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    SINKAIKURAGESAN

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    SINKAIKURAGESAN

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    うちの子たちが大好きなアイツについて語るらしい。

    メンバー
    柄草藤真
    観音洛陀沱
    月長ナギ
    信楽津々楽

    弊宅突発座談会海月「と、いうわけで始まりました。弊宅突発座談会~。私は司会的な感じの中の人です。てことで、皆さん自己紹介してから好きに話してってね~」


    ナギ「…………と、言うわけで何かが始まったわけだが」
    藤真「まずは自己紹介でもします?言われたわけですし」
    陀沱「おー……っつか、お前そんな喋り方だっけ?」
    藤真「年上ばかりだからと……」
    信楽「堅苦しい事は無しにして普通に話そうぜ?ってことで、年齢低い順でやってくか」
    藤真「わ、わかりました。えっと、じゃあオレから。柄草藤真。年齢は17歳の高校生」
    陀沱「お、次は俺か?観音洛陀沱。21歳で仕事は~……なんつうの?秘書的な感じ。はい次、どーぞ」
    ナギ「それじゃあ僕だな。月長ナギ。精神科医をしている。年齢は31だ」
    信楽「皆若いねぇ。おっさんは信楽津々楽。居酒屋店主、年齢~はぁ……三桁超えたあたりから数えてないな!」
    藤真「えっ」
    陀沱「まじかよ」
    ナギ「人ではない、という事か?」
    信楽「そうだな。おっさんは信楽焼の狸の置物の付喪神だ。ま、深い事を考えるのはやめとこうぜ、キリがない」
    陀沱「あんたがそれ言うのかよ」
    ナギ「まあ、他にも人ならざるものはいるらしいからな。信楽の言う通り。次の話題に行こう」

    海月「へいへい、んじゃあ早速。突発座談会のテーマは【アイツについて】~。皆ね、いるでしょ。誰とは言わないけど!そのアイツってだーれだ!」

    藤真「元谷亜希!俺と同い年で、妹思いの恋人!」
    陀沱「神庭七々。俺はナナサンって呼んでる」
    ナギ「神崎ルカ。優秀な看護師だ」
    信楽「烏丸理一。鴉天狗の坊主だな」

    海月「よしよし、これから語ってもらうからね。さくさく行こう。次は【その人と出会ったのはいつ?また、自分とはどんな関係?】」

    藤真「出会ったのは~中学の保健室。そん時のオレ不眠症で毎日ふらっふらでさ、けど無理にでも行ってて。んで、ちょっと保健室で休ませてもらおーって時に喧嘩で怪我した亜希が来て、先生がいなかったから手当てしたのがオレたちの出会い!」
    ナギ「その睡眠障害は回復したのか?心理的なものか、環境的なものなのか……」
    藤真「ああ、えっと今は大丈夫!亜希が一緒に昼寝してくれて、大分回復したから!」
    陀沱「あー、あんたも寝れなかった時期あんだな。俺もどうにも寝れねぇときにナナサン色々してくれてよ」
    信楽「ほー、いいじゃねぇか。人間の体温って温いからな。人の子は健やかに生きることがまず仕事みてぇなもんさ。そういう、観音洛の坊主はどうなんだ?」
    陀沱「出会いな~、出会いは孤児院。家庭環境が酷くて、一時期預けられてたんだけどそん時に出会った。詳しくは語らないけど、あの人のお陰で今の俺が生きてる。で、あんたはどうなんだよ医者のセンセ」
    ナギ「睡眠障害に、家庭環境……ん?ああ、僕の勤務先の病院だな。まあ、ここに特に面白みないが……信楽さんはどうなんだ」
    信楽「んー?おっさんの店だなぁ。高校生やってる理一が、俺の店に迷い込んできたのが始まりだな」
    藤真「迷い込むところにあるんだ?」
    信楽「そうそう、一般人が来れないように、ちょっくらちょっと目くらましの術をなぁ」
    陀沱「あー、神様だからそういう技が使えるのか」
    ナギ「なるほどな……だが、人間ではなかった烏丸が迷い込んでしまったわけか。」
    信楽「そうそう。いやぁ、あんときは一瞬焦ったけどどうにも気が人間じゃ無いからよ。おでん食わせて帰らせたな。いい思い出さ。んで、関係性も話すんだったか。柄草の坊主はどうなんだ?」
    藤真「え、恋人。オレから告ったんだけど、最初は亜希に頼まれて偽物の恋人だったんだよね。けど、どうしても本物になりたくて告白した」
    ナギ「偽物の恋人。そういう関係から始まるのもあるんだな?」
    藤真「うん、最初は亜希の妹ちゃんに”お兄ちゃん恋人いないの?”って聞かれて、見えはっているって答えちゃった亜希のお手伝いだったんだよね」
    信楽「そっから恋人になったんだろ?いやぁ、ロマンチックだねぇ」
    陀沱「ふぅん、そういう関係性もあるんだな」
    藤真「そういう陀沱はどうなんだ?」
    陀沱「ナナサンと俺の関係?あー、シンプルに行くか。元信者と元教祖。んで、えっと、今は恋人…………告白したのは俺から…………告白、告白だな。ふらっふらの、も~死ぬかもって時に愛してるって言いました……」
    信楽「お、照れてんのかぁ?熱烈な告白だなぁ。いやぁ、酒が欲しい所だぜ。ま、無いから飲めねぇし未成年のいる前であんま飲みたくないけどな」
    陀沱「いや、ほんと勘弁しろ……あの時ほんと死んだと思ったんだよ。そしたら、ナナサンにも愛してるって言われてよ……」
    ナギ「ふふ、死の間際に本音が出たんだな。けど、それでちゃんと生きているんだからいい事じゃないか」
    藤真「割と陀沱の猛アタックでって思ってたんだけど違ったな~」
    陀沱「うっせ。俺にも色々とあんだよ!そーいうセンセはどうなんだよ!」
    ナギ「恋人だ。告白したのは僕から。恥ずかしながら、僕は約三十年間。色恋沙汰の良さがわからなくてな」
    信楽「ほうほう、んで?それがどうやって告白するまでになったんだ?」
    ナギ「ああ、彼女と話したりだとか。少々名状しがたい出来事に出会うことがあったりだとかで仲良くなるうちに、彼女のことばかりを考えるようになってしまってな。それで、この感情は何なんだと直接問いかけたんだ」
    陀沱「鋼メンタルすぎんだろ。」
    ナギ「メンタルが強くないとこの仕事をやっていけないからな。それで、返ってきた答えが”一緒に確かめてみませんか?”だった。それが付き合い始めたきっかけだ」
    藤真「凄い、ドラマみたいだ……え、信楽さんはどうなんですか?」
    信楽「んー?おっさんと理一は恋人だな。告白してきたのは向こうから。いやー最初は断ってたんだよ。」
    ナギ「ほう」
    信楽「考えても見てくれよ。向こうは学生、こっちは年齢三桁。歳の差恋愛にもほどがあんだろ?」
    陀沱「まー、それはそうかもな。けど今付き合ってんだろ?」
    信楽「はは、そりゃぁお百度参りみてぇに毎日毎日告白されたら、それも一日一日薄っぺらだった言葉なんてない、純粋な好意だったんだよ。流石のおっさんも照れくさくてよ、折れちまった」
    藤真「え、どうしよう。皆ロマンチックだ。」
    ナギ「君の所も可愛らしいと思うけどな」
    藤真「うー……あの時いっぱいいっぱいだったから……もっとかっこよく告白したかった……」
    信楽「言えただけ偉いぞ坊主!なぁ、観音洛の坊主~」
    陀沱「んで俺に振ってくんだよ!」
    信楽「え?初手愛してるだったんだろ?いやぁ、そこに行くまでに色々とあったんだろ?」
    陀沱「あーうるせうるせ、ほら早く次いけ、まだあんだろ!?」

    海月「はいはいはーい。陀沱が限界なので次行こう!まあ全部こんな感じなわけだけども。次は【その人に初めて会った時の印象を教えてください】!んふふ、クソデカ感情メンツがそこに至るまでの原点をね。クソデカ感情の種をね、語ってもらいましょう!」

    藤真「えーっとね、最初はヤンキーだ!正直怖い!って感じだった。けどそれ以上に怪我が痛そうで……けど、喋ってみたら結構いい子っぽそうだなって。なんかこう、話の途中途中に人の良さが滲み出てて……この人たぶん、捨てられた猫とか拾うタイプだ~!って思ったらなんか、平気になった」
    陀沱「なんか、お前結構能天気っつか、なんつうの?」
    ナギ「素直なんだろうが、詐欺とか似合わないようにな」
    藤真「え、なんでオレ心配されてるんです?」
    信楽「まあ、優しい子でよかったなぁ」
    藤真「なんでオレ頭撫でられてるんです???」
    陀沱「はいはい、じゃ、次な。そりゃもう、神様救世主様だって思った。あんな綺麗な人初めて見たって。そのあと、本当に俺のこと救ってくれたんだから。ああ、俺はこの人に出会うために生まれてきたんだ。この人に出会うためにめちゃくちゃ運を使うから、俺の人生めちゃくちゃだったんだって。だからもう、俺はこの人のためにだったら何でも出来るって思った。何をしてでも、あの人のことを守りたいって。」
    ナギ「立派な依存じゃないか。しかし、実際に救われていたものだから恩返しともいえるのか……?」
    信楽「幸せそうならいんじゃねぇの?誰かに危害を加えてねえんならよ」
    陀沱「おう、家族の誰にも迷惑はかけてなかったぜ!せいぜい狩りやってたくらいかな」
    ナギ「引っかかる言い方だな……じゃあ、次は僕か。そう、だな……仕事熱心で明るく元気。優秀。と言う感じだろうか。」
    藤真「結構シンプルなんですね?」
    ナギ「まあ、君たち二人みたいに運命的な出会い。と言うわけではなかったからな。こんなものだろう」
    信楽「前二人が濃すぎるんだが、月長の嬢ちゃんみたいなのも悪くないと思うぜ」
    藤真「一番濃いのは陀沱だろ」
    陀沱「否定はしねぇ。ってか、それだったらおっさんの方が濃いんじゃねぇの?だって人間じゃねぇんだし」
    信楽「んー?まあ、物好きな坊主だなって感じだな。こんなおっさんに毎日毎日。学生なんだから学校にもっと可愛い子がいるんじゃねぇの?って」
    ナギ「でも、最終的に惹かれていったと」
    信楽「はは、そうだな。最終的にはおっさんの負けだ。あんな真っすぐ見られたら勝てる気がしねぇよ。んじゃ、次の話題行こうぜ」

    海月「ほいほい~次の話題はねぇ、【実際、その人はどんな人ですか?その人の役割やポジションはありますか?】だって」

    藤真「えっとねぇ、思ったよりも家族思いだし、優しいんだよね。困ってた人を見捨てられないタイプ。ぽじ、ぽじしょん?役割……よくわかんないな。仕事はしてないわけだし……」
    ナギ「部活はやっているのか?」
    藤真「あ、部活!部活だったらバスケ部だよ。いっつも練習風景覗きに行ってるんだけど、それがもうかっこよくってさ。試合には差し入れ作って持っていってあげてる!」
    陀沱「青春ってやつなのかねぇ。ナナサンが学生だったら何処は入ってたんだろ……」
    藤真「陀沱は確か、宗教の幹部だったんだよな。で、その七々さん?が教祖様」
    陀沱「そ!祈りを捧げて、誰かによって苦しめられている人を助けてたんだ。優しい人だろ?俺とか~、鬼灯にゆゆちゃん……あ、他の幹部たちな。が、そういう謁見の人数とかを色々と考えてくれてて、俺も手伝ってた。んで、ナナサンのことだろ?もうあの人は天使とか聖母とかそういうレベルじゃねぇの。誰にでも優しくて、可愛らしくて、それでいて頑張り屋でな。俺なんかにも優しいんだよ」
    藤真「熱意が凄い……」
    陀沱「ただの事実だぜ」
    信楽「その神庭の嬢ちゃんは素晴らしい人間なんだなぁ」
    陀沱「あ?俺性別言ってなかったか。ナナサンは男だぜ」
    ナギ「聖母と言っていたからそうかと思ったが、違ったか」
    陀沱「まあ、あの人性別関係なくね?ってなるくらい可愛いからよ。仕方ねぇ」
    ナギ「ふふ、愛されているんだな。彼は」
    信楽「んで?月長の嬢ちゃんは胴だったんだ」
    ナギ「ああ。……その、何だ。予想以上に、快活で可愛らしくてな。男性慣れしているなぁという感じだ。看護師という職業柄人と接する機会が多いんだろうな。僕のことを先生と呼んで仕事熱心なのもいい所だ。」
    藤真「職場内恋愛ってやつだぁ」
    ナギ「公私混同はしていないぞ、僕も彼女も」
    信楽「ま、仕事と色恋ってのは一番混ぜちゃいけねぇもんだからな。しっかりとわけられてるってのはいい事だ。ただのおっさんの自論だけどよ」
    藤真「空気が大人だ……」
    信楽「柄草の坊主もいつかはわかるようになるぜ」
    ナギ「そうだな。誰しもおそらくは必ず通る道だ。君の将来がどうあるかはわからないが、気を引き締めておいた方がいいぞ」
    藤真「学校の先生みたい」
    ナギ「学校ではなく精神科の先生だがな」
    信楽「おっさんに至っては先生でもないけどな」
    陀沱「んで?あんたは印象とかかわったりしたのかよ」
    信楽「ああ。まあ変わったっつかなんつぅか。真面目とか優秀とかは予想通りだったんだが、予想以上にエロガキだったな。」
    藤真「エロガキ……」
    信楽「知り合いにそういうのに詳しい坊主がいてな。そっから色々と聞いて来るらしい。勉強熱心なのはいい事だが、今はもう少し別のものに目を向けろとは思うけどな」
    陀沱「詳しいってことは何だ?夜の職業なのか」
    信楽「んにゃ?おまわりさん」
    陀沱「ポリ公かよ!」
    ナギ「まあ、彼もきっと公私混同はしていないだろうから。して、いないよな?それに、あまり人の性的思考を聞き出そうとするのは良くないぞ。いや、しかし待ってくれ。その理一君は学生なんだよな?大人がそういうことを教えるのはどうなんだ……いずれは知ることではあるが……」
    藤真「あの、同じ学生として理一君擁護したいんだけど、男子高校生ってそういうの多感で……ね、だからその、調べちゃうと言いますか……ねぇ、陀沱もそういうのあったでしょ?」
    陀沱「いや、無かったな。こちとら聖職者だったんだぞ」
    藤真「そうだったぁ!!!」
    信楽「まあ、その警察も三桁年齢だしな。別に誰彼構わず話してるわけじゃねぇし多めに見てやろうぜ」
    ナギ「……この世界にはそんなにも人外がいるのか」
    信楽「ははは!実はそうなんだよ。気付いてないだけでいるんだぜ?もしかしたら隣人が人間じゃなかった。なんてこともあるかもな!そういう不思議経験、心当たりはないか?」
    藤真「あ~……」
    陀沱「ノーコメント」
    ナギ「心当たり、あるな……」
    信楽「全員か!ははは、んま、おっさんが言えることはこんくらいだなぁ。そろそろ次の話題行くか」

    海月「次は~「その人についての趣味や特技、好きな食べ物って知ってる?」」

    藤真「そりゃもちろん!亜希はバスケとゲームが好きなんだよね。バスケ部所属だし、対戦ゲームは毎回負けちゃうんだよな。オレどっちも下手だからさ~」
    信楽「へぇ?柄草の坊主はそういうの得意だと思ってたんだけど違ったか」
    藤真「それが全然だめで!身長があるだけで運動は苦手だし、ゲームとかあんまりやったことなかったんだよね。けど、亜希がやってるのを見るのは好きなんだ~」
    ナギ「ふふ、学生らしい青春だな」
    藤真「へへ、毎日楽しいんだ。んで、特技だろ?特技はバク宙!くるって回れるんだよ。あれ凄いんだよなぁ~俺なんか逆上がりも下手なのに……んで、好きな食べ物は甘くないだし巻き卵!俺料理好きだし亜希の弁当作ってるからちょくちょく入れてるんだ~」
    陀沱「毎日じゃねぇのな」
    藤真「毎日だと飽きが来るかもなぁって思っちゃって」
    信楽「お、じゃあじゃことか入れたらどうだ?いい塩梅になるぜ」
    ナギ「僕はネギを入れたのも好きだな。簡単だからこそ、アレンジがしやすい」
    陀沱「チーズとか入れてもいんじゃねぇの?トロトロで美味いと思うぜ」
    藤真「アレンジ!なるほどな……今度やってみよう……」
    陀沱「っし、じゃあ次俺の番だな。ナナサンの趣味は色んな人から話を聞く事。職業柄ってのもあるけど、いろんな視点で話が効けるのが楽しいんだってよ。俺も色々と聞いてもらったな~」
    藤真「確かに人それぞれ感性って違うもんなぁ」
    陀沱「な。俺はどっちかってと下手だからよ、そういうところすげぇって尊敬してんだよなぁ」
    ナギ「おや、君も話を聞くのが上手いと思うんだけどな」
    信楽「な、人の話をちゃんと聞いて、話題のパスが出来てる。中々出来ないことだぜ?」
    陀沱「んぇ、まじで?あーでも、謁見の許可が出たやつらと話してたからそれもあるかもな……んまあ、俺よりも話を聞くのがうめぇんだ。あ、そうそう。特技の話に移るんだけどよ、あの人サイゼリヤの間違い探しがうめぇのなんの!料理がつく頃には全部見つけてんだぜ……って、なんだよ。変な面して」
    ナギ「ああいや」
    信楽「微笑ましいなぁと」
    陀沱「ぞわぞわするからやめろその面!で、食べ物な食べ物!あの人はシャインマスカットが好きだな。いい顔するんだよ。どっかでサプライズでパフェでも作ってやろうかな……」
    藤真「サプライズ、喜んでくれるといいな」
    陀沱「おう!んで、次はセンセな」
    ナギ「ああ。ルカは体を動かすのが好きだな。スキーだとか。僕も柄草と同じであまり運動が得意じゃ無いが、彼女が楽しそうにしているのを見るのは好きだ」
    藤真「見てるとこう、あ~楽しそうだな~!よかったよかった!ってなるんだよな」
    ナギ「そうだな。笑顔が可愛らしいし、こちらの気分まで明るくなる」
    信楽「元気なのが一番だからなぁ。んじゃあ特技も運動関係だったりすんのか?」
    ナギ「いや、特技は百マス計算だ」
    陀沱「活発とは真逆だな……?」
    ナギ「そのスピードは凄まじいものだぞ。目を見張るものがある」
    藤真「へぇ、そりゃ一度拝見させてほしいもんだな。センセもそういうの得意そうだけどどうなんだ?」
    ナギ「僕か?僕はそうだな。まあそこそこに得意ではあるが、あまりスピードは出ない。彼女と対決したらまあ負けるだろうな。それと、」
    信楽「それと?」
    ナギ「腱鞘炎が酷くなる」
    藤真「あー……」
    ナギ「何かとアナログで書き記すことが多くてな。スピードを出すと痛めやすい」
    信楽「そいつぁ、お大事にってやつだな……」
    ナギ「ああ、そろそろデジタルに移行する時期かと考えている。そちらの方がデータとしてまとめやすいしな。それで、食べ物だったか。彼女はよく食べるんだが、特に煮卵が好きだな。最近は色々とレシピが増えているものだから、色々と作ってはそれを食べているルカの反応を見て一番好みの味を探している」
    藤真「鶏肉と煮込むと美味しいんですよねぇ……」
    信楽「酒のつまみに丁度いいんだよな。特に今見てぇな時期は温かいのが飛ぶように売れる」
    ナギ「そう、色々とあるからな。どうせだったら彼女の好きな味を作ってやりたい。どうやらここの面々は全員料理をするみたいだからな。どうだろう、この座談会が終わった後にレシピのやり取りをしないか」
    陀沱「お、いいかもな。俺もジビエとか以外に知りてぇし」
    信楽「つまみ以外のもあるからな。そいつぁいい」
    藤真「賛成!色々と教えてください!」
    信楽「っし、じゃあ決まったところで次はおっさんの番だな。理一はどっちかってといんどあ?って言うのか。体を動かすよりも本読んだりだとか、あとは紅葉見たりだとかそういうのんびりとしたのが好きだな」
    ナギ「ほう、いいな。どういうジャンルの本が好みなのだろうか。機会があったら話を聞きたいな」
    陀沱「本か~、眠くなっちまうんだよな読もうとしても」
    信楽「っくく、ま、そこらへんは人それぞれだしな。んで、勉強が得意なのもあるんだと思うけど記憶力がいんだよ。それこそ一度覚えたら忘れねぇってくらいに。流石に店の味一発で覚えられたときはビビったけどよ」
    ナギ「羨ましい能力だな」
    藤真「テストの時とかにめっちゃ使えそう……」
    信楽「学生らしい意見だなぁ。まあ、繰り返して覚えるのが大事だな」
    ナギ「能力便りになるのもよくないからな」
    陀沱「ま、羨ましいのはわかるけどよ。んで、好きな食べ物はどうなんだ?」
    信楽「のろけみたいになっちまうけど、おっさんの作るおでんが好きなんだってよ」
    藤真「のろけだ!オレも言われたい……」
    信楽「ははは!行ってもらえるようになるさ。まあおっさんのはあれだ。何百年とレシピを改良してきたしな、それもあるんだろうよ」
    ナギ「積み重ねてきた歴が違うんだな」
    信楽「おうよ。ずっと大事にしてきてるもんを愛してもらってんだ。幸せもんだよ」
    ナギ「なんだか、熟年夫婦みたいだな」
    信楽「籍を入れるにゃまだはえぇけどな!」
    藤真「早いってことはいずれ……」
    信楽「あいつには内緒な?よし、そろそろ次の話題に行くとするか」

    海月「ほいほいよ~次の話題はね~……お!エピソードトーク!!!ほれほれ語れ語れ!!!」

    藤真「すっごいハイテンションだったな……えっと、エピソード……あ、あれかな?亜希ってバスケ部所属なんだけど、この間試合があったから差し入れ持っていったんだよ。レモンのはちみつ漬け。で、試合見てたらスリーポイント決めて!俺の方見てピースしてくれたんだよ!かっこいい……好き…………眩しい……」
    ナギ「うぅん、僕にとっては君も相当眩しいな……」
    陀沱「恋愛事できゃあきゃあ言ってたチビたち思い出すな……」
    藤真「いや本当にかっこよかったんだよ!俺も声出して応援してたけどまさか気付いてもらえるとは思ってなかったからさぁ……ほんとにまじで、好きだなぁ……………………」
    信楽「いや~柄草の坊主の話聞いてたらおっさんも学校に行ってみたくなってくるな。楽しそうで何より何より!んで、蜂蜜檸檬はどうだったんだ?」
    藤真「喜んでもらえた!すっごい嬉しかったし、練習試合でも勝ってきたからお祝いに唐揚げいっぱい揚げた!山盛り!」
    陀沱「オカアサンか何かか?」
    ナギ「母性本能を擽る何かがあるんだろうな」
    藤真「お母さん、って、そういう陀沱はどうなんだよ~」
    陀沱「俺かぁ?あー、前にナナサンがおにぎり作ってくれたんだけどよ、あれは美味かったな。普段料理するのが俺だったから、特別感が凄かった……」
    信楽「中身は何だったんだ?」
    陀沱「梅とシャケ!ふふ、ちょっと不格好だったのが可愛くってな。たくさん練習した見たいでよ、だんだんと形が上手くなってってるんだぜ。『陀沱は座って待ってて!』って自信満々な風だったから、手伝うに手伝えなくてよ~」
    藤真「好きな相手が自分のために作ってくれたものって、すっごい美味しく感じるよねぇ……」
    ナギ「特別感があるな」
    信楽「飯っつぅのは大事な相手と朽海とより一層旨くなるからな。いい経験をしてるな、観音洛の坊主」
    陀沱「へへ、だろ。その後に出てきた味噌汁も俺が作るよりも美味かったんだよ。ナナサンはまだまだだなぁ、って言ってたけどやっぱ人の作った飯っていいもんだな。って、色々考えちった。んじゃ、次はまたセンセな」
    ナギ「おや、もう少し聞きたかったんだが。そうだな……ここ最近寒いだろう?だからマフラーをつけていくようにしているんだが、その日はルカが防寒をあまりしていなくてな。帰り際に自分が持っていたのを彼女に巻いたんだ。遠慮している感じではあったんだが、嬉しそうで。誰もいない時間帯だったし、可愛さのあまりついキスしてしまったんだ。そしたら耳まで赤くして照れているのが可愛らしかった」
    信楽「はは、年下のそういう顔って言うのはいつ見てもいいもんだよな」
    ナギ「ああ。その顔を今は僕だけが見るんだろうなと思うと、何とも言えない多幸感がある」
    信楽「その一喜一憂する姿が可愛いんだよなぁ」
    藤真「凄い、空気が大人だ……!」
    陀沱「どっちも相手が年下だからな~、んでもま、好きなやつの顔ってのは年上でも可愛いんだよな」
    藤真「同い年でもかわいいから、きっと年齢差って関係ないんだろうなぁ」
    信楽「そうそう、結局どれだけ大事に出来るかってのがいろんな表情を見るコツさな」
    藤真「ほー……そういう信楽さんにはどんなエピソードがあるんです?」
    信楽「理一のエピソードなぁ。ああ、喋れるっつったらあれだな。おっさんの所って、ちょくちょく人外とかの中に付喪神がいるんだけどよ、付喪神の爺さんばあさんに絡まれて俺との話を根掘り葉掘り聞かれていたな」
    ナギ「本当にたくさんいるんだな……」
    信楽「おう、そうさな。本当にたくさんいるぜ。お前さんらも、大切なものはたんと愛してやりな。それが人であれ物であれ、心地よい愛され方して嫌な気分になるやつはいないんだからよ。んで、続きだ。そん時に盛大に惚気ててなぁ。こっちが恥ずかしいのなんの!けどま、愛されてる実感があるもんだから悪くはないわな」
    藤真「自分のこと話してる亜希かぁ……」
    ナギ「ルカは僕のことをどうやって思ってるんだろうか……」
    陀沱「嫌われてなきゃなんでもいいけど、どうせだったら好きでいては欲しいよなぁ」
    信楽「そう心配しなさんな。多分向こうも同じような感じだと思うぜ?だが、ま。惚気られてるのはちっとばかし恥ずかしいわな!おっさんのエピソードとしてはこんな感じかね」
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