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    tmt56tmt

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    フォロワーに描いてもらった楊→太←普絵のイメージで書かせてもらいました!

    平和的解決「ねぇねぇ望ちゃん。新作のゴマ団子があるんだけど一緒に食べない?」
    普賢の誘いはいつも魅力的だ。付き合いが長い、言うなれば腐れ縁だが、おかげでわしの好物をよく理解している。
    「それ、ちゃんと食えるやつか?」
    「酷いな。僕のこと疑うんだ」
    わかりやすく落ち込んで見せるところも、まったくわしのことをわかりすぎている!!
    「ええい、そんな顔をするでない!! 」
    「じゃあ食べてくれるよね」
    「仕方ないのう……」
    やれやれ、とため息をついているところに今度は別の声で名を呼ばれた。
    「太公望師叔、こんなところにいたんですね。美味しそうな桃が届きましたよ」
    「桃!?」
    わしはゴマ団子もすきだが桃はその上を行く大好物。本能というどうしようもない効力で振り返ってしまった。
    振り返った先の楊戩は驚いた顔をしたあとわしを見て目を細める。美形の微笑みとは、なんとも眩しい。
    「はい。受け取った箱はとても重かったので、良いものかと思います。食べますか?」
    「食べる食べる食べる! 食べるに決まっておろう!!」
    「えー。僕とゴマ団子食べるんじゃなかったの?」
    「うおっ!?」
    ぐいっと左腕を掴まれ引っ張られた。腕が抜けるかと思った! 普賢のやつ、細身だからって力加減わかっとらんところがある……。
    「ゴマ団子は日持ちしますよね? 桃は鮮度が命です。師叔も一番美味しい時に食べたいでしょう?」
    「わぁっ!?」
    楊戩の手が自然にわしの手を取る。こういうとこ、あまりにスマートすぎんか!? 美形とは皆こういうものだろうか、恐るべし。
    「こういう時は先にした約束を守るものだよ」
    「お言葉ながら、例外的優先順位はあると思います」
    右半身と左半身、それぞれをぐいぐいと引っ張るものだからわしの体はこのままでは分裂してしまう! いや、分裂したらかなり便利かも?
    ……などと考えてる間に本当に体が真っ二つになりそうなので、ここは一つ! 厳粛に!!
    「三人で食べれば良いのではないか?」
    平和的解決を提示したわし。
    を、二人は冷たい目で見る。視線だけで、人を氷漬けにするような。そんな目が出来るなら宝貝など不要なのでは?
    「望ちゃんってデリカシーないって思わない? 楊戩」
    「まったく同感です。良ければ普賢師弟、僕とお茶でもどうですか。美味しい桃がありますので」
    「いいね。ゴマ団子も食べよう」
    「なっ、わしは!?」
    追いすがろうにも、先程の視線を思い出すと手が止まる。そうこうしてる間に、取り残されて。
    「いや、何……?」
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    recommended works

    513friday

    DOODLE1/12
    貴方が出したCPシチュガチャは…
    対戦ゲームで受けが負けた方が罰ゲームありと決めるが結局受けが負けてしまいS化した攻めにたっぷり罰ゲーム(意味深)をされる えだひのきのカリ烈です、おめでとうございます!
    #CPシチュガチャ #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/970270

    3,000字くらいの文章練習
    △△△

     休日のカリムの部屋。
     唐突にレッカが「流行りらしいぜ☆」と、ひとつのゲームを持ってきた。
     普段から娯楽には興味が薄いレッカが、珍しくハシャギながら乗り気で持ってきたのだからカリムも珍しく乗ってやろうと思う。
     ただ、この黒く気味の悪い箱デザインはなんだ。
    「……どんなゲームなんだ? 」
     レッカから渡された、重厚な厚紙造りの箱の中には箱と同じ黒いプラスチック素材のカードが幾つか入っていた。表中央には不気味にドクロマークのシールが揃いで貼られている。
     同封の説明書を読めば、どうやら簡単な2人専用のカードゲームでお互いに5枚の手札を使った心理戦をするらしい。
    「あ! そうだぜ。負けたら罰ゲームにしよう☆」
     初めてのゲームにハシャギ過ぎて罰ゲームまで提案する楽しそうなレッカを横目に、カリムは「フラグを立てて立ったな」とゲーム後を予見した。

     案の定、フラグは回収されレッカは奇しくも負けてしまう。
    「しぇい……」
     星の浮かぶ笑顔から一変して落ち込むレッカは、相当な自信を持って勝負に挑んでいたようだ。
     だが、お互いに伏せた5枚のカードから細かい感情を熾烈に読み合い、勝 3033

    さわら

    DOODLE貴方はさわらのアシュグレで『ひねくれた告白』をお題にして140文字SSを書いてください。
    #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/375517
    140字を毎回無視するやつ
     口付けるように指先が額に触れる。
     普段は重く長い前髪に隠れたそこを皮膚の硬い指先がかき分けるように暴いて、するりとなぞる。
     驚くように肩を揺らした。けれどそれ以上の抵抗らしい抵抗はできない。ただされるがまま、額をなぞる指の感触に意識を向ける。
     アッシュの指がなぞっているそこには、本来であればなかったはずのものがあった。ある時から消えない傷となって残り続けているそれは、過去のグレイとアッシュを同じ記憶で繋げている。
     アッシュがこちらに触れようと伸ばしてくる腕にはいつも恐怖を覚えた。その手にいつだって脅かされていたから、条件反射で身が竦む。けれど、実際に触れられると違うのだ。
     荒々しいと見せかけて、まるで壊れ物に触れるかのような手付き。それは、本当に口付けられる瞬間と似ていた。唇が触れ合ったときもそれはそれは驚いたものだけれど、最終的にはこの男に身を任せてしまう。今と同じように。
     乱暴なところばかりしか知らないせいか、そんなふうに触れられてしまうと、勘違いをしてしまいそうになるのだ。まるで、あのアッシュが『優しい』と錯覚してしまう。
     そんなはずはないのに、彼からはついぞ受け 2766