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    にひちゅ

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    30。夢女。腐もすき
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    にひちゅ

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    rnrd君と同僚🌸ちゃん。と、少しshotさん。
    書き直した。

    #94プラス
    94Plus

    24日のご予定は「金曜日予定ある?」
    『きんよ…うびは』

    ギルド。カウンターでお酒を飲んでいた時だ、ショットがテーブル席から左隣の椅子へやってきて問いかけた。ショットの向こう、同じくカウンターに座るロナルドがいる。🌸はカレンダーを思い浮かべながら「えーと」と上を向く。曜日と仕事とを思い返し、仕事はないなと。視線をショットの方に向けた。

    『私は仕事ないけど、ハンターの手がいる仕事人手不足?』
    「いや、そういう訳じゃなく、て」

    照れた顔でマフラーに顔を埋め口ごもる。そんなショットの後ろで不安げに眉を下げこちらを伺うロナルドと目が合うがサッと顔を逸らされた。

    「クリスマスイブだからさ」
    ショットの呟きに視線を戻す。あ、クリスマスイブか。なるほど。

    『うん』
    「🌸の事務所休業日だし俺も休業日で…」
    『……』

    確信した。これはデートのお誘いだ。

    『えっと…つまり』
    「俺とディナー行きませんか!?」

    ショットの一言を聞いてロナルドが「なっ!!てめぇっ!!」と立ち上がり、ショットの影から顔を出す。そんな彼と再び目が合う。ロナルドはまた顔を逸らし、ゆっくり座り直した。

    「どうかな?夜忙しいならランチは?買い物でも映画とか…🌸が行きたいところどこでも」
    『私、金曜は…ごめんねショット』
    「そっか…うん。ごめん、忘れてくれ」

    ショットは残念そうにテーブル席へと引き返す。それをサテツ達が「ドンマイ」と励ました。

    『……』

    ひとつ向こうの席のロナルドは安堵したような慌てるような…百面相よろしく表情を変えてグラスの中身を飲み干した。

    「マスター、おかわり」

    その声に釣られロナルドを見ると視線に気づいた彼が一度こっちを見て様子を伺うように立ち上がり、さっきまでショットが座っていた椅子に腰掛けた。近い。手を少し伸ばせば触れそうな距離にドキとしてしまう。

    『さっきから見すぎじゃない?なに?』
    「別に」
    『ふーん』
    「クリスマスイブ…予定あんのかよ」
    『……どうしてそんなこと聞くの?』

    百面相をやめた彼は耳を赤くして帽子を深く被り直す。

    「予定、あるのかよ」
    『一緒に過ごしたい人がいるの』
    「……」
    『まだ約束もしてないんだけどね』
    「なんだそれ」
    『…ロナルドは?予定あるの?』

    マスターがロナルドの目の前にお代わりのグラスを差し出した。

    「一緒に過ごしたい人ならいるけど」
    『誘ってみたら?』
    「🌸こそ、誘ってみたのかよ」
    『彼最近1人でこないから…誘うの恥ずかしくて』
    「ここに…ハンター仲間か」

    🌸はロナルドの返事にヘラッと笑って『うん』彼を真っ直ぐ見つめる。

    「っ」
    『少し前までは一人で来てたんだけど』
    「へぇ…?」
    『最近ここで会ってもゆっくり話すことも少なくなって。いつも隣に同居人がいるからなんか、気恥しくて』
    「それ」
    『今日は珍しく一人で来てて今日こそなんて!…でもさっきの事があるから…悪いかなとか』

    チラッとテーブル席で振られて沈没するショットの背中を見た。

    「え、それ…おおおおおおおれ」
    『あは、飲みすぎたかな私』

    🌸は『ご馳走様マスター』と、お代を置く。お札と硬貨を机に置いた手を引こうとした時だ。グッとその上からロナルドの右手が被さる。

    『あ』
    「まって」

    ロナルドは大きく深呼吸し、ギュと🌸の手を握りしめ、綺麗なスカイブルーの瞳で真っ直ぐに見つめる。

    「🌸?」
    『何』
    「金曜日の予定、俺にくれる?」
    『ロナルド』
    「俺とクリスマスイブ、デートしてくれませんか」

    じわーと温かい気持ちが拡がり大きく頷く。

    『ん、お願いします』
    「~~っ!ヨッシャァ!!」

    小さく左手でガッツポーズするロナルドが可愛くて笑ってしまう。

    「んだよ」
    『ふふ、嬉しいなって』

    「俺も嬉しい…です」
    耳まで赤くなったロナルドが呟く。と、そこに聞きなれたイイ声が。

    「バカップルいつまでそこにいる気かね?手でも繋いで仲良くギルドから立ち去った方がいいのでは?」

    ハッとして声の主を探すと呆れた顔をしたドラルクが目の前に。

    「テーブル席にいるフラれた奴に追い討ちをかけているぞ?」

    カウンターの内側に立ち二人をニヤニヤしながら見ている。

    『ドラルクさん』
    「こんばんわ🌸くん。すまないねいつも一緒で僕。5歳児の保護者だから」
    『え、あ…その…すみません』
    「いつからそこにいるんだよ!」

    ガッツポーズをしていた左がドラルクに飛ぶ。顔面にクリーンヒット。

    「砂っ」

    「ちなみにだけど本来クリスマスは「うるせぇ!」
    「砂っ」

    終。

    普段ハンターにはお酒出さないと単行本で読んだのだけど休暇の人には出すのか?とか。思いながら🌸ちゃんには飲んでもらったよ!!
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