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    にひちゅ

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    fkm部下の🌸ちゃんとrnrdくん②
    「春ですね、一目惚れ」の続き

    #94プラス
    94Plus

    お茶でもしませんか?先日、打ち合わせに来た時に手渡された🌸の名刺を片手に深呼吸するロナルド。

    「さりげなく…ま、まずはお茶から。原稿の相談とかに誘って…」

    ブツブツ言いながら名刺に書かれた携帯番号をスマホに打ち込んでいく。もう一度深呼吸。彼女がが電話に出るのを待った。

    『はい、オータム書店編集者🌸です』
    「ロナルドです。こ、こんにちわ」
    『こんにちわロナルドさん!先日はありがとうございました』
    「俺の方こそ、なんか途中から申し訳なくて…」
    『いえ!私が不甲斐ないばかりに。あの今日はどんな御用でしょうか?』
    「えーー原稿の相談をしたくて…」
    『分かりました!フクマさんにも声かけますね』
    「あ!いや、🌸さんに相談したくて!じょ、女性視点で話を聞きたくてフクマさんには…」
    『そうなんですね。では事務所に伺います!』
    「いえ!あの、ギルドの近くにオススメの喫茶店あるんですけど…そこでどうですか?」

    調べた!最近流行ってて、飲み物の種類も豊富!映えると話題で、デザートも人気!

    『分かりました。喫茶店待ち合わせでいいですか?』

    住所と時間をお互いに確認し電話を切った。

    「ふふ、やった…やったぜ」

    待ち合わせ!とかデート?デートだろこれ?フクマさん抜きで🌸ちゃんに会える!いや、待てよ?フクマさんの事だ着いてきてても不思議じゃないし🌸ちゃんも上司に報告はするだろうし。複雑な気持ちで喫茶店に向かうと、窓際のソファ席に彼女の姿が。

    「1人?かな」

    バトルアックスもフクマさんの影も見えない。警戒しながら喫茶店へと。声掛けてきた店員に「待ち合わせなんですけど」といい店の奥へ。
    ……もうここからは二人きり。仕事の相談とかいいながら雑談に花が咲き、好きな物とか誕生日とか最近見た映画の話とか。

    『すみません電話してきます🌸ちゃんはそういって喫茶店の外へ。それを見送りスマホの時計を見る。二時間ほど話している。

    「え。もうそんなに?会社に戻ってこいとか怒られてないといいけど」

    席からは姿がよく見えない。可愛い。楽しい。ずっと喋っていたい。早く戻ってこないかな。

    「思い切って電話して見て良かった」





    『フクマさん??あの、もしもし?』

    外に出た🌸。通話相手はフクマ。かかってきたが最初の一言「フクマです。まだ外仕事中ですか?」から全く応答がない。

    『電波悪いのかな…?』
    耳からスマホをズルして画面を見下ろす。と、背後から聞きなれた声が。

    「🌸さん?」
    『っ、!フクマさ、ん』

    電話の主が真後ろに。驚いて振り返ることも出来なかった。
    『電話…』
    「すみません。外に出てきて頂くための口実です』
    『そう、なんですか』

    ふふと笑ったフクマさんの右手が肩に触れる。白くがっしりとした指先、手入れされた爪。

    「進捗如何ですか?読み切りの相談というよりは、逢い引きの様な会話でしたが」
    『……っ、』
    「担当さんとのコミュニケーションは大切ですが必要最低でいいんですよ?」
    『は、はい…すみません』

    肩に触れていた手がスルリ項の方へと上がり紙の束を優しく掬う。

    『では、社でお帰りをお待ちしております。ロナルドさんにも原稿頑張ってくださいと伝えてくださいね』
    『分かりました』
    「ふふ…では後程」

    スルッと、髪の毛から手が離れて気配が無くなる。
    『っ!!』

    振り返ると、数メートル先にフクマの後ろ姿が見えた。通話終了になっていたスマホをギュッと握りしめて喫茶店の中へと戻った。

    『?バトルアックス……持ってなかったな』

    呟いた🌸がロナルドの待つ席に戻ると、彼が座っていたソファ席ど真ん中にバトルアックスが刺さっていた。ロナルドさんは「天井から落ちてきた」と顔を真っ青にし言った。

    『だからさっき、バトルアックス持ってなかったのか…』
    「え??」


    (またもや続くかもしれない)
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