執着は体も心も制限するから、自由な気質の西の国の魔法使いにとってはあまり合わない。執着してその事について思考が支配されてしまうのがしんどい(自分の思惑と支配欲を持て余してしまう)執着されて相手に付き纏われたり、愛を押し付けられたりすると、こちらの心理負担が大きい。
シャ自身は自分が世話焼き(一族の長、サービス業)であることも相まって(手間をかけた分、執着が生まれる)、執着的な自分のことを理解してるし、それを理性と矜恃で制御しようとしている。敬語もその一環かな。
相手と自分の距離感を適切なものにしようと心がけている。それは相手からの執着も自分からの執着も生まないために。(シャは顔も性格も素敵だから執着されやすいのもある)
その距離感を踏み越えて来たのがムル。
しょっぱなから薄い壁をぶっ壊して来た。
しかも初日に喧嘩別れしてるから。喧嘩した仲ならもう色々な段階を超えてるよね。喧嘩したからこその、逆に気やすい関係性。基本友好的なシャイロックから罵倒されるのって稀。ムルはやっぱ特別やねん!!!
で、あと今のムルは手間をかけた分、シャイロックからムルに対しての執着と愛が育まれ、そのシャイロックの手間と愛がムルを変えたとも言える。(飛行士)
私としては人は変化するものだと思っているし、そもそも今のムルは昔のムルと質が違うので、なぜシャイロックが飛行士であそこまで動揺したのかはまだ掴み切れていない。