に「劇場内、携帯電話等電子機器の使用禁止」と書かれた注意書きが貼られていることに気づく
[メイン] 揺蕩うKP : なにかスピーカーを通したような音声が聞こえる
[メイン] 美桜 : ふむ
[メイン] 美桜 : もう使われてないのは分かってますけど 一応携帯の電気を落としますね マナーなので
[メイン] 揺蕩うKP : 偉い
[メイン] 美桜 : 「……?なんか音、する?」
[メイン] 美桜 : 「や、でもここもう流石に使われてへんやろ……なんの音なん、これ」
[メイン] 揺蕩うKP : 音は、扉の向こうから聞こえてきますね
[メイン] 美桜 : 扉開けれますか
[メイン] 揺蕩うKP : 開けれますね
[メイン] 美桜 : あけよう
[メイン] 揺蕩うKP : 扉を押して中に入ると、簡易な椅子が七列並ぶミニシアターにつながっていた。
[メイン] 揺蕩うKP : スクリーンの中では、えらく大きな客船が夕日の中を滑るように進み、その甲板の先頭には両腕を真横に伸ばした美しい女性と、背後から抱きしめるように支える男性が立っている。
[メイン] 揺蕩うKP : 二人の後ろには、慌てたように甲板を走り回る小日向瑞樹。ん? 日向!?
[メイン] 美桜 : 「……あれ?」
[メイン] 美桜 : 「え、なん、特別出演?」
[メイン] 美桜 : 「なんしとんひゅーがくん……」
[メイン] 揺蕩うKP : ああ、間違いない。往年の名作の中には、そこに居るはずのないあの人がいた。
見知った人は映画の登場人物になってしまっている不可解な状況にSANc(0/1)
[メイン] 美桜 : 1d100<=65 【SAN値チェック】 (1D100<=65) > 69 > 失敗
[メイン] system : [ 美桜 ] SAN : 65 → 64
[メイン] 揺蕩うKP : 貴方は驚いて声を出しますが、スクリーンの中にいる日向はちらりともこちらを見ません。
[メイン] 美桜 : 「……え、これ確か乗客全員死ぬやつちゃう?」
[メイン] 美桜 : 「死ぬん?あの子」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「ぜぇったい俺場違いでしょこれ……」
[メイン] 揺蕩うKP : ▶探索箇所
◇スクリーン
◇座席
◇非常灯
◇映写室
[メイン] 美桜 : 「おぉ、自覚はあるんやね」
[メイン] 美桜 : スクリーンから
[メイン] 揺蕩うKP : 〖スクリーン〗
日向が出演中の映画が投影されている。
とくに何の変哲もないスクリーン。
触れても幕と共に映像が揺れるだけで、厚い布の感覚しかない。
[メイン] 揺蕩うKP : 目星が振れます
[メイン] 美桜 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 35 > 成功
[メイン] 揺蕩うKP : スクリーンが揺れた先に、裏の壁が少し見えた。なにか紙が貼ってあるようだ
[メイン] 美桜 : みましょう
[メイン] 揺蕩うKP : スクリーンを捲った先には、紙が貼ってあり、装置の止め方が書いてある
「スクリーンの正面に立ち、『カット』と声に出し、カチンコを2回鳴らす」
[メイン] 美桜 : 「はぁん。僕が監督になればええっちゅーわけやね」
[メイン] 美桜 : 「かちんこ、どこにあるんやろ」
[メイン] 揺蕩うKP : と、ここで映画の内容が変わったらしくあなたの耳には波の音が聞こえてくる。
[メイン] 揺蕩うKP : スクリーンの方を向けば、そこには大海原が広がっていた。
きらめく水面に黒い大きな影が横切る。すると海中から大きな尾びれが突如現れた。
それは遠くに浮かぶマストを備えた中型の船へ、すべるように進んでいく。
場面は船上に映ったようだ。そこには海風に吹かれる日向。
[メイン] 揺蕩うKP : 船酔いをしたのか真っ青な顔で海面を見ていた。。横ではいかにも海の男といったひげ面の欧米人が笑っている。
その男が何か気づいた様子で視線を動かすと、その方向へ視点は移り、巨大なサメが大口を開けて船へと襲い掛かってきた。
半狂乱に陥る船上。日向も必死にマストへしがみついている。
[メイン] 小日向瑞樹 : 「なんっ、なんでっ、気持ち悪いし……鮫いるし……!」
[メイン] 美桜 : 正直ちょっと面白くなってますねこれ
[メイン] 小日向瑞樹 : 「船とか初めてなのに……最悪だ……」
[メイン] 美桜 : 「……日向くん、海と相性悪すぎへん?」
[メイン] 小日向瑞樹 : s1d100 (1D100) > 76
[メイン] 美桜 : 「もう大人しく陸におった方がええんとちゃうの」
[メイン] 揺蕩うKP : サメから体当たりを受けたのか、再度船が大きく揺れる。
マストから手が離れた日向。そのまま船体へ顔面からこけてしまった。
サメはどうやら先ほどの男を捕食したようだ。
血に染まった下半身をずるりと引きずりながら、海の底へと戻っていく様子がその背後で見える。
惨いな……
[メイン] 揺蕩うKP : このままではあの人は映画の中で死んでしまうのではないか。早く助けてあげなければ。
それにしたって全く目が合わない。
[メイン] 美桜 : 「サメに食われる前になんとかしてやりたいけどなぁ」
[メイン] 美桜 : 「でもよくよく考えたら日向くん、サメくらいには勝てそうな気がするんやけど。あの世界では無双できへんのかな」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「人喰われた……いや、グロは、グロは平気なんだけども……」
[メイン] 揺蕩うKP : 〖座席〗
スクリーン側を前面にして、赤いベルベット生地で覆われた座席が、横に7つ並んでいる。
また座席の列が、スクリーンと映写室の間に感覚を開けて、縦に7列並んでいる。
列はスクリーン側からA~Gとアルファベットで区分されている。
席はスクリーンを手前にして、左側から1~7と数字で区分。
[メイン] 揺蕩うKP : 探索する際は座席の「上」と「下」を分けて行うことになります。
[メイン] 美桜 : 「人食われた……なんてわりと冷静に言っとるやつなんてこの手の映画で見たことないんやけど。場数踏みすぎちゃうの」
[メイン] 美桜 : 上から
[メイン] 揺蕩うKP : A~E、Gの列には普通の座席で置かれているものは何もない。しかし、Fの列の四番目の席に、黒い袋のようなものが置いてある。
[メイン] 美桜 : 近寄ってみよう
[メイン] 揺蕩うKP : 黒いクラッチバッグが席に置かれています
[メイン] 美桜 : 開けれます?
[メイン] 美桜 : 「忘れもんかなんかかな」
[メイン] 揺蕩うKP : 丈夫な革で作られている。カバンの上部にファスナーがついており、その先のスライダーが金具に差し込まれロックされていることが分かる。
金具には鍵穴がついている。
[メイン] 美桜 : 「ありゃ、鍵かかっとるわ」
[メイン] 揺蕩うKP : 開けれないですね
[メイン] 美桜 : 鍵開けありますが
[メイン] 美桜 : だめか
[メイン] 揺蕩うKP : いいですよ。
[メイン] 美桜 : CCB<=31 【鍵開け】 (1D100<=31) > 95 > 失敗
[メイン] 揺蕩うKP : 鍵穴は簡易なもので、差し込むカギは小さいものだと分かる
クラッチバックを触ると、中に固い板状のものが入っている感触がある。重さはそれほど感じない。
[メイン] 美桜 : 「……かちんこ入っとるんちゃうの、これ」
[メイン] 美桜 : 「はァァ、鍵いるやん…………めんどくさ……」
[メイン] 美桜 : クソデカため息ついて鍵探し いきましょう
[メイン] 揺蕩うKP : では、貴方がクラッチバッグの中身について考えていると、先ほどまで聞こえていた波の音が、風の音に変わります。
[メイン] 揺蕩うKP : スクリーンの方を向けば、そこには真夜中の森が広がっていた。
[メイン] 揺蕩うKP : その中をおそるおそる歩く日向の足元は、やけに大きな丸い月が照らしていた。
ふいに歌うように何かを呼びかける声が聞こえる。視点が日向の背後へまわった。
[メイン] 揺蕩うKP : 開けた野原の真ん中で、燕尾服のようなシックな服装をした二本足の獣が、月を背にして立っていた。
そいつは画面に近づいていき、次の瞬間には驚き固まる日向へなにやらおどろおどろしい花束を差し出しているのが見えた。
異種間の愛が今まさにそこで成就しようとしている。
[メイン] 美桜 : 「わ、すご。アプローチされとるやん、おもろ」
[メイン] 小日向瑞樹 : s1d100 (1D100) > 48
[メイン] 美桜 : 「日向くん、なんて答えるんやろ」ってわくわくしてますね
[メイン] 揺蕩うKP : 日向が動けずにいると、獣は「答えてくれないのか」と大きな口で問い始める。
鋭い牙が唾液に濡れテラテラと光っているのが見えた。
[メイン] 小日向瑞樹 : 「えーっと、お兄さん見たいな人初めてなんだよなぁ……」
[メイン] 美桜 : 「お、困っとる」
[メイン] 美桜 : 「モテる男は辛いなぁ!!はは!!」
[メイン] 小日向瑞樹 : 『持ち帰って検討させていただきたい……』
[メイン] 美桜 : 「っふふ、獣人さんに検討なんて、わかるん、っはは!!!」
[メイン] 美桜 : 「あーほんま、面白い子やなぁ日向くんは!」
[メイン] 揺蕩うKP : このままでは映画の中で化け物と結ばれてしまうのではないか。まあ、それも面白いかもしれないなと思うだろう。
[メイン] 揺蕩うKP : 相変わらず、日向はちらりとも目を合わせてくれない。
[メイン] 美桜 : 「……それにしても日向くん、ほんとに僕のこと見えてないんやなぁ」
[メイン] 美桜 : 「ま、当たり前か。スクリーンの中で演じとるんやし、日向くん」
[メイン] 美桜 : 「あかん、探索したいけど続きがむちゃくちゃ気になる……!!」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「俺あんまりあんたの事知らなくってですねぇ……」とかなんとかかんとか
[メイン] 小日向瑞樹 : 「恋する人間って皆こういう感じ……?な、わけないよな……」ブツブツ
[メイン] : 申し訳ないけど美桜さん こういう人外のちんちんどうなっとんやろってずっと思ってるよ
[メイン] 揺蕩うKP : 人外×日向お兄さん
多分ケモチンだよ
[メイン] 揺蕩うKP : 体格デカいのででっかくて太いやつ
[メイン] 美桜 : 「あはは、困っとるやん。ふふ、おもろいなぁ。今度揶揄うのもありかもしれんなぁ、恋愛絡みで」
[メイン] 揺蕩うKP : と、いう事で、探索再開可能です
[メイン] 美桜 : 下いこうかな
[メイン] 揺蕩うKP : 明かりが届かず暗い。このままではよく見えないだろう。
[メイン] 美桜 : 「お、懐中電灯の出番やね」
[メイン] 美桜 : ぱち!
[メイン] 揺蕩うKP : 懐中電灯「ピカ!」
[メイン] 美桜 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 10 > スペシャル
[メイン] 揺蕩うKP : A~D,F~Gに何かあるようには見えないがEの列で何かがきらりと光った気がしました。
[メイン] 美桜 : 「なんやあれ」
[メイン] 揺蕩うKP : 五番目の席の下に【小さなカギ】が落ちていることに気付きます。
[メイン] 美桜 : 「お、これかちんこが入っとるカバンの鍵ちゃう?」
[メイン] 美桜 : はめてみても?
[メイン] 揺蕩うKP : どうぞ!
[メイン] 美桜 : はめはめ
[メイン] 美桜 : かちん!
[メイン] 揺蕩うKP : カチャリと鍵が開き、ロックを外すことが出来ました。
[メイン] 美桜 : 中身を見ます
[メイン] 揺蕩うKP : 中からは【カチンコ】が出てきました
[メイン] 美桜 : 「おー!すご、僕これちょっと持ってみたかったんよ」
[メイン] 美桜 : かちかちして遊んでますね しばらく
[メイン] 揺蕩うKP : かわいい
[メイン] 揺蕩うKP : では、貴方がカチンコをカチカチ鳴らして遊んでいると、スクリーンの方からもう何か色んな音が急に聞こえてきます
[メイン] 美桜 : 「……?なんや?」
[メイン] 揺蕩うKP : スクリーンの方を向けば、そこにはゾンビパンデミックが広がっていた。
おそらく海外のホームセンターで、数人の人間が自動ドアを大きな机や棚で押さえつけており、その後方には日向の姿があった。手には何故か鉄パイプを持っている。
[メイン] 揺蕩うKP : 他の人間は銃を手にしているようだが、日向は鉄パイプでゾンビに対抗するつもりらしい。
[メイン] 美桜 : 「……なんとかなりそうなのが1番怖いわ」
[メイン] 揺蕩うKP : s1d100 (1D100) > 42
[メイン] 揺蕩うKP : ホームセンターの商品を使って作り上げられたバリケードは、高く積み上がりちょっとやそっとでは突破できなさそうだ。
安心感からかなんとなく和やかなムードになり、周りも「ピザでもとるか」など冗談を言って笑いあっている
[メイン] 小日向瑞樹 : 「まあ、こんな状況だったら食べ放題みたいなもんだしな」
[メイン] 美桜 : 「……やっぱ大物やわ、この子」
[メイン] 小日向瑞樹 : s1d100 (1D100) > 91
[メイン] 揺蕩うKP : バリケードがぐらりと揺れる。
どうやらもう限界がきてしまったらしい。
雪崩のように瓦解した商品の山から、這い出るようにゾンビが押し寄せてきた。
逃げ惑う仲間たちの巻き添えをくらった日向は壁に強く押し付けられてしまう
[メイン] 揺蕩うKP : ゾンビに食まれ続ける肉の壁に守られた日向は、その魔の手にはかかっていないようだ。
ある意味良かったのか?
[メイン] 美桜 : 「お手本のようなフラグ回収やん」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「ちょ、っわぷ、邪魔……すげぇ邪魔……」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「ゾンビと殴り合えるなんてこの先無いぞ多分!!!」
[メイン] 美桜 : 「悪運つよいなぁ。というか僕でも多分その感想が間違っとるの分かるで」
[メイン] 美桜 : 「たまに日向くん、アホになるよなぁ」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「ぐ……絶対楽しい。絶対楽しいのに!!!お前らパニックになりすぎだろ!!!!!」
[メイン] 美桜 : 「戦闘狂か?」
[メイン] 美桜 : 「絶対それ間違った反応やで、日向くん」
[メイン] 揺蕩うKP : このままではあの人は……いや、大丈夫な気がするな?彼ならなんとかなる気がする。しかしまあ、なんか色々酷い目に遭いすぎではないか。
[メイン] 揺蕩うKP : 早く助けてあげたい気もするが、なんだか楽しそうだし、どうもこちらに目が合わない様子になぜだか苛立ちを感じる。
[メイン] 美桜 : 「もうこれ僕が手出さんでも生きとるやろ」
[メイン] 美桜 : 「……ま、面白くはないなってきたけど」
[メイン] 美桜 : 「あ〜もう、はよあの子のいれた珈琲飲みたいわぁ」
[メイン] 揺蕩うKP : 探索再開。しますか?あなたの手には既に、道具はそろっています。
[メイン] 揺蕩うKP : 探索者は座席の最前列の手前に立ち、カチンコを手にスクリーンを正面にした。
スクリーンの中から、炎が爆ぜる音が聞こえる。化学薬品工場で火災が起きているらしい。無秩序に放置されたドラム缶や積み荷に次々と火が燃えうつっていた。
焼け焦げて剥がれ落ちるトタンの壁や、内部が赤く熱せられ崩れていく鉄骨の前に、立ち尽くす日向の背中が見える。
[メイン] 美桜 : 「な、今度はなんや……??」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「……っえぇ……?」
[メイン] 美桜 : 「日向くんのおるとこで毎回どえらい問題発生しとるやん。これもう元凶やろ、日向くんが」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「工場、工場自体は何度も呼び出されたりとかしてるけど、これは初めてだな……って、うわ熱い!」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「ほんとっ、俺が何をしたって言うんだよ!」
[メイン] 美桜 : 「……さすがに可哀想なってきたな」
[メイン] 美桜 : 「助けたるかぁ」
[メイン] 美桜 : スクリーンの前に立って「かっとー」って緩く言って適当にかちかちします
[メイン] 美桜 : かちかち!
[メイン] 小日向瑞樹 : するとスクリーンの向こうの銃がの背中がびくりと揺れ、ゆっくりとこちらへ振り返る。煤で汚れた顔は困惑混じりの放心状態と言った表情をしていたが、それがパッと輝く。
あなたはやっと目が合ったと感じるだろう。
[メイン] 揺蕩うKP : 日向の手がゆっくりと画面に近づき、その手が極限まで近づいた部分がぼやけて白い光が見えた。そこは水面のように揺らぎ、中に入ることができそうだ。
[メイン] 美桜 : 「お、ひゅーがくんとやっと目合った」
[メイン] 美桜 : 手をとりましょうかね
[メイン] 美桜 : 「よいしょ」
[メイン] 揺蕩うKP : 貴方が光の方向へ進み、そこに触れると映写幕の内側へ手が沈み込む感触がした。そのままズルリと身体ごと吸い込まれ、気が付くとコンクリートの上に座り込んでいた。
[メイン] 揺蕩うKP : 辺りを見ますと先ほど見たばかりの、スクリーンの中の映画そのままの光景であった。途端に煙で激しく咳き込み、全身に熱の塊がずしりと圧し掛かってくるような感覚がある。
[メイン] 小日向瑞樹 : 「俺が言うのもなんですけど、なんで美桜さんここにいるんです?」
[メイン] 美桜 : 「……、げほ、なん、じぶん、冷静すぎひん?」
[メイン] 美桜 : 「……なんでやろ。なんとなく?君こそなんで、ここおんの」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「いやだって、美桜さんは知らないと思うんですけど……さっきから色々と凄い目に合ってたんですもん。なんか、何となく、慣れちゃいましたね……?」
[メイン] 美桜 : 「や、それは画面越しから見とったからちょっとは知っとるんやけど……」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「なんとなくっすか……いや、俺の方はよくわかんないんですよね。気付いたらここにいたというか」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「え、見てたんすか!?」
[メイン] 美桜 : 「あんたほんと、色んなことに巻き込まれとるな」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「いや、まーじかぁ……昔から運がないなとは結構思ってたんですけど、」
[メイン] 美桜 : 「見とったよ、周りと全然合ってない日向くん見て笑っとったわ」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「酷くないですか!?」
[メイン] 美桜 : 「ふふ、ごめんて。でもこれ、運がないどころの話しちゃうやろ」
[メイン] 美桜 : 「どないすればええん、出るには」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「そう、ですよねぇ……現に今も」
[メイン] 揺蕩うKP : と、あなた達が話していると、大きな爆発音がすぐ近くで聞こえた。
[メイン] 美桜 : 「っ、なんや?」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「そ、ですねぇ……多分、中でタンクか何かが爆ぜたんだと思います。それで……見ての通りの大ピンチなわけですけども。一緒に乗り越えてくれません?」
[メイン] 美桜 : 「……まさか自分がアクション映画の登場人物になるなんて、思ってへんかったわ」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「あは、俺もっす!」
[メイン] 美桜 : 「そんで?なにしたらええの。僕は日向くんと違って場馴れしてへんから、指示ほしいんやけど」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「いや、わかんねぇっす。てか場慣れって。俺こういう現場に立ち会ったことないですからね?じゃ、一先ず頑張って生き残りましょうか」
[メイン] 小日向瑞樹 :
[メイン] 揺蕩うKP : そう、答えた瞬間、横から爆音が聞こえ、それを追うように熱風が激しく吹き付ける。あなたたちの視界はホワイトアウトしていった。
[メイン] 揺蕩うKP : 次にあなたが目を覚ますと、そこは先ほどの映画館から少し離れた公園であった。ズキズキと痛む頭を抱え辺りを見まわすと、近くでは日向もぼんやりと座り込んでいる。
[メイン] 美桜 : 「……ひゅーが、くん?大丈夫?いきとる?」
[メイン] 小日向瑞樹 : 「生き、て、ますね……?」
[メイン] 美桜 : 「なんとかなぁ」
[メイン] 美桜 : 「あの映画館、なんやったんやろね」
[メイン] 小日向瑞樹 : さぁ……?
[メイン] 揺蕩うKP : 日向は大きなため息をつき、空を見上げて
[メイン] 小日向瑞樹 : 「爆発オチなんて、最低!」
[メイン] 揺蕩うKP : と大声で文句を言った。
[メイン] 揺蕩うKP : END③ 「結局、爆発オチかよ」
クリア報酬:
シナリオクリア SAN値回復 1d3
KPC救出 SAN値回復 1d2
[メイン] 美桜 : 1d3 (1D3) > 3
[メイン] 美桜 : 1d2 (1D2) > 2
[メイン] system : [ 美桜 ] SAN : 64 → 69