ドイツ紳士は、甘味がお好き アルベルトは自分のサイボーグへの肉体改造の欠陥について、ギルモアから説明された。
全身武器をコンセプトに設計された004は、身体の機械化率が高い。
そんな義体を健常者と同等以上に動かす為の補助電脳が、脳と接続されている事もあり、初動の頃に苦労はあったが、自身が思っていた以上に動く事が出来た。
だが、補助電脳はあくまでも補助。
肢体を動かす命令を出すのは、アルベルトが人であるという事を証明する生来持った脳であった。
よって、通常よりも脳の稼働領域が増えた事で、アルベルトが今後は【自身は人間である】と唯一証明出来る生体のエネルギー消費が激しくなったという事である。
戦闘時は特にエネルギー消費が上がる為、研究者が生体部から抽出するデータを数値化したゲージ残量に合わせて、指定行動食を経口摂取するか、首元の専用ソケットに用意された液体の入った細い筒を押し当てて注入する必要があるという。
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