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    のびたん

    スパンダム受けメモ置き場📝
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    自分の性壁にしか配慮しておりません(ヨシ!)

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    のびたん

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    ルチスパ・ヒョウスパ・クザスパ・サカスパ・カリスパ・黒ひげ×スパンダム・アラマキ(緑牛)×スパンダム・ジャブスパ・モブスパ・スパンダム総受け

    スパンダム♀有
    カプ表記無くてもルチスパが混入している場合があります!
    カプ無し話有
    裏雰囲気要素有
    死ネタ有
    転生有
    原作の内容含みます
    匂わせ程度しかないものでもカプ表記しています!!

    〔44〕スパンダム受けまとめ【2022年10月27日~11月18日】スパンダム受けまとめ【2022年10月27日~11月18日】

    ルチスパ・ヒョウスパ・クザスパ・サカスパ・カリスパ・黒ひげ×スパンダム・アラマキ(緑牛)×スパンダム・ジャブスパ・モブスパ・スパンダム総受け

    スパンダム♀有
    カプ表記無くてもルチスパが混入している場合があります!
    カプ無し話有
    裏雰囲気要素有
    死ネタ有
    転生有
    原作の内容含みます
    匂わせ程度しかないものでもカプ表記しています!!



    *******************



    2022年10月27日

    CP9時代・潜入中の頃
    スパンダム総もて(詐欺)



    気に入った諜報部員をCP9に連れて来るスパンダム
    正規のCP9諜報部員と一緒に任務に出すがいつも使えなかったと殉職させて来るジャブラ
    数回目でジャブラが始末していると気付いたスパンダム
    「お前らは気に入らないとそうやって始末していくんだな。なら、まだ長官でいられるおれは合格してるって事か?」
    「⋯⋯長官が聞くから答えるんだからな、怒るなよ?正直に言うと、長官としての器では無いと思うが、あんたの事は物心ついた時から知っていた。使えない奴だと思っても始末する気にはなれねぇ」
    「正直に言い過ぎだ!歯に絹着せろ!!」
    「おれはまだ年の差がそんなに無かったがよ、他の奴等からしたら『わたしを守る為に強くなって』なんてか弱そうな姉ちゃんに言われちゃ庇護欲が湧くってもんだ。あの頃は長官本当に身体薄っぺらで貧弱そうでおれが守ってやらなきゃいけねぇって思わせる儚い女に見えたんだよ」
    「あの頃は母親が生きていて、おれに男女兼用の女寄りの服を着せていたからな」
    「守ってやらなきゃならねぇお姉さんと思ってみんな騙されたんだよ」



    おしまい

    備考
    スパンダム♂です⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎



    *******************



    2022年10月27日

    ルチスパ



    男にプレゼントされた物を身に付けるスパンダムの姿が気に入らないロブ・ルッチ

    品がセンスが無いというわけではなく、ただ、他の男から受け取った物を身に付けるスパンダムが気に入らなくて、壊したり紛失させたりした。


    「かわいいヤツだろ」
    「⋯⋯わしが長官に提出したもん(資料)まで壊されたんじゃが」
    「また採取して来てくれ」




    それはCP-0になってからも変わりなかった。
    諜報員に格下げされたスパンダムに近寄りやすくなったと、権力も弱まったのに媚を売ろうと贈り物をして来る者がいる
    スパンダムは、自分が返り咲く事への投資をして来る男からの贈り物を受け取った。
    それをCP-0総監になったロブ・ルッチに破壊されたりしている


    「ああいう所変わらないですね」
    「わしがお前に預けておいたもんまで壊されたんじゃが?」
    「そうですね、壊されちゃいました」



    おしまい⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    備考
    嫉妬すルッチ



    *******************



    2022年10月27日

    子ルッチとスパンダム
    ルチスパ



    本物の豹の動きを観察する為に動物園に連れて来られた子ルッチ
    「スパンダムさん、あの動物可愛いですね」
    「レッサーパンダか」
    「スパンダムさんみたいです」
    「食事してるだけじゃねぇーか」
    「愛くるしい」
    「そんな感情あるんだな」
    「その内無くします」
    「そうだな」
    「記憶に残します。愛おしいと想った者を」



    おしまい



    *******************



    2022年10月27日

    CP-0時代
    クザスパ
    ルチスパ



    CP-0諜報員になったスパンダム

    海軍大将とCP-0での天竜人の護衛の仕事の後、任務を終えた海軍大将青キジことクザンにお茶を出すよう言い付けられてお茶汲みをしていたスパンダム

    体調が悪くなって目の前も霞んで来て、青キジの元に運ぶ途中でお茶の乗ったトレーごと床に落としてしまい、謝罪している内に意識が遠退き倒れてしまった。

    「大丈夫、知らない仲じゃないから」
    他の給仕が寄って来る中、青キジがスパンダムを抱き上げて休憩室まで運んだ


    「CP9長官まで昇り詰めた子がこんな事やらされて、さぞかし屈辱的だろうね」
    革手袋を外して出て来た指には小さな切り傷がいくつも出来ていた。
    「傷なんてひとつも無い指だったのにね。おれのせいかねぇ」

    指に触れていると圧を感じた。
    「随分と執着してくれてるんだねぇ。必要無いんなら引き取って行こうと思ってたんだけど」
    「そいつの居場所は政府しかない」
    「海軍だって世界政府の一部じゃないのさ」

    傷付いた指に唇を寄せようとするとその間を指銃が通り抜けた。
    「ちょっとぉ、危ないじゃないの」
    「気安く触れるな」
    「そんなに独占したいんなら、逃げ出されないようにもっと優しくしてやりな。おれの事、助けを求めるような目で見て来るからさ、連れ去ってやりたいって思っちゃうんだよね」
    「チッ」


    クザンは休憩室でスパンダムをソファーに寝かせ、藤色の髪をすく様に頭を撫でた。

    「大切にしないとまた奪いに来るからね」



    おしまい



    *******************



    2022年10月27日

    ワンピ学園世界軸
    ヒョウスパ
    ルチスパ含む
    裏雰囲気要素有り


    ヒョウ太に思わせぶりなふりを見せず、家に来たがるヒョウ太を仕方無しに家に上げて『男を家に上げるなんて警戒心が無いなぁ』と襲われたスパンダム

    ヒョウ太に抱かれたスパンダム

    ヒョウ太が合鍵で鍵をかけて帰ると
    (あぁ、久し振りにした⋯⋯気持ち良かった⋯⋯近頃ルッチの奴、襲ってこなかったからな⋯⋯ヒョウ太が抱いてくれるならそれでいいや⋯⋯妬いてルッチに抱かれるのも良いが⋯⋯)
    欲求不満をヒョウ太が襲って解消してくれた。



    おしまい

    備考
    このヒョウ太とルッチは同一人物だけど、先生がこんな性欲強いとは知らない⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎



    *******************



    2022年10月27日

    CP-0時代
    ルチスパ
    モブと見合いしたりする
    スパンダム♀



    「ルッチがお見合いをさせらされるそうよ」
    「へぇ」

    いいなぁ、政府が用意してくれる見合い相手なんてきっと何かしらの政略結婚要素があって、それは即ち、相手側に利用価値があるという事だ
    わたしも若ければ政府が用意してくれたかもしれないのに、すっかりと行き遅れてしまった。

    「ルッチがお見合いしても構わないの?」
    「わたしに止める権利なんてないし、そんな権限も無い。それに止める理由もない」

    この女(カリファ)は何か勘違いでもしているのか、わたしとロブ・ルッチの関係を?




    「束縛の強そうな女だった。週一には必ず家に顔を見せろだの、子供は幾つまでに欲しいだの、家系を継ぐ為に何歳には退職しろだの、ふざけた事ばかり言いやがった。女の家に縛られて身動きが取れなくなるのは窮屈だ。あの女が退職を要求して来やがると上に伝えたら直ぐに断りを入れると返事が来た。おれに見合い話なんぞ持って来るからだ」
    「そうか。スパンダムの奴にも上から見合いの話が来て随分と乗り気のようじゃ。相手はスパンダム好みの権力のある上流階級の男らしい。庭も広くて象を放し飼いにしても良いそうじゃ」
    「ほぉ、おれへの当て付けだと思うか?」
    「そうじゃといいがのぉ」




    政府が用意してくれた好条件の見合いを終えた。権力の無くなったわたしには条件の良過ぎる相手だったが、この機を逃すまいと気に入られて来た。結婚を前提に話が進められ、順調ならば式の日取りはこの辺りだとも告げられた。既成事実でも作っておきたがったが引かれて逃げられるかもと遠慮していたら、相手側から夫婦になる前提だからと誘われて婚前交渉を無事終えられた。気に入って貰えた。女としての媚の売り方は熟知しているが、淑女になってからの美容法はイマイチだったところをステューシーさんに教えを請い、この年でも相手に気に入って貰えた。


    「見合いをしたそうだな」
    「えぇ」
    「物好きな奴も居たもんだ」
    「そうですね。お陰で玉の輿に乗れそうです。式の日取りも決まってましてね。退職はしないと思いますが、相手が望めば、まぁ、退職するでしょうね」


    わたしを使えない年増だと思っていた奴は少しばかり驚いた表情をした。
    こんなわたしでも男の気を惹く事が出来る事に驚いている
    随分と見下されたものだ



    おしまい



    *******************



    2022年10月28日

    子ルッチのルチスパ
    少年ルッチのルチスパ
    青年スパンダムのサカスパ



    11歳差の歳の差なんて大人になれば埋めてみせる

    貴方の隣に立つに相応しい大人になります

    例え年がどんなに離れていても、貴方を想うこの気持ちは真実です

    貴方がおれよりも11年先に生まれて来ただけの事です




    何度も何度も想い人にそう伝えて来た

    いつもはぐらかされていた言葉をいつからか真摯に向き合って聞いて貰えるようになった


    「歳の差が離れていても本当に上手くやっていけると思うか?」
    「価値観が違うんじゃないか?」
    「趣味が合わないかもしれない」


    ご心配無く、上手くやれます
    貴方の趣味も好みも把握しています
    おれが合わせます




    「12も離れているんだ」
    「相手はおれの事なんてまだ子供だと思ってるかもしれない」
    「お前は凄いな、ちゃんと気持ちを伝えられて」


    おれの想い人はおれに真摯に向き合ってなんかいなかった

    おれの言葉を自分に置き換えて話を聞いていただけだった

    おれの想い人は歳上の男の事を想っていた

    12歳年上なんて言われたら赤犬しか思い浮かばない



    備考
    ルチ→スパとサカ←スパ
    歳の差が似たようなものだったから⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎



    *******************



    2022年10月28日

    16歳で見合いして17歳で子供を産んだので子持ちスパンダム

    モブスパ(表現無し・モブは夫の事)
    ルチスパ含む
    カリスパぽいところがあるかも
    カクスパではない
    スパンダム♀



    16歳で見合いして17歳で子供を産んだスパンダム
    グアンハオでの視察中に乳幼児の世話を任されてぐずる赤ん坊に仕方無く母乳を飲ませた。

    それから16年程経ち、スパンダムはCP9司令長官の地位に就いていた。

    CP9諜報部員はグアンハオ出身者ばかりだった。親がCP諜報部員でCPに務める為に必要となる基礎技術を身につける為グアンハオで訓練を受けた者も居るが
    スパンダムは直ぐにリタイアした口だった。

    そのグアンハオでの思い出話をしているCP9諜報部員の話が耳に入って来たスパンダム

    「わしは物心ついておらんかったが母親の事は薄っすらと覚えておる。腕に抱かれて母乳を与えられていた記憶じゃ。髪は薄い紫色じゃった」

    『それわたしじゃないか?』と言おうとしたスパンダムは隣に立っていた秘書兼補佐兼諜報部員のカリファに膝裏をカクっとやられて後ろに転びそうになりその言葉を発せなかった。
    スパンダムは背をカリファに支えられて『足腰が弱っているのでは?』と歯に絹着せぬ事を言われて、態々膝裏に腕を差し込まれ抱き上げられて長官の椅子まで運ばれた。
    椅子に座らされ、股の間に網タイツを穿いた妖艶な膝を割って入れられ『折角の思い出を汚してはいけません』と耳元で囁かれゾクゾクした後にハッとして『わたしは汚いって事!!?』と口をあんぐりとさせた。

    カクが母親だと思い込んでいるのは十中八九スパンダムだろうと昔の記憶を辿り思い出していたCP9諜報部員たち
    全員がカクよりは年上で、クマドリは兎も角として、他の者は心当たりがあった。何なら子育て中のスパンダムに懐いていた事実が過去にある者も居て、黒歴史だと封印して各々が口外しないようにしていた。


    「長官、只今戻りました。カリファ、何してやがる、長官から離れろ」
    ロブ・ルッチは任務から戻るなり、椅子に座らせたスパンダムに伸し掛かる様にしているカリファに苛立ちを覚えた。
    人妻だろうが先に好きになったのは自分だと言ってスパンダムへの想いを押し通している


    スパンダムはロブ・ルッチが戻るとそばに駆け寄った。

    「わたしのかわいいベイビーちゃん、ファンクはちゃんと言う事聞いてくれたか?」

    ロブ・ルッチと一緒に任務から戻ったスパンダムの息子
    スパンダムは自分の父親と同じ様に、自分の息子を溺愛していた。
    祖父に似て素質があり、グアンハオでの訓練で六式を習得し、CP諜報部員になると基礎の諜報活動を経験させた後にCP9諜報部員に引き入れた。
    今はロブ・ルッチと行動を共にさせてCP9諜報部員の仕事を勉強させている
    スパンダム自身が父親のスパンダインから子供の頃に貰った象剣・ファンクフリードを息子に護身用の武器として預けた。
    ファンクフリードに『ファンク、息子を頼む』と言っているので、ファンクフリードも年の離れた弟を守ろうという意志がある


    スパンダムの息子とカクの年の差は2歳程しかなく、他の面々とも然程年齢の差は無かった。

    スパンダムの息子誕生時
    カクが二歳頃だとすれば、カリファは四歳でまだ家で暮らしていただろう
    フクロウは八歳、ブルーノは九歳、クマドリは当時親元に居る居ないにしろ十三歳、ジャブラは十四歳といったところだった。
    ロブ・ルッチは七歳で、既にスパンダムに恋い焦がれていたが、知らない内にスパンダムが見合いをして結婚して子供を産んでいた。
    お腹が少し膨れているので質問して答えを聞くまでルッチはスパンダムが結婚している事を知らなかった。
    人妻になってしまったけれど、ロブ・ルッチのスパンダムへの想いは変わらなかった。
    スパンダムが可愛がる息子に嫉妬した事もあるが「ルッチおにいちゃんだぞぉ」とロブ・ルッチを前に息子をあやす姿を見て【ルッチお兄ちゃん】に成ろうと決めた。
    スパンダムの息子の子育てを手助けするようになった。
    そして今に至る



    おしまい



    備考
    特に描きたい流れがあるわけではないので設定だけ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    カリファ(先天性♀)×スパンダム(先天性♀)みたいな部分があったので一応カプのところに書いておいた。
    母乳出るスパンダムの母乳吸うカク、第二弾(ᯅ̈ )
    年齢間違ってたら流してくださいね⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    クマドリの年齢メモ書き間違いに気付いた回なので、これまでの話、クマドリ34歳なのに24歳設定になっている話があるかもしれない⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎⋯⋯わぉ



    *******************



    2022年10月29日

    ルチスパ(多分)
    自分の土俵パロしようとした⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    偶々だよ、偶々声が一緒だったよね( ◜𖥦◝ )
    スパンダムは小学生ぐらい



    『いーれろいれろいーれろいれろ』

    何処からともなく訳の分からない言葉が聞こえて来た。よく聞くと『入れろ入れろ』と言っている⋯⋯。
    目の前にあるのは石造りのガシャ?ずっと聞こえて来る声に威圧されて手持ちのお金をコイン投入口に入れた。

    『まーわせまわせまーわせまわせ』

    回せと圧をかけて来る声
    石造りの重たいハンドルを右に回すとガシャガシャと中の玉が動いてカプセル取り出し口から石のようなカプセルが出て来た。

    開けると中から化け物が出て来た。
    デカイデカイ豹、人型の豹、顎は何か人間っぽいけど豹みたいなやつ
    取り敢えず悲鳴をあげた。

    「騒がしい奴だ」
    「喋ったーーーー!!?」

    豹は人型の豹から人間っぽい姿になっていった。黒いスーツを着た人間になった。さっきまで尻尾が出ていた尻辺りがどうなっているのか気にならない事もないが、今は他に気になる事が色々とある

    「な、何なんだお前は!!?」
    「おれは妖怪ロブ・ルッチ、永らく封印されていたがやっと解放された。礼代わりにお前に憑いてやる」
    「理不尽だ!!!」
    「お前に憑いて、お前を護ってやる」

    ほら、契約のおれの妖怪メダルと、妖怪召喚と妖怪探しに役立つ妖怪探知レーダー搭載の腕時計をやろうと言って腕を掴み時計を嵌められた。別に要らないしパパから知らない奴から物を貰うなって言われてる

    今日は偶々ひとりだったが、いつもは護衛を連れて歩くほどおれは偉い役職に就いているパパの息子だ。言うなれば御坊ちゃまだ。そんなおれが偶々、偶々護衛無しで少し彷徨いたら背後から声がして逃げ込んだ先がこんな場所だった。木の下にポツンと石造りのガシャが設置されていて何処からともなく聞こえて来る声に押されて、今日は駄菓子屋体験をしてみたくて持たされた小銭、それをコイン投入口に入れてハンドルを回したら出て来たカプセルの中からこの化け物が出て来て、家まで憑いて来てしまった。使用人たちには見えていない様子だったので、本当におれは取り憑かれたようだ

    「おれは優秀だからその時限りの特効と違って永遠に役に立ちますよ」

    何を言っているのか分からないが、何か身体が小さくなっている⋯⋯

    「これはライトサイドの姿です。さっきのはシャドウサイドです」

    威圧感が少し減ったな
    それに何か、人懐っこくなっているのかおれの隣に座って来た。少し可愛げが出て来た。

    駄菓子屋が気に入ったと言ってもう一度ガシャを回しに向かった。10回分だ。10連を1回回してカプセルを開けずに持ち帰った。
    すっかりと懐いたルッチを膝に乗せてカプセルを順番に開けていった。狼、牛、梟、羊、獅子、麒麟っぽいのが出て来た。動物ばかりか?残りの4個からは象と犬・猿・雉が出て来た。
    流石にこの数を前にするとルッチも姿をシャドウサイドに変えた。
    狼、牛、梟、羊、獅子、麒麟は獣の姿から人間っぽい姿になった。
    おじさん、おじさん、おじさん、お姉さん、おじさん、お兄さんといった面々になった。
    それがシャドウサイドの姿で、ライトサイドの姿はルッチと同じ子供姿だった。
    おれよりも幼い面々、狼のジャブラはぱっと見でおれと同じくらいか?

    犬、猿、雉はワイルドなおじさんになって、象は刀になった。刀を拾って握れば刃先が象の姿になり何だかおれでも扱える強そうな武器を手に入れた。

    「今更だが、回し過ぎたと思う」
    「そうですね」

    狼のジャブラ、牛のブルーノ、梟のフクロウ、羊のカリファ、獅子のクマドリ、麒麟のカク、ライトサイドの子供姿になって部屋の中が一気に賑やかになった。
    そして象で剣の象剣のファンクフリードは、可愛くおれに懐いて来るので名前を付けてずっと象の姿でいさせて可愛がっている
    残りのワイルドなおじさんは、ライトサイドはあるものの基本的におじさんの姿でいるので威圧感が凄い。だらけたおじさんと、生真面目なおじさんと、勉強を教えてくれるおじさんだった。

    ライトサイドのルッチはおれの質問に素直に答えてくれるから、この化け物たちは普段は自分で自由気ままに過ごす事が出来る、持ち家がある者も居る。召喚された時だけ姿を現せば良いだけだと言っていたが、全員がずっとおれの家に住み着いている
    プライベートが無い!
    ルッチはルッチでライトサイドは可愛いものだが、シャドウサイドになった途端に不遜な態度を取る奴になる。ライトサイドに戻れと言えば『ガキの方が好みとは』とか何とか言われて中々戻らないし、自分自身に対抗心を持っていて意味が分からない



    本来、ライトサイドとシャドウサイドは妖怪メダルと同列のアークという物を妖怪ウォッチにかざす事で切り替えるらしいけれど、鍛錬により上級妖怪になったこの手持ちの化け物たちは自分の意思で切り替えが出来るらしい
    化け物、化け物と言っているけれど、彼らは正確には妖怪らしい、霊や悪霊とは格が違うのだとか何とか
    一応パパにお祓いをして貰おうとしたらお祓いをした祈祷師が次々と倒れてしまったので憑きっぱなしになった(。•́︿•̀。)

    そんなある日、ルッチたちの本来の住処の妖魔界というところの王様からの御触れで妖怪と人間の交流を一切禁止するとして、全妖怪に人間界から戻る様に通達が来た。と見た目おじさん妖怪の雉のクザンがおれに伝えて来た。
    帰りたくないと言うルッチを可愛く思いながらも「ルッチの世界の決まりだからな、従わないとダメだろう?」と、やっと取り憑き解除される事に安心もした。
    シャドウサイドの姿になったルッチに『いずれ必ずあなたの下へ皆で一緒に戻ります』と言われてギョッとした。
    そしてルッチたちは戻って来た。
    ぴえんだろ(ᵒ̴̶̷̥́ロ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )



    お、おしまい


    備考
    シャドウサイド時空だけど、無印的な出会い方のルチスパです₍ ɞ̴̶̷ ̫ ᴗ̤ ₎ ᯤ ♡
    三大将の中の人はみんな映画のボス枠やってた⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    あ、妖怪ウォッチぱろです( ◜𖥦◝ )



    *******************



    2022年10月29日

    全てが上手く行っていたら
    クザスパ風



    バスターコールの権限も海軍大将から借り受けるものではなく、自分の権限でバスターコールを発令させる事が出来るようになった。
    おれ自身のゴールデン電伝虫だ
    誤って押さないようにロック機能をつけている




    「冷たいなぁ、パンダちゃん、昇格したらおれはお払い箱か?」

    「拷問の末に吐かせたんですが、アイツをあの島から逃したのは青キジ大将、貴方らしいですね。拘束する機会もあったのにそれも怠っている。上への報告は止めておいたのでこれで貸し借り無しという事で、これを機会にこのダラダラとした縁を切りましょう」


    CP9司令長官というエニエス・ロビー内での役職・肩書きは変わらないが、地位や権限は昇格した。
    海軍の艦船も一声掛ければ直ぐに支援物資の如く準備される
    つまりは艦船の乗組員に命令を下す権限があるという事だ



    「パンダちゃん、仕事の利用価値以外に、おれに価値を見出してくれなかったの?おれは魅力無かった?男として」

    「そうですね、おれのそばにコイツらが居なければ貴方は至極魅力的な人だと感じたでしょうね」



    スパンダムのそばにはCP9諜報部員が控えていた。
    特に優秀なロブ・ルッチ、優秀なカク、有能なブルーノ、有能なカリファ、長期間CP9の仕事を3人だけで熟していたジャブラ、クマドリ、フクロウ



    おしまい



    *******************



    2022年10月30日

    モブと結婚するスパンダム
    ルチスパ
    モブスパ
    スパンダム♀(先天性♀)



    スパンダム
    はっきりと言えば気に入らない上司だった。性格面で言えばの話だ
    仕事に関しては暗殺案件をおれに多く回して来るのでその点は好ましかった。
    出世にしか興味の無い女だった。
    出世の為なら周りの競争相手を汚い手で罠に嵌め蹴落とす事も平気で遣って退ける

    それなので、その女が寿退職すると聞いた時耳を疑った。



    『今度結婚する事になった』

    ほぉ、こんな女を気にいる奴もいるのかと、そんな感想しかなかった。

    『寿退職するから、後任は後日挨拶に来る』

    寿退職と言ったか?
    退職と言ったか!!?

    「退職ですか」
    『そうだ。相手は政府お抱えの出資者。才媛の誉れ高い妻探しをしていたそうだ。社長夫人には良い役職が与えられるらしい』
    「政府への貢献が長官の存在意義では無かったのですか?」
    『政府への支援が途切れない様、見方によれば政略結婚になるが政府の為になるのならば、わたしは満足している』


    スパンダム元長官は寿退職してエニエス・ロビー、司法の塔を後にした。

    後になってわかった。
    心にポッカリと空いた穴の意味を
    この穴を埋めるのは血では無く、元長官で無くてはならないと言う事をな



    *******************



    2022年10月31日

    グアンハオ視察するスパンダム時代(史実かの様に書く)
    モブスパ
    ルチスパ
    裏雰囲気要素有り



    グアンハオの視察で毎回泊まり込むスパンダム
    孤島で子供たちを管理・育成する大人たちには性的な娯楽が不足していた。スパンダムが来訪するとそれが補われる
    スパンダムの寝泊まりする寝室を訪ね、施設の管理人たちが順にスパンダムの身体で欲を満たしていく
    政府から自分に与えられた役目なのでスパンダムはそれを受け入れていた。みんな現役を退いた諜報部員なので性技は巧みなものだった。年齢により現役を退いた者もいれば、負傷により退いた者もいる
    グアンハオ出身者で中途退職をしなければならない身体になった者は、後輩の育成だけならまだ出来ると自身の存在意義を示し処分を免れている者も居る
    スパンダムはそんなCP諜報部員OBたちの性の捌け口になる為にグアンハオ視察という名目も兼ねて島に来訪していた。
    数日間性欲の受け皿になり、視察をしながら無自覚に色香を振り撒いてしまう
    年頃の少年・青年はそれに当てられて色情の欲と戦う事になる
    視察に来た政府役人にはっきりと「貴方を抱かせてください」と言った者は「何言ってんだ、10年早いぞ。そういう事は正式にCPの諜報部員になれてから言え。諜報部員になれたら相手してやらない事もないが、その頃には任務で女を相手にする事になるからおれの事なんて必要無くなっているさ」と返されるらしい
    スパンダムの存在が気になるロブ・ルッチはその話を聞いてスパンダムに同じように「貴方を抱かせてください」と告げた。意味は理解していないが、自分もスパンダムと何か約束事をしたかったのだ
    スパンダムは小さな子供を前にして笑い「お前、意味が分かってて言ってるのか?」と言い「まぁ、他のと同じで口約束だけならしといてやるよ。強くなってCPの正式な諜報部員になれたら、気が向いたら相手してやるよ」と軽く返した。
    後にこれが実現して大事になるのだが、この時のスパンダムは知る由も無かった。



    おしまい

    【備考】
    めちゃめちゃ執着されてるので大事になるのです⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    めちゃめちゃって死語なの?知らん(ᯅ̈ )



    *******************



    2022年11月1日

    CP-0時代
    カプではない



    人に言えない秘密を話し絶対に裏切らない結束を保つと誰が言い始めたのか、ぽつりぽつりと大した事のない様子見のレベルの内容が語られる中

    「おれのお袋は、おれが幼い頃に死んでるのを知ってますよね。死因は銃殺。親父への恨みを持つ奴からの襲撃。一緒に居たおれが証言した。親父がそう言えって言ったからだ。本当はおれが殺した。親父におれだけを見て欲しかったから」

    スパンダムが語り出した声に興味も無いと他所を向いていた者は今は皆がスパンダムの方を見ていた。
    そしてスパンダムはまだ続けた。

    「妹か弟が生まれるかもしれないと聞かされてこれ以上親父からの愛情を誰にも奪われたくなくて、お袋の胸を撃って、腹の中の赤ん坊は何処に居るか分からないから、残った弾が無くなるまで腹を撃ち続けた。銃声で駆け付けた親父は直ぐにおれを庇う事を選んだ。親父がおれだけの事を愛してくれるようになった。お袋の葬式で泣きもしないおれの事を心が病んでしまったのだと憐れんでくれる者ばかりだった。おれがお袋の事を殺したのを知ってるのは、親父と今聞いてる貴方たちだけです。強いて言えばで、おれの秘密はこんなものです」

    腹を割って話したのか、母親を殺した事など遠い昔の事で時効になっている
    罪に問われる事も無いと平気で話しただけなのか
    気にする様子もなくスパンダムは手元の酒を呷った。


    それからはポツポツと皆が本音の、本当の秘密を口にし始めた。
    全員分を聞いて終えるとスパンダムは笑っていた。


    「おれのお袋を殺したのは本当に親父に恨みを持った奴等だよ。おれも一緒に居たけどな。おれは本当に、親父からの愛情を注がれるお袋の事を邪魔だと思っていたんだ。だから、お袋が殺された時におれは嬉しくて喜んだ。『やった!!邪魔な女が消えた!!こんな女大嫌いだった。殺してくれてありがとう』って言ってやったら、奴等はおれを撃つのを躊躇した。身体中にある痣を見てその女に虐待されていたと思ったのか、憐れんでおれは見逃された。身体の痣は昔からよく転んでいて出来ただけのものだ。そういう訳で、おれはお袋を殺してなんかいない。おれはお袋に関しては罪を何も犯しちゃいない。お前たち、本当に諜報員か?いや、あんたたちが優秀な諜報員だって事はおれがよく分かっていますよ。ただ、内側で気が緩んでるんじゃないですか?上からの命令でちゃんと同僚殺せる覚悟とかあるんですか?政府の命令よりも仲間を選択はしないで下さいね?おれは政府の命令なら貴方たち相手でも殺そうと立ち向かいはしますし、おれを殺せという命令が下されれば受け入れますよ」



    おしまい



    備考
    お母さん嫌いなスパンダム見た事ないな⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    知らないけどスパンダムが幼い頃に死んでる設定にしている、いつもいつもいつもいつも⋯⋯(ᯅ̈ )
    父と息子の二人家族が良いな⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎



    *******************



    2022年11月1日

    CP-0時代
    ハロウィン合わせのお話
    ルチスパ



    トリックオアトリートなんて言葉が飛び交うので一応菓子を用意してある。天竜人の子供相手に菓子を用意していないとどうなる事か⋯⋯

    「という事で、だんなの分はコレです。天竜人に言われたら渡すようにと上から言付かっています」

    出来るだけ遭遇しないようにしたが見付かれば菓子を手に持ち待機していた。




    「だんな、菓子切れですか?旦那は人気ありますもんね。貰えるならCP-0総監に貰いたいでしょうし」

    ルッチはふんと鼻で息を吐いた。くだらない事に付き合わされているからな

    「だんな、今菓子切れでしたよね。トリックオアトリートなんつって、これ、追加分です。後、だんなのカップ割っちゃったんで新しいのになってます。だんなのだって分かりやすいのにしておきましたから」

    「先取りでトリックしてるんじゃねぇ」

    また鼻で息を吐いた。



    **********



    「あら、可愛らしいカップね」
    「ほんまじゃのぉ」
    「それって夫婦茶碗みたいな物でしょう?およめさんのカップは誰が使ってるのかしら」

    飲み物が出され、各自が自分のカップを手に取り、残ったのがロブ・ルッチのカップという事になる

    「名前書いとるぞ」

    カクにそう言われて渋い顔をしながらカップを手に取ると別に【ルッチ】とも【ロブ】とも書かれておらず豹の絵が描かれているわけでもなく【だんなです】と書かれたカップだった。
    ルッチはカップを割って新しいのを用意したと言っていたスパンダムに対して少しイラッとしたが、ステューシー曰く夫婦茶碗の部類らしいので【よめです】とか何か書かれているカップをもしかしたらスパンダムが所有しているかもしれないと思うと胸の辺りが何だかよく分からない気持ちがした。

    スパンダムに問い質すと「【よめです】のカップですか?あれ、使おうとしたら直ぐに割っちゃいました」と言われてまた胸の辺りが何だかよく分からない気持ちになった。
    夫婦カップをスパンダムが使用しているかもと思い嬉しい気持ちになり、割ったと聞いて残念に感じたかもしれない

    翌日にはルッチのカップは元に戻っていて、頭に疑問符を浮かべていた。

    「おれのカップはどうした」
    「【だんなです】って書いてあったのか?」
    「スパンダム君が交換して行ったわよ。トリックオアトリートの悪戯だったみたいよ」
    「気に入っとったのか?」

    ルッチは心を弄ばれた気持ちになってイラッとしてシュンとしてイラッとした。



    おしまい



    備考
    そんなに険悪じゃないルッチとスパンダムの関係?⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    スパンダムの部屋行ったら【よめです】カップをスパンダムが使っていて【だんなです】カップをファンクが鼻で持ってプラプラさせてるのを見たルッチ
    ?(⑉・̆⌓・̆⑉)
    ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎☕︎☕︎𓃰



    *******************



    2022年11月4日

    CP-0時代の先
    ロブ・ルッチとスパンダム



    スパンダムが返り咲いた時、その素行は荒く、権力を振り翳し、使えない者は始末する、蛮行な指導者に成っていた。以前の方がまだマシであった。利用価値のある者は使えるまで使い、価値が無くなると使い捨てにする以前と違い、利用価値がまだ少しあっても使えなかった者、失敗した者は即座に切り捨てた。
    その蛮行さを咎められると「こういう司令官を求めていたんだろう?おれはロブ・ルッチと同じ様に使えない奴を切り捨てただけだ。あいつが示した希望する司令官の姿はこうなんだろう?どうせ使えない奴だったんだ。処分しても問題無い」と返した。



    先の総監は、自分(スパンダム)はボスの器にふさわしくないと言っていた。ならば、その先の総監が理想とする指導者ぶりを真似すれば良いのだ。ケチが付いても「お前の望む総監ぶりを手本にした」と言ってやる

    「総監」
    「うるせぇ、黙ってろ。おれが良いと言うまで口を開くな」

    お前がおれにして来た事だ。お前の望む指導者、ボスの器の姿なんだろう?おれにして来た事と同じ事をして返してやる。それがお前の理想のボスの姿らしいからな



    おしまい



    備考(クザスパ含む)

    「ひとつ、強力なロギアの実を見繕って貰いたい。前に政府で長官をしていた子に贈りたいんだ。今はCP-0で雑用をさせられてる子だけど、色々とドジをやらかす子でね、そのドジでエニエス・ロビーを崩壊させた子だ。力を与えてCP-0のトップに立たせてやれば、また勝手に内部で崩壊させてくれるだろうから」
    黒ひげ海賊団の内部に入り込んでいる元海軍大将青キジのクザンは、悪魔の実狩りを続ける黒ひげの仲間にそう声を掛けてロギアの実を譲り受け、スパンダムと接触して手渡した。
    「お前を唆した詫びだ。これで総監の座を奪ってやりなよ」
    「またおれを唆すんですか?」
    「そんな事してもおれに得なんて何も無いでしょう?本当にお前には悪い事をしたと思ってるよ。お前に扱えるわけのない代物を与えてしまったおれの過失だ。お前の事を思ってコレを渡すんだ。この力で自分を守れ、おれはもうそばに居てやれないからね。この力とお前の知恵でやって行きなさいよ」
    「では、有り難く受け取りますが、クザンさんは今、黒ひげの元に居ると情報が入っているのですがそれは事実ですか?こうやって入手したい悪魔の実が在るから潜入しているだけですか?」
    「それはお前には言えないなぁ」
    「では、次に会った時は」
    「敵と思ってくれて構わない。手加減しなくて良いから。おれはおれで上手くやっていくよ。お前が総監になったって知らせが聞けるのを期待しているよ」



    *******************



    2022年11月4日

    CP-0時代
    すれ違い系
    ルチスパ
    モブスパ
    裏雰囲気要素有り



    ロブ・ルッチの、総監の愛人として手元に置いて貰えていたのに、天上金の徴収途中で船が賊に襲われ、昨晩の名残でベッドの柱に手枷で繋がれたままのおれは部屋に入って来た賊に、襲われた。
    斬り付けられて痛みに呻き、衣類を纏っていない身体を暴かれた。
    総監以外のものを受け入れてしまったからもう捨てられてしまうだろう
    情けで愛人として置いて貰えていたのに⋯⋯
    おれを汚した男に殺してくれと慈悲を求めた。
    こんな姿を見られたら、ロブ・ルッチに拷問にあわされるだけだ
    そんな痛みには耐えられない
    男は腹に刃物を突き立てて来た。
    一発では死ねないような場所
    じわじわと痛みが増し、苦しいだけだった。
    男は出て行った。結局痛くて苦しい思いをしただけだった。


    目を覚ますと斬り付けられた腕と刺された腹が手当てされていた。
    死にはしなかったようだ
    賊に犯されたこんな身体、助かってもロブ・ルッチから拷問を受けるだけだ
    溜息をついて目を閉じた。




    「どうするんじゃ?」
    「仕方無い、処分を早める」


    まだ目覚めていないと思ってかロブ・ルッチの声が聞こえる
    処分だと?
    おれを処刑するつもりか?
    ロブ・ルッチの恩恵を受けて生かされただけだったから、飽きれば処分するつもりだったんだな、元々⋯⋯
    政府関係者の前で無様に首を落とされるなんて事は嫌だ
    ロブ・ルッチたちが病室を出ると策を立てた。
    この病院を抜け出す手段を
    抜け出してひっそりと生きるか、どうせ追手に捕まるなら自死するか⋯⋯
    ロブ・ルッチに拷問を受けずに、処刑台で見せ物にされる事の無い、死体が晒し者にされる事も無い、消滅でもするような死に方を考えるしか無い





    「スパンダムくん目覚ました?これからどうするの?」
    「ルッチが家を用意するらしい。スパンダムが目を覚まして容態が安定して退院出来たら、そこに住まわせるらしい」
    「退職させるのね」
    「元々此処には向いておらんかったからのぉ」



    おしまい



    *******************



    2022年11月5日

    婚約していたけれど、戻ったら破棄されていたロブ・ルッチ
    「5年待ったんだ、もう待つかよ」
    ルチスパ
    性別は気にしない⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    視点はスパンダム、ロブ・ルッチ、スパンダムの順
    CP-0総監に呼び付けられCP-0諜報員になった。総監は親父から一時期代理が務めていたが、ロブ・ルッチが戻って来て就任したらしい
    的なお話



    **********

    【スパンダム視点】



    おれはCP-0総監に呼ばれて、聖地マリージョアに在るCP-0の本館に馳せ参じた訳だが、少し前まで親父が座っていた席にはロブ・ルッチが足を組んで座っていた。
    CP-0諜報員としてCP-0への異動を命じられた。
    総監の執務室には、急に体調を崩した親父が整頓出来ずに残していった私物が点々と残っていた。壁に掛けてあるおれの肖像画なんかもそうだ。

    「あの、親父の私物が在る様なので片付けさせて貰っても構いませんか?」

    目に余る親父の私物を早く片付けたかった。断る理由も無く、ロブ・ルッチは許可してくれた。同行していたCPの諜報部員の手を借りて肖像画を下ろし、これから片付けて行く物を乗せる土台にした。おれが親父に贈ったパープルカラーのコサージュ、それと記念日に贈った万年筆、おれの写真が入った写真立て、親父の物だと分かる限りの物を回収した。肖像画をトレー代わりに持ち上げる
    落としかねないので連れの諜報部員が持ってくれた。

    「終わりました」

    異動の準備をする為、一度エニエス・ロビーに戻ろうとするおれを総監は呼び止めて、行き来が無駄だと告げられた。確かに、戻りはともかく、また此処に来るのに下っ端の為に船を出させる事なんて難しいだろう。今回はCP-0総監の呼び出しに応じて船が出されただけだ

    「その荷物、親父宛に送っておいてくれ」

    おれは裸一貫でこの聖地に腰を落ち着かせる事になった。おれの部屋に案内された。クローゼットの中には既に衣類が入っていた。使用しても構わないのだろうか?




    **********

    【ロブ・ルッチ視点】



    CP-0総監としてサイファーポールに返り咲き、エニエス・ロビーで文官をしているスパンダムを呼び寄せた。
    スパンダムは帰り際にスパンダインが残していった私物を片付け始めた。
    気に入っていたスパンダムの肖像画が取り外され、スパンダムを思わせる色のコサージュが回収され、元々この部屋に残されていた万年筆等が回収された。
    唯一持っていたスパンダムの写真を入れたおれの私物の写真立てをスパンダインの私物と思われ回収された。

    スパンダムの私室を案内させた。部屋の中にはおれが取り揃えた品が揃っている
    不自由させないように揃えたつもりだ



    **********

    【スパンダム視点】



    おかしな事を言う奴だ
    婚約なんてもんはとっくに解消している
    婚約の条件は、当事者ふたりが将来結婚しようと誠心誠意合意した場合だ
    そして婚約破棄の正当事由の暴力、侮辱行為、失業が互いに当て嵌まっていた。
    罪を擦り付けた暴力と侮辱行為、そしてその期間は一応失業していた訳だから婚約破棄の正当事由になるだろう
    それにおれはこの間に何度か不貞行為をした。後ろ盾が欲しかったからな
    付き添いで来ていた諜報部員も手駒として使えるように関係を持って手懐けた奴だった。


    「あんな事したんですよ、婚約なんて破棄、解消物でしょう」


    そう言うとロブ・ルッチは怒りを含んだ目で睨みつけて来た。


    「まさか総監がまだおれの事を想ってくれているとは思いもしませんでした。恨まれて当然の事をしたんですから、愛情なんてもん無くなってると思ってましたよ」
    「お前は無くなったのか」
    「おれは、まぁ、総監に想って貰う事は諦めてましたから、嫌われていても受け入れて、割り切れるようにしてましたので。そう、切り捨てられても独りでやっていけます」

    出来れば玉の輿を狙いたい
    金のある奴と一緒になって豊かで無くても構わないから、最低限使用人の雇える経済力のある相手と一緒になって金にゆとりのある生活をしたい


    「切り捨てたりしない」
    「それは有難い事で」
    「婚約破棄もしない」
    「そうですか」
    「今でもお前の事を大切に想っている」
    「それは、有難う御座います」
    「潜入捜査で5年もの時を貴方と会えなかった。そして直ぐにまた離れ離れにされた」
    「そうですね」
    「これからはもう、おれのそばから離さない」
    「そうなんですか?それではどこへでもお供させて頂きます」


    こんなおれをそばに置いても役に立てるのかねぇ
    まぁ、性処理にはなるだろうな
    こんな場所に私用で女を連れ込む訳にはいかないだろうからな



    おしまい

    備考
    なんか5年前から既に婚約していたふたり
    戻ったら結婚して下さいなんてフラグを立てているんだろうね⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎く
    スパンダムは割り切っている、ロブ・ルッチはまだ想っているしずっと想っている
    ルッチの私物の写真が回収されたところが気分的に気に入っている点⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎



    *******************



    2022年11月6日

    クザスパ
    陰でひっそりとルチスパ含む
    性別不明だったけれど、スパンダム(先天性♀)になった
    裏雰囲気要素有り



    エニエス・ロビーを崩壊させた原因を作ったとして世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールにいられなくなったスパンダム
    世界政府全軍総帥の指令の元、スパンダムにバスターコールの発令権限を許可し、ゴールデン電伝虫を貸し与えた海軍大将青キジことクザンに責任としてスパンダムを一任した。
    スパンダムは海軍大将の元で海兵として勤める事になった。

    「えぇ、おれの処罰ってそれだけで良いの?かわいい秘書手に入れただけじゃない」

    政府役人から海兵になり渋々と海軍本部にやって来たスパンダム
    エニエス・ロビーでの出来事は勿論海軍、海兵にも知れ渡っている
    今度は海軍本部を崩壊させられるぞと話す声まで聞こえて来る始末

    クザンの寄越した海兵がスパンダムを出迎え、部屋まで案内された。

    「ひとり部屋を与えて貰えるんですか?てっきり相部屋かクザンさんと同じ部屋になるものかと」

    海兵がヒソヒソとスパンダムに耳打ちした。

    「あぁ、そう、クザンさんと同じ部屋って言うのは監視という意味で、別にそう、おれとクザンさんが深い仲とかそういうのでは無くて」

    海兵に誤解を生まないようにクザンと同じ部屋と言った事への釈明をしておいた方がよいと告げられたのでごにょごにょと話していたら

    「これからなれば良いじゃないのさ」

    巨体が現れてスパンダムの肩を抱き寄せた。

    「この子、今日からうちの子になる子だから、仲良くしてやってね。いや、そこまで仲良くはしなくていいか、おれ妬いちゃうからね。うちの秘書してくれる子」
    「秘書!?おれはクザンさんの元に下っ端として入れて貰うのでは?」
    「そんな訳ないだろ?折角、CPからエニエス・ロビーの最高責任者を貰い受けたのにさぁ?お前さんは、おれの秘書にすんの」
    「はぁ、そうですか」

    大将の牽制によりスパンダムへの攻撃的な言葉は止んだ



    スパンダムの部屋には海軍の制服が用意されていた。

    「海軍って上着以外は結構自由なの着ていませんでしたか?」
    「それはちょっと上の方でしょ。一介の海兵はちゃんとみんな同じ制服着てるでしょう?」
    「そう言われればそうですね。それで、これがおれの制服ですか?」
    「そう。おれの秘書の制服」

    ホルダーネックのワンピースで深いスリット入り
    着替えれば直ぐにクザンが、スリットの間から覗く足を撫でて来た。

    「此処の部屋のベッドさ、特注にしておいたから、おれでも上でギッコンバッタン出来る丈夫なやつなのよ」
    「⋯⋯そうですか、それはおれもゆっくりと寝る間が無さそうですね」
    「そうそう、腰痛の湿布薬とか、ローションやゴムやお薬とか一式はこの部屋に置いてるから」

    クザンが視線を送った先には確かに大きなベッドが鎮座していた。
    スパンダムの腹の奥がキュンとなった。
    『これからならば良いじゃない』などと言っていたが、とっくの昔からそんな関係だった。


    海軍の制服のコートを羽織りクザンの後に続く
    コートを着ているのでスリットも隠れ、目立つほどではなかった。



    海軍本部での新しい生活も身体に馴染み始めたスパンダム

    「おれから離れるとあいつらが襲って来た時助けてやれないよ」

    そう言われているのでスパンダムはクザンのそばから離れなかった。
    元部下からの死刑宣告を受けて海軍本部に匿われ、クザンに護られている状態だった。
    その状況も少しばかりすると一変し、ロブ・ルッチたちが世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールに戻って来てCP-0総監、CP-0諜報員という役職に就いたらしい
    これで一応は命を狙われる事も無くなったという事で、クザンは海軍本部を出ての外の世界での仕事を再開した。勿論、スパンダムを連れて





    季節が移り変わり一変する出来事が沢山起きる社会情勢

    赤犬ことサカズキとの元帥の座を賭けての対決で敗れ、海軍を去る事を選んだクザン

    「お前さんの事はさ、新元帥が面倒見てくれるってさ、それともうひとつ選択肢があるんだけどさ、CP-0が諜報員として迎え入れてやるって言ってるんだけど、どうする?このまま海軍に残るか、あいつらの中に放り込まれる事にはなるけどサイファーポールに戻るか」
    「残りませんし、戻りません。おれはクザンさん、貴方に着いて行きます。今までの婚前交渉はおれに取っては投資なんで、ちゃんと責任取って下さいよ」
    「放浪人になるおれを選んでくれちゃうの?」
    「当然です」





    CP-0総監の元にはスパンダムは海軍を退職した事が伝えられた。
    自分たちは捨てられたが、元海軍大将青キジは職を捨て、政府役人に返り咲くチャンスを与えても断り、追い掛け着いて行く程の男だったと知らしめられた事になる



    おしまい

    備考
    裏を入れるところが無かった。
    長い改行の間に色々しているって事で⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    ロブ・ルッチは総監になったのに元長官がCPに居ないので呼び寄せられなかったฅ( `ㅊ´ )ฅ



    *******************



    2022年11月6日

    ロブ・ルッチと服部ヒョウ太は別人
    ルチスパ
    ヒョウスパ
    裏雰囲気要素有り(匂わせる程度)



    スパンダムに対して積極的で沢山話せて笑い顔も引き出せる服部ヒョウ太

    スパンダムに対する照れの塩対応、高圧的な態度が裏目に出て生徒会での仕事内容以外話す事も無く、内心怯えられているロブ・ルッチ

    他に違いがあるとすれば、
    服部ヒョウ太の場合は話し易いので告白めいた言葉を口にしても笑って流されたり断られたりする
    ロブ・ルッチの場合はその威圧感で迫られ襲われれば逃げられず、無理矢理という形で既に身体の関係だけは持っていたりする



    スパンダムはひとりで焼き肉に行けず、生徒会の生徒たちを全員引き連れて焼き肉店に行った時に他の生徒を勝手に加えられたりしたが、文句を言いながらもそれを許し、同じように服部ヒョウ太が来店したのでスパンダムがヒョウ太を呼び、席を移動して一番通路側の位置に座り、奥に詰めさせて隣にヒョウ太を座らせた。
    ヒョウ太が一番通路側の位置に座った。

    「お呼ばれしちゃっても良いんですかぁ?」
    「1人増えても変わらねぇーよ。一人暮らしなんだろ?好きなもん頼んで良いぞ」
    「えへへ、先生と食事出来るなんて嬉しいなぁ」
    「お前は可愛い事言ってくれるからなぁ、先生のお気に入りだ。好きなだけ食べていいぞ」

    ロブ・ルッチは服部ヒョウ太の世話を焼くスパンダムの様子も、スパンダムに甘える服部ヒョウ太の様子も気に入らないという様子で観察していた。


    「先生、ご馳走様でした。今度はぼくがご馳走しますね」
    「生徒に奢らせる訳ないだろ」
    「それなら手作りのお菓子とかお弁当とか作って持って行きますね」
    「そうか、それなら受け取っても構わないかもな。ところでお前、大丈夫なのか?食べ過ぎて苦しいって言ってただろう?」
    「今も苦しいです。先生と一緒に食事出来て嬉しくて、ペースを考えていませんでした」
    「家まで帰れるか?タクシー呼んでやろうか?金なら心配するな。それとも、うちで休んでいくか?」
    「先生の家に行っても良いんですか!?それならそっちが良いです」
    「よし、決まりだな。お前たちも気を付けて帰れよ」

    スパンダムは食事をした他の生徒たちに解散を告げて、服部ヒョウ太を連れて帰って行った。

    ロブ・ルッチは食事の後、有無を言わさずスパンダムを連れて行き食ってやるつもりだった。
    しかしスパンダムは服部ヒョウ太を家へ連れ帰ってしまった。
    自分に好意を寄せる男を部屋に入れるなど考えが浅はか過ぎるが、逆に男を意識していなさ過ぎるともとれる

    ロブ・ルッチが苛々もやもやしている中、スパンダムはタクシーを止めて服部ヒョウ太と帰って行った。

    「大丈夫かのぉ?服部のやつ、スパンダムの事好きなんじゃろう?スパンダムの奴、貧弱だから直ぐ押し倒されるかもしれんのぉ、まぁ、私生活までは口は出さんが生徒と教師じゃ、生徒会に皺寄せが来るかもしれん」
    「チッ、おれが忠告しておく」




    「わぁぁ、先生の御宅訪問だぁ」
    「マンションだけどな。近所迷惑になるから大きな声は出すなよ?」
    「はーい」
    「お前は本当に素直で可愛い奴だなぁ」

    スパンダムはヒョウ太に来客用のスリッパを用意して家の中に上がらせた。
    そしてソファーに座らせて胃腸薬と水を用意して来た。
    ヒョウ太は胃腸薬を飲み、休憩していった。

    「先生って生徒会長とどんな関係なんですか?」
    スパンダムがギクリとした。
    無理矢理とはいえ生徒と関係があるのは問題で、年齢的にも法に触れるし、犯されている立場なのに裁かれるのは自分の方になる
    「いつも仕事で一緒にいられて良いなぁって思うんですよ。ぼくももっと先生と一緒に居たいです」
    「そ、そうか、それなら、昼食を一緒にとろう。おれはいつもぼっち飯だからな、ヒョウ太が嫌じゃなければの話だが」
    「わぁ、お昼のランチタイム、先生と一緒に居られるんですね、約束ですよ?」
    スパンダムはヒョウ太からロブ・ルッチの話題を忘れて欲しかったし、昼食は本当にいつもひとりで食べていたので相手がヒョウ太ならば別に構わないと思ったのだ

    夜が更けてくると
    「気分はどうだ?もう遅くなったから泊まって行くか?」
    「いいんですか?」
    「こんな真夜中に生徒をひとりで帰らせる訳にいかないだろう」
    「お泊まりします」
    ヒョウ太はスパンダムの元で泊まって行く事になった。

    スパンダムはヒョウ太をバスルームへと案内し、タオルと着替えを用意した。
    ヒョウ太が出るとスパンダムもその日の汚れを落とした。ナイトウェアを着て、顔の矯正器具は外している
    ヒョウ太は興味深そうにスパンダムの顔をジロジロと見て観察した。

    「そんなに見るなよ」
    「えぇ、無理ですよぉ、好きな人の素顔を見られるチャンスなんですよ」

    スパンダムはいつも遇らっていたヒョウ太の言葉を改めて聞かされると少し恥ずかしい気持ちになった。

    「もう寝るぞ」
    「わぁ、同じベッドで寝て良いんですか?」
    「具合悪い奴をソファーや床で寝させられるかよ。おれも顔がこれだからちゃんとした姿勢で寝ないといけないからな、我慢しろよ」
    「はい、我慢します」
    スパンダムの言う我慢しろよと服部ヒョウ太の言う我慢しますは我慢の指す意味が違ったが話は流された。

    「枕、どうしてふたつあるんですかぁ?もしかして、良い人がいるんですか?」
    「偶に親父がおれの様子を見に来るんだよ。その時に泊まって行くから、その枕もナイトウェアも親父の為に常備しているやつだ」
    「そうなんですかぁ。安心しました」
    「さっさと寝ろよ」
    「先生、何もしないんで、ハグしても良いですか?」
    「は?ハグは【何も】に含まれないのかよ?」
    「身体を弄ったり、先生と一体化するのが【何も】ですよ」
    「怖っ!?ハグは駄目だ。正しい姿勢で寝ないと顔が痛むからな。手を繋ぐ程度なら構わないが」
    「わぁ、嬉しいなぁ、先生の家にお泊まり出来た上に一緒に寝られて手まで繋いで貰えるなんて」
    ヒョウ太が本当に嬉しそうな顔をするのでスパンダムも悪い気はしなかった。

    これからずっと昼食を一緒に食べる約束をしているので、それが破棄されるような事にはなりたくないので性的な意味では手を出さなかった服部ヒョウ太


    明かりを消してこれから就寝するぞという時にスパンダムの電話が鳴った。
    LINEの通知で、ロブ・ルッチから連絡が来て、服部ヒョウ太をちゃんと帰らせたのかという質問だった。
    嘘をついてもロブ・ルッチ相手には直ぐにバレてしまうので本当の事を打ち込んで返信した。
    夜も更けたので泊まらせていると

    今度はロブ・ルッチから電話がかかって来た。
    改めてロブ・ルッチから「もう一度聞きますが、服部ヒョウ太は帰らせましたか?」と問われ「泊まらせているって返信しただろ」と答えたスパンダムは、圧のある声で生徒と教師の関係を咎められ、嗜められた。
    自分は勝手に手を出して来るのに理不尽だと思ったが怖くて言い返せないスパンダムだった。


    「スパンダム先生、早く寝ましょう」

    直ぐそばで服部ヒョウ太の声がしてロブ・ルッチは受話口から聞こえたその声に片眉を上げた。

    「一緒に寝てるんですね、良い度胸をしておいでで⋯⋯おれともしてくれるんだよなぁ?」

    スパンダムのヒィッと言う悲鳴が聞こえた後、通話が途絶えた。
    ロブ・ルッチは、自分に向けて発せられた悲鳴だったのか、服部ヒョウ太がスパンダムに対して何かをしての悲鳴だったのか、判断がつけられなかった。
    スパンダムのマンションに行くか考えたが、やめにして仕置き方法を考えておく事にした。


    スパンダムはロブ・ルッチの言葉に悲鳴をあげていたら電話機を服部ヒョウ太に取り上げられてピッと電源を消されてしまった。

    「先生が困っているから消しちゃいました」
    「そうか」

    次に会うのが怖いが、ロブ・ルッチからの恐怖を先延ばしにしたスパンダムは切った電源をそのままに、消灯して今は眠る事にした。

    ヒョウ太とは約束通り手を繋いで寝てやった。

    後日、スパンダムはロブ・ルッチから性的な制裁を受けるのだが、折角先延ばしにした不安なのでスパンダムは考える事をやめた。



    おしまい

    備考
    ロブ・ルッチと服部ヒョウ太は別人で、身内という訳でもない、他人同士という関係
    でも好みは同じなのでスパンダムの事が好き

    スパンダムには仲良くして貰えているけれど、好意オープンにスパンダムに遇らわれ断られ続けている服部ヒョウ太と、
    スパンダムに対して照れで気持ちを伝えられないけれど、独占欲が強い、気持ちは伝わらず暴漢されているとスパンダムは受け取っている、肉体関係はあるが気持ちが通じ合えないロブ・ルッチ、スパンダムの家に上げて貰った事はない



    *******************



    2022年11月7日

    CP9時代後
    クザンが酷い人
    クザスパ前提
    黒ひげ×スパンダム
    スパンダム性別不明
    裏雰囲気要素有り



    エニエス・ロビー崩壊の後、ロブ・ルッチたちからの報復を恐れたスパンダムは青キジことクザンの懐に飛び込んだ
    此処ならば安全だろうと
    ロブ・ルッチはサイファーポールに戻り、新しい役職を得たと聞く
    もう戻っても安全だろうかと思った時には、クザンが手元から離してくれなかった。
    離れて行かないように契りを交わされた。
    腹の中にたっぷりと子種を流し込まれた。
    スパンダムは不安でクザンの元から去る事が出来なくなった。

    元帥の座を賭けての闘いでクザンが敗れ海軍を去る事になり、スパンダムは選択する余地も無く、クザンに着いて来る事を強制された。



    放浪を続けクザンが辿り着いた先は黒ひげ海賊団だった。
    「考えがあるにしろ、こんなところに潜り込んで大丈夫なんですか?」
    「大丈夫大丈夫」
    元海軍大将青キジ・クザンの来訪に流石の四皇黒ひげ・マーシャル・D・ティーチも慌てふためくような反応をしたがクザンに敵意が無い事が分かり、更には仲間に入れて欲しいと言われれば、此処で揉めるよりも仲間にした方が得策だと幹部の地位を与えて黒ひげ海賊団の一味に加えた。

    その間に
    「この子はおれの連れなんだけど、世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールの元長官で、もう地位は何も無い、おれと同じ放浪者だけどさ、こっちの具合はいい子だから此処に置いてやってよ」
    クザンがスパンダムの尻を撫で黒ひげの前に差し出した。
    スパンダムは顔を青褪めさせてクザンの顔を見上げた。
    「CPのロブ・ルッチとも知り合いだから、呼び出す条件や囮に使う事が出来るかもしれない、利用価値はある子だから一緒に置いてやってよ」
    「クザンさん!!」
    「悪いね、おれも生活かかってるのよ」
    「ぜはははは、いいぜ、一緒に置いてやる。政府の元高官を愛人にして侍らせるのも悪くない」

    クザンには個室が与えられ、スパンダムはその日の内に黒ひげに取って食われた。



    お、おしまい

    備考
    此処に一緒に居られるように黒ひげの愛人枠として置かせたクザン(っ。• ̫ •。)੭(๑ᵒᯅᵒ๑)
    媚売りのスパンダムなので愛人枠トップになれるかもしれない、なろうと思うなら⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    海賊嫌だからず〜〜〜っと抵抗してるかもしれない𓃰⸜(•̥ ﻌ •̥ )⸝︎︎
    CPと遭遇したら回収されそう、知らんけど⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎



    *******************



    2022年11月8日

    婚約するスパンダム
    ルチスパ
    他スパ
    クザスパ
    スパンダム♀



    スパンダインは愛娘の結婚相手を厳選した。
    娘をどれほど愛せるのかを調べるテストとして入手困難な品のリストを作り、候補者全てにリストを配布した。
    皆、優秀だったので入手困難な品でも入手可能な品になる
    この世に存在していると証明された。
    より多くリストの中の品を集めて来たのはスパンダムの部下のロブ・ルッチだった。
    スパンダインはロブ・ルッチにスパンダムとの結婚を許可した。
    ロブ・ルッチとスパンダムは婚約関係になった。

    しかし、このロブ・ルッチ、さしてスパンダムとの結婚の事など興味は無く、早くスパンダムに仕事に復帰して欲しくてリストに書かれている物をより多く集めて回ったのだった。

    スパンダムはロブ・ルッチに選ばれたのだと意識していたが、そんな素振りも無く、仕事を早く進める為に体を張っただけだったのだと理解した。
    ロブ・ルッチの様子を見たスパンダムの見解によって出した結果だ


    そしてそれをスパンダインに報告して、改めてスパンダインがスパンダム抜きでスパンダムと結婚させるに相応しい相手を探し、先の候補者として並んでいた者の中から1人を厳選した。
    スパンダムとの婚約を済ませると後は結婚の日取りを決めたり、結納を済ませたりと、トントン拍子に事は進んだ

    スパンダムの元にその婚約相手が訪ねて来てスパンダムの執務室で対話した。エニエス・ロビーからあまり出られないスパンダムに会うには自分から会いに行かなければならない。それが出来るほどの地位と職に就いているのは政府高官か海軍上層部の誰かだろう
    ロブ・ルッチはスパンダムのそばに控えていて会話内容に疑問が湧いた。

    「長官、先程の会話に婚約や結婚という言葉が出ていたのですが、長官の婚約相手はおれだったのではないんですか?」
    「お前との婚約は、お前がおれに早く仕事させたかっただけだって分かったからな、改めて親父におれ抜きで結婚相手を探して貰った。さっき来てたクザンさんがおれの婚約者で結婚する相手だよ」
    「⋯⋯聞いてません」
    「どうせ結婚なんてしないんだ。話す必要も無かっただろ?」


    スパンダムの結婚相手を決める選考基準が【娘を任せられる優秀な者】だったので、それならばグアンハオ出身者の自分でもスパンダムの結婚相手として立候補し、参加する権利があると知りスパンダインが出したノルマを熟し、群を抜いてスパンダムと結婚する権利を勝ち取った。
    婚約も済ませロブ・ルッチは安堵した。
    まさか自分がスパンダムと生涯を共に送れるとは思っても見なかった。願望はあったが夢でしか無いと思っていた。それが叶い実現するのだ
    胸中は嬉しい気持ちでいっぱいだったが表には出さなかった。そうしたら、スパンダムは新しい婚約者を探して婚約して結婚の日取りも決めていた。ロブ・ルッチの夢は壊された。


    「おれは、長官と結婚出来るものだとばかり思っていましたが」
    「仕事は続けるし、結婚したからって別に何も変わらねぇーよ」

    仕事は疎かにしないと言うスパンダムにロブ・ルッチの気持ちは届かなかった。



    おしまい

    備考
    相手は海軍大将とか誰か
    ふらっとやって来たりするのでクザンとか辺りで良いのだろうね⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    そうしたっぽいね、付け足されてた( ◜𖥦◝ )
    かわいそルッチ回 𓃠
    CP9のみんなに良かったねって言われてそうなのに、全然良かったねじゃなかったよ(ᯅ̈ )

    かぐやぴめすぱんだむ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎



    *******************



    2022年11月8日

    緑牛が聖地マリージョアに居るからスパンダムたちと遭遇しているかもしれないという事で⋯⋯
    緑牛×スパンダム♀
    ルチスパ含む
    スパンダム♀



    「らはははは、ねーちゃん、おれにあーんて食わせてくれないか?」
    「セクハラです」
    「らはははは、じゃあ、そっちのねーちゃんはどう?」
    「え!?おれ、あ、わたしですか?わたしで良ければ」
    「いいの?じゃあ、久し振りに飯食っちゃおうかな」

    聖地マリージョアにて大将二名の対話途中、そばを通り掛かったCP-0諜報員のカリファとスパンダム
    緑牛ことアラマキに声を掛けられ、カリファはいつも通り『セクハラです』と返し、スパンダムは海軍大将とお近付きになれると喜んで緑牛のそばに寄って行った。
    カリファに嗜められるような言葉を掛けられたがスパンダムは聞かないふりをした。
    海軍大将の藤虎ことイッショウは向かいの席に座り食事中
    スパンダムをねーちゃんと呼んで呼び寄せたアラマキは食事を用意してくれるよう頼み、運ばれて来るまでの間、イッショウと対話を続けていた。
    手持ち無沙汰のスパンダムは食事を終えたイッショウの口元を手持ちのハンカチで拭った。
    「これは辱い」
    スパンダムはつい近頃身体の調子の良くない父親の見舞いに行った際に食事時にこうやって口元を拭ってやって介護のような事をしたので、ついついイッショウの口元を拭いてしまった。
    「あ、すみません、つい⋯⋯」
    スパンダムは海軍大将相手に失礼に当たる事をしてしまったと恐縮した。

    「ねーちゃんを呼んだのはおれなんだから、おれの世話を焼いてよ」

    アラマキに呼ばれてまたそばに寄れば腕を引っ張られて膝に乗せられた。
    食事が届くと
    「⋯⋯あーん⋯⋯」
    皿に乗った料理を切り分けフォークで刺してアラマキの口元に運んだ
    三年ぶりの口からの食事
    咀嚼して嚥下するのを見届けるとまた
    「あーん」
    と口の前に料理を刺したフォークを持って行った。

    「なれてるなァ、ねーちゃん。そういった店で働いてた?」
    「こんな年増何処も雇ってくれませんよ。父親の介護をしていたので、その要領です」

    アラマキはスパンダムを膝に乗せ、その腰を抱いて『あーん』として貰っていた。
    スパンダムはこんな事で新しい海軍大将とお近付きになれ、媚を売れるのなら安いものだと好きに触らせた。

    スパンダムのその様子をカリファから報告されたCP-0総監のロブ・ルッチは片眉を上げた。

    「ねーちゃん、今度時間合ったらもっと親しくならねぇーか?此処に居るんだろう?」
    「それは有難いお誘いで、是非是非」

    スパンダムはアラマキの素肌にそっと手を添えて墨の入った胸板に頬を擦り寄せた。
    海軍大将と身体の関係を持てば何かしら甘い蜜が吸えるかもしれないとスパンダムは期待した。

    電伝虫で呼び出されスパンダムはその場を去る事になり、電伝虫の番号を交換し合った。


    スパンダムは総監からの呼び出しに応えて総監の元に馳せ参じたが、何か用を言い渡されるでも無く、ただ総監のそばで棒立ちしているだけで特に意味は無かった。
    用が無いなら『至急来い』などと呼び出すなと言ってやりたかったが、立場上、そして力上、おっかなくて言えなかった。



    おしまい

    備考
    聖地マリージョアのお森を人工的に作ったのを緑牛と考えて、緑牛は拠点が聖地マリージョアっぽいから、スパンダムがねーちゃん♀だったら緑牛に声掛けられたらしないかなぁーと思ったりする妄想⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    ナチュラルにルチスパ混入なのです( ◜𖥦◝ )
    素直に告白は出来ないけどスパンダムの事は独占しておきたい総監です 𓃠
    でも緑牛が抱くのです(´罒`)



    *******************



    2022年11月9日

    CP-0時代
    ステューシーの事を父親の愛人と思っているスパンダムの話
    なのでそれっぽい会話(スパンダインとステューシーとか、ロブ・ルッチとステューシー)とかあるかもしれないので注意
    上記とルチスパ含む
    スパンダム(先天性♀)



    スパンダムはCP9司令長官の役職から失脚し、CP-0の諜報員になった。
    CP-0にはスパンダムにとって昔から好きではない女が居た。
    それは女諜報員のステューシー
    今はスパンダムの同僚に当たり、先輩に当たる
    スパンダムはこのステューシーの事を父親の愛人だと思いずっとずっと嫌っていた。

    CP-0総監だった父親のスパンダインが体調を崩し、その後を引き継いだのが元CP9諜報部員のロブ・ルッチだった。




    「ステューシーさん、ロブ・ルッチ総監なんてどうですか?」
    「あら、スパンダムちゃんがお勧めしてくれるの?どんなところがお勧めのポイントなのかしら?」
    「サイファーポールの中で群を抜いて優秀ですよ」
    「他には?」
    「強いところですかね」
    「他には?」
    「⋯⋯顔⋯⋯がいいんじゃないですか?」
    「スパンダムちゃんの好みなの?」
    「いえ、わたしは全然、総監には興味無いのでステューシーさんにお勧めしているんですよ」
    「そんなに良い人ならスパンダムちゃんが捕まえればいいんじゃない?わたしにはあの人が居るから」
    「親父は体調も悪くてずっと病院暮らしかもしれないから、新しく若い男を探したらどうですか?だから総監なんて丈夫だろうし」
    「その総監、ルッチ君にはお相手は居ないの?」
    「え?⋯⋯居ないと勝手に思ってましたが、そうか、相手がいるかもしれませんね。あとで聞いておきます。相手が居なかったら考えてくれますか?」
    「そうねぇ、総監の良いところをもっと紹介してくれたらね」


    スパンダムは憎きステューシーと茶をしばいていた。
    本当はステューシーと一緒にお茶なんてしたくなかったが、誘われて捕まってしまったのだから仕方がない
    エレガントなご婦人に見えて、スパンダムはこのステューシーの恐さを知っている
    父親の愛人として永らく君臨するスパンダムの目の上のたんこぶだった。


    「くそっ!あの女!!」
    スパンダムは悪態をつきながらどすどすと床を踏み締めてガニ股で歩いていた。

    「おぉ、今日も機嫌が悪いのぉ」

    周りに誰も居ないとスパンダムは悪態をつきながらどすどすというような歩き方をしているので、遠目から見て直ぐにスパンダムの今の気分はどんな感じかが判断出来た。

    スパンダムはロブ・ルッチの姿を見付けるといつも最初にゲッ!というような遭遇して嫌だという表情をした後に胡麻を擂るように作った笑顔で擦り寄って来る
    ロブ・ルッチはその様子を気に入らないと思いながらも、一度鬱陶しいと言っただけで後は放っておいた。

    いつもは嫌な顔をするが今日は不機嫌だった表情がロブ・ルッチの姿を見付けるとコロッと嬉しそうな表情に変わったので、それにはロブ・ルッチも内心僅かに驚いた。
    スパンダムに自分の姿を見て素直に喜ばれた事などCP-0総監の役職に就いてからは一度も無かったので⋯⋯

    「ダンナぁ」

    スパンダムはロブ・ルッチの事をダンナと呼ぶ
    それはロブ・ルッチの事をロブさんともルッチさんとも総監とも呼びたくないからだ

    スパンダムは返事をしないルッチに対していつもの事なので気にもせず言葉を続けた。

    「質問してもいいですか?ダンナは付き合っている女性が居ますか?もし居なかった場合、年下と年上どっちが好みですか?凄く年が離れていても大丈夫ですか?」
    「⋯⋯⋯⋯」

    スパンダムの質問にロブ・ルッチは押し黙り、一緒に居たカクも少しばかり驚いた様子でロブ・ルッチとスパンダムの顔を交互に観察した。

    「答えんとチャンスを逃すぞ」

    カクに聞こえるか聞こえないかの小さな声で言われてルッチは返事をした。

    「付き合っている女は居ない。年上の方が好みだ。年が離れていようが問題無い」
    「本当ですか!それは朗報だ。有難う御座いました」

    スパンダムはルッチからの満点の返事に今度ステューシーに会ったら報告しようと思った。


    そしてまたステューシーにお茶に誘われた。
    今度は元CP9諜報部員で現CP-0諜報員のカリファも一緒だった。

    「ステューシーさん、この前の話の続きですが、総監は付き合っている女性は居ないそうですよ。そして年上が好みで、年が離れていても問題無いそうです」
    「あら、そうなの。それならスパンダムちゃんも立候補出来るじゃない」
    「誰があんな奴と!あ、いえ、今のは忘れて下さい。わたしの事ではなくて、ステューシーさんにお勧めしているんですよ。少しは興味持ってくれましたか?」
    「お勧めポイントは増えたかしら?」
    「聞いて来ましたよ、やっぱり顔だそうです。顔が良いんですよ、総監は」
    「スパンダムちゃんもそう思うの?」
    「わたしは興味無いですってば」
    「じゃあ、わたしも興味無いわ」
    「何で!?興味持って下さいよ!」
    「スパンダムちゃんの興味ある物に興味があるのよ」
    「うわあぁぁぁぁ!!!」

    スパンダムは地団駄踏みながらお茶会から離脱した。


    カリファは話の道筋がよくは分からないが、兎に角、スパンダムがステューシーにロブ・ルッチの事をゴリ押しで勧めているという事と、スパンダムが恋愛的にロブ・ルッチに対して全く興味が無い事が分かった。
    後者は可哀想なので伝えずに、前者をロブ・ルッチに報告した。

    スパンダムは襟首を掴まれて何故そんな事をしているのかと総監に詰問されると「あの女が親父の愛人なので、新しい男を作らせて親父を取り返したかったんです」とスパンダム内での真相を告げられた。



    カクはステューシーに話を聞いた。

    「あの子、わたしとあの子の父親が昔任務で恋人を装っていたところを見て、わたしの事を父親の愛人と思って、ずっと目の敵にしているのよ。怒ってるところがかわいいから、教えてあげてないんだけど」
    「悪じゃのぉ」

    スパンダムはもう何十年もステューシーに騙され続けていた。



    「あ、ダンナ、ステューシーさんなんてどうですか?ダンナ好みの年上で、凄く年が離れていますよ、多分。あの女、若作りしてますからね、わたしが初めて見た時もずっとあんな顔でした。もう何十年前の事か」
    「おい、黙ってろ」
    「んぐんぐ」

    ロブ・ルッチはおい黙れと思い小突いてやろうかと思ったが、それよりも少し離れた場所に居て指先をこちらに向けているステューシーからの軽い殺意からスパンダムの身を護る事の方が優先された。



    おしまい

    備考
    スパンダムの勘違いでずっと愛人持ちと思われてるパッパパンダ(。•́︿•̀。)
    総監を生贄にパッパを取り返したいスパンダムです⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    攻めキャラクター♂×モブ♀も耐え難いが、元から居るキャラクター♀と攻め♂を絡ませてるの苦手マンだけど、思いついちゃったもんはしょうがないよね(ちいかわ風)



    *******************



    2022年11月10日

    CP-0時代
    ルチスパ



    「もう、どうでもいいわ」

    スパンダムのその一言でロブ・ルッチの世界は一変した。

    スパンダムは疲れた。
    そして政府から去った。

    ロブ・ルッチの世界からスパンダムが居なくなった。

    政府だけは裏切らない
    政府に尽くす事に関しては人並み以上の努力をして来たスパンダム
    全ては政府の為、世界平和の為、海賊をこの世から一掃する為、尽力して来たスパンダム
    しかし己の限界を感じ政府から去った。
    周りから評価されない事がより拍車をかけた。

    政府の職に誇りを持ち、政府に縋り付くスパンダム
    誰もスパンダムが自ら政府の職を捨てて去るとは思いもしなかった。
    スパンダムはアイデンティティを捨て去った。

    政府の職に縋りさえしなければスパンダムは自由に生きられる
    頭も悪く無い
    知識も豊富
    頭を使う分野の職では重宝される

    スパンダムは政府の職を退職し自由に生きた。

    自由を得られない政府の所有物のロブ・ルッチは信じていた者を再び失った。
    もう手元に戻って来る事はない
    もっと早くに地位を譲っていれば去ったりしなかった。
    もう居なくなってしまった者には譲れもしない
    目障りな古参が全て消えて安心出来る環境を整えてから譲ろうと考えていた。
    しかし、それまでスパンダムは待ってはくれなかった。
    世界政府全軍総帥にだけ話を通し姿を消した。

    スパンダムの姿を見なくなり、誰に尋ねても知らぬ存ぜぬ
    天上金集めに行った先で厄介ごとに巻き込まれ怪我でも負ってまた入院したのかと気に留めた。

    世界政府全軍総帥からの連絡でスパンダムが今後一生自分の元には戻ってこない事を知った。



    おしまい

    備考
    スパンダムは政府から離れて視野が広がり元気にやってます。



    *******************



    2022年11月10日

    CP-0時代
    ルチスパ
    モブスパ
    スパンダム♀
    片腕欠損スパンダム



    片腕を失い戻って来たスパンダム
    利き手は無事でまだ象剣もペンも握れる
    ファンクフリードを常時出しておく事を許可され、ファンクフリードのサポートを受けて日常を過ごしていた。

    片腕を失くしたスパンダムに庇護欲が湧くが、スパンダムはそれを必要とする態度を見せなかった。
    手揉みも出来ない、人の世話も出来ない、自分の事で手一杯のスパンダムは誰かに媚びようとする事はしなくなり、総監への擦り寄りも一切無くなった。

    天上金の集金に出向き、戻って来て報告をする
    その時ぐらいにしか顔を合わせる事もなく、報告をするスパンダムは書類に目を向け、集金して来た金の入ったケースを開き中身は確認済みだと金に目を向けて口を開くので目が合う事も無い
    報告を済ませて早々に退室するスパンダムは無駄も無く事を済ませるので取り付く島も無い
    おべっかなど使わなければ淡々と仕事を熟す有能な元上司なのだ

    スパンダムが数日休暇を取った。上司や同僚はスパンダムの家庭事情を知っているので父親の見舞いにでも行くのだと思っていた。
    スパンダムは父親の見舞いに行き、一緒にとある人物と会食をした。スパンダムは見合いをしていた。父親が病床に倒れ、その娘は片腕を失っている
    そんな娘でも嫁に貰ってくれる人物をスパンダインは探していた。そして構わないという人物が現れたので娘を呼び寄せ見合いの席を設けた。
    スパンダムはこれが最後のチャンスだと思い気に入られようとは思っていた。
    式はともかくとして、自分がまだベッドから起き上がれる内に書類上で早めに娘を結婚させておきたいとスパンダインは考えていた。
    結婚前提の見合いの席だったので先方はスパンダムとの事を前向きに進め、婚約関係を結べた。

    成果を得てスパンダムは仕事に戻った。
    片腕の無い生活にも慣れた。
    ファンクフリードのサポートで転ぶ事もコーヒーを溢す事も無い


    「元長官は元気にしとったか?」

    スパンダムは声をかけられて少し片眉を上げた。

    「お前の事じゃのぉて、スパンダイン元長官の事じゃ」

    「⋯⋯それなりです。可もなく不可もなく」

    「そうか。⋯⋯休みの間、親父さんと過ごしてたのか?」

    「⋯⋯答える義理がありません」

    「それはそうじゃが」

    「⋯⋯見合いをしました。結婚出来そうです。親父が死ぬ前までには安心させてやれる」

    「見合いじゃと?お前がか?」

    「片腕が無くても構わないって言う変わり者を見つけたので」

    「そんな奴、見合いなんてせんでも他にも探せば居るじゃろう?」

    「⋯⋯居る筈ないだろ。両腕あっても見つからなかったのに」

    仕事以外での無駄な会話が怠いと感じるようになったスパンダムはカクとの会話を早々に終わらせたくて出入り口の扉の方を見た。
    ファンクフリードがその扉に向かって進み、ドアノブを回して開いたのでスパンダムは会話を終わらせてそちらに向かった。




    「スパンダムのやつ、この間の休みに見合いをして来たらしい」

    カクの会話の切り出しに元CP9諜報部員全員がその話題に注目した。

    「順調らしくてな、結婚出来そうじゃと言っておった」

    一同がロブ・ルッチに目を向けた。
    ロブ・ルッチがノロノロしている内にスパンダムは見合いをして結婚相手を見付けて来てしまった。



    おしまい

    備考
    まだ続きそうだけれども、おしまいにする⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    媚び売らなくなったら気高く強く感じる孤高のスパンダム
    ₍ ɞ̴̶̷ ̫ ᴗ̤ ₎ ᯤ ♡ 𓃠 /( ㅍ_ㅍ ) ⋯⋯𓃠
    𓃰ファンクはいるよ𓃰



    *******************



    2022年11月11日

    転生した現パロ
    学園だけど能力無し系
    記憶有無ごちゃ混ぜ
    生徒会の元CP9諜報部員・CP-0諜報員のメンバー
    教師の元海軍・海賊?のクザン
    ルチスパ
    クザスパ
    裏雰囲気要素有り



    あぁ、マズい
    どうして思い出しちまったんだろうな
    おれ、アイツ等の事、前世?から知ってるわ
    歴史的に絶対違う世界線だろうがな
    何で世界線ぶっ飛んで生まれ変わったのに同じ世界に生まれて来てるんだよ!?
    おれの前世への罰か?
    コイツ等からは逃れられないっていう



    「最近、スパンダム先生余所余所しくなったのぉ」
    「委員会にあまり顔を出さなくなったわ」
    「心当たりはないか?ルッチ、いじめておらんじゃろうな?」
    「⋯⋯思い出したのかもしれないな」




    「どうしたの?何か悩み事?」
    「クザン先生⋯⋯⋯⋯実はおれ⋯⋯思い出したんです。前世っていうのかわからないけど、前の記憶を⋯⋯それで、おれの居る生徒会の連中がその前世での知り合いばかりだって分かってからは、もうやり辛くて、委員会の活動をサボっちゃってるんです」
    「へぇ、思い出したんだ?」
    「⋯⋯クザン、さんも知っていた口ですか?」
    「まぁね、この学園、元海軍、元海賊、元政府関係者でごった返しているからねぇ」
    「そうですね、昔の記憶で知ってる顔が沢山居ますね。手配書でしか見た事のない連中も。天竜人っぽいのが居ないのが救いですが」
    「わからないよ?ドフラミンゴとか居るから」
    「⋯⋯そうですね。でも、今はもう関係無いですよね?」
    「無いね、今はみんな平民だ。おれとお前にも何の垣根もない。折角前世からの知り合い同士だって分かったんだからもっと親睦深めない?」
    「親睦?」
    「仲良く飲みに行きましょうって誘いだよ」
    「あぁ、良いですよ」




    一緒に飲みに行っただけでは終わらなかったらしく、目が覚めたらクザンさんの隣で寝ていた。
    裸でだ
    尻の違和感が恐ろしい
    これが朝チュンか⋯⋯


    「スパンダムせんせぇ、おれたち良い仲になっちゃったねぇ、という事で、これからもよろしく」
    「え!?これからも!!?おれは記憶に無いんですけど!!」
    「それじゃあ、おれがお前を酔わせて食っちゃったみたいに聞こえるじゃない?ちゃんと合意だったよ?」
    「すみません、記憶に無くて⋯⋯」
    「なら、今度はシラフの時にやろうね」




    ⋯⋯クザンさんと同伴出勤⋯⋯
    昨日と同じシャツなのが気になる
    よくドジするから替えの服は学校に備えてあるから、早く着替えてぇ



    「あのふたり、どうして一緒に出勤して来たんじゃ?」
    「同伴出勤か?」
    「セクハラね」
    「⋯⋯⋯⋯ふぅ⋯⋯後で確認する」



    やっと綺麗な服に着替えれた。
    尻の違和感は相変わらずだが⋯⋯
    生徒会からの呼び出しで顧問の判が要るという事で生徒会室に向かっているが気不味い、尻の違和感がよりその感情を引き立たせる



    「単刀直入に伺いますが、昨晩はどちらに?今朝は何故クザン先生と出勤されて来たのですか?」
    「えぇ!!?さ、昨晩はクザン先生と飲みに行って、そのまま寝ちまったもんで、介抱してくれたクザン先生と一緒に出勤して来ただけで」
    「クザン先生とまさか不健全な交友はされていませんよね?教師として、生徒会顧問として胸を張れますよね?」
    「ふ、不健全って、そんな関係な筈ないだろ!!」
    「クザン先生に尋ねたところ、昨晩は貴方と飲みに行って今朝には良い仲になってこれから付き合っていくと伺いましたが、それはクザン先生の思い違いという事で構いませんね?それと、不純交友はやめて下さい。生徒に示しがつきませんので」
    「クザンさんに裏取って調査済みなら態々こんな事しなくても良いだろうが」
    「はぁ、本気ですか?鎌を掛けただけですが、クザン先生と関係を持ったんですか?何故ですか?昔からあの人の事が好きだったんですか?」

    何なんだよ!!?
    くそぉ、不味いぞ、不純交友なんて話が広がったら学園に居られなくなる
    ⋯⋯⋯⋯

    「あぁ、好きだったさ。昨晩やっと想いを打ち明けて交際を始めた。だから不純交友では無いぞ!ちゃんと付き合っているし、仕事の後での事だからそこまで咎められるような事はしてないぞ!」
    「⋯⋯クザン先生の事が好きなのですか?いつから⋯⋯そんな素振りは全く見せていなかった⋯⋯そうですか、きちんと付き合っているのなら咎める事は出来ませんね。しかし、学園内でそれらしい姿を見掛けた時には厳しく取り締まりますので」
    「おう、そうしろ」



    何とか乗り切ったぞ



    「という訳で、クザンさん、おれと付き合っている設定になっちまいました。すみません」
    「いやぁ、今朝、これからよろしくって言ったじゃないのさ、勤務時間外では仲良くやろうな」


    またおれの尻がピンチな予感!!!



    「記憶戻って早々に青キジに取られるとはのぉ」
    「チッ」



    お、おしまい



    *******************



    2022年11月12日・19日

    CP-0時代
    ルチスパ
    クザスパ
    裏雰囲気要素有り



    **********

    【スパンダム視点】



    戻ったルッチに人権も無く犯された。
    目を固く閉じて涙を流して痛みから意識を逸らした。
    既視感
    ずっとあった既視感
    やっと思い出した。
    その昔、凌辱された時の事
    それと変わらない
    つまり、このルッチはその当時の蛮行者に成り下がったのだ、自分の中で
    蛮行者に犯されているのだと思うと、もう心が傷付く事も無くなった
    蛮行者には何を望んでも無駄なのだから諦めるしかない
    こいつの前では自分は下僕で奴隷で口も開かず、ただなるべく暴力をふるわれないようにおとなしくいう事をきく選択肢しかないんだ



    **********

    【ロブ・ルッチ視点】



    ある時から泣き言も言わず抵抗もしなくなった。
    面白くないとは思ったが毎日犯した。
    陵辱の為でもあったが、やっとこの身体を手に入れた喜びもあった。
    口数が少なくなったどころか碌に口も開かなくなった。
    目が虚になっていた。
    海軍との共闘の時、目に色が戻った。
    誰かを探している
    それが全ての元凶の青キジだと分かると腸が煮え繰り返る
    まだその男に縋るのかと
    乱暴に抱けば出て来る悲鳴を手で口を押さえて必死に堪えていた。
    青キジに知られたくないのかと余計に苛立った。
    軽く指を肩にめり込ませると痛みに怯えてまた泣いた。


    肩を負傷した奴は剣を握る動きが鈍り、敵兵から重傷を負わされた。
    奴から血が噴き出す姿を見て血の気が引いた。
    青キジが噴き出した血を荒療治だが凍らせて止めていた。




    青キジはおれを睨み付けて来た。

    身体に付いた数多の跡を青キジに見られて奴は泣いていた。

    おれは、おれのモノに触れられた事に苛立ち、引いた血の気が戻って来た。



    患部は壊死したが命は助かった。



    **********

    【クザン視点】



    この子は嫌がるだろうが、海軍を抜ける時には、この子を連れ去って行こうと思う

    あいつの所には置いておけない



    *******************



    2022年11月12日

    悪魔の実の能力者の力で中身が入れ替わった【ロブ・ルッチ総監】と【象剣ファンクフリード】
    ファンクフリードとスパンダムが仲良いのと、軽いルチスパ風



    ロブ・ルッチ総監の手を引くスパンダムが現れて騒然とした。

    「ほら、コップをこう握って」
    握り
    「上手だ、そしてこのレバーを下ろすと水が出て来るから、このコップで受けて飲むんだ。出来るか?」
    ジャー
    「よし、出来たな。そしたら、そこのトレーを持って好きな物を選んで入れて、あぁ、皿は⋯⋯まぁ、トレーのままでも良いか。野菜と果物しか入れないから」
    もりもり
    「また後で追加すればいい。ほら、空いてる席について食べるんだ。おれが一緒にいなくてもこれからはひとりで出来るな?」

    スパンダムに手を引かれ食堂にやって来たロブ・ルッチ総監
    手にコップを握らされ水の出し方を教わり、セルフサービスのバイキングやビュッフェ形式のように並べられた様々な料理の中から生野菜と果物を選びごっそりとトレーに乗せて席に着いていた。
    実に異様な光景だった。

    「ほら、これを持って刺して口に運ぶんだ。手はダメだ。手掴みはおれ以外の人間が居る場所ではダメだ。ほら、頑張れば出来るだろう?」

    子供に言い聞かせる様な話し方に、能力者の技をくらって総監が中身が幼児化してしまったのかと思われた。
    総監はフォークを床に落としてスパンダムにいやいやと頭を振って縋り付いていた。

    「しょうがないな。後で練習しような?」

    スパンダムが新しいフォークを手に総監の口に野菜や果物を運ぶ
    総監は喜んでそれを口にする
    偶にスパンダムに擦り付いて髪をすんすん匂う

    異様な光景だが、あの総監の子供時代はこんなに甘えん坊だったのかと、少しだけ人間味を感じさせていた。


    次いで食堂の扉がバーンと開かれて荒ぶった象が入って来た。
    スパンダムの象剣の象の姿だ

    ドスドスと食堂の中に入り、鼻で器用にコップを握りレバーを下ろして飲み物を出し、食堂の給仕に鼻でメニューを指して注文している
    象剣の持ち主のスパンダムの方を見れば同じように象に注目していた。
    総監に至っては興奮して象の元に行こうとしてスパンダムに止められていた。

    食事を受け取り空いた机に運び鼻先で皿を持ち口の中に流し込み咀嚼して嚥下する
    コップを鼻で掴み飲み干す
    直ぐに食事を終えるとスパンダムの姿を見付けてそばに寄って来た。
    スパンダムは緊張した面持ちでいた。
    象を触ろうとする総監の手を押さえて止めさせていた。

    象のファンクフリードが鼻を持ち上げるとスパンダムはぎゅっと目を瞑った。
    あの力でぶたれたらどれほどの衝撃を食らうかわからない
    心だけでも衝撃に備えているとファンクフリードの鼻はもすもすとスパンダムの髪に触れる程度で、スパンダムは拍子抜けした。
    そして驚いていた。

    象はまた荒ぶってドスドスと食堂から出て行った。

    次いで食堂にやって来たのは現場帰りの諜報部員たち
    「あの象は主人を置いて一頭で出世しちまったのか?戦場で刃物の鼻を振り回して凄いものだった。更には鼻先で指銃を撃つわ、あの巨体で剃は使うわ、大活躍していた」
    食堂で情報共有を始め、スパンダムも耳を傾けた。
    ファンクフリードの身体が無事な様で安心した。

    スパンダムの象剣ファンクフリードとCP-0総監のロブ・ルッチの精神が能力者によって入れ替えられて数刻
    総監は象の鼻で筆を取り今後の事を文字で書いてスパンダムに伝えた。
    総監はファンクフリードの姿でそのまま仕事を続けるので、ファンクフリードが中に入っている総監の身体の管理を託された。
    スパンダムはファンクフリードの精神が入っているので憎き総監を大切に扱った。

    話に気を取られている間に精神ファンクフリードの総監は手掴みで果物や野菜を頬張っていた。
    「口の中入れ過ぎだ。ゆっくり食べろよ」
    口から溢れ出た果汁をハンカチーフで拭いてやる




    象剣ファンクフリードと総監ロブ・ルッチの精神が入れ替わって数日

    ぱおーんと鳴きながらファンクフリードが猛進して来てスパンダムはぎゃーーー!!!?とビビり散らかした。
    スパンダムの前で止まると嬉しそうに髪の毛をモスモスしている

    「⋯⋯ファンクフリードなのか?」

    ぱおーんと返事をするファンクフリード

    それならば、この隣に居て今までフォークで林檎を食べさせていたのは⋯⋯
    「⋯⋯⋯⋯」
    「⋯⋯⋯⋯」
    モスモスモスモス

    「ルッチ、戻ったんじゃったら早く現場に戻って来てくれ。スパンダム、ファンクフリードは返したぞ」

    ファンクフリードはモスモスし終わると満足して象剣の姿に戻ってスパンダムの手に収まった。

    つい先程までファンクフリードだと思い総監に林檎を『ほら、あーん』としていた事が気不味くて、ファンクフリードのフリをしてスパンダムに『ほら、あーん』とさせていた事がバレて気不味くて、それを見ていた食堂に居た諜報部員たちもみんな気不味い気持ちになった。


    総監が精神幼児化していたのでは無く、ファンクフリードと精神が入れ替わっていて、それが元に戻ったというのにファンクフリードのふりをしてスパンダムに世話をさせていた事を知ってしまい、みんながみんな気不味い気持ちだった。


    「ファンクも戻って来たんでおれは仕事に戻ります」

    スパンダムは逃げ出した。

    食事を済ませた他の諜報部員たちも食堂からいち早く出て行った。


    「なんじゃ、ファンクフリードのフリして甘えとったのか?」

    「⋯⋯少しだけだ」

    「技をかけた奴が何処かで死んだのかのぉ?」

    「そうかもしれねぇーな」



    お、おしまい𓃰

    【備考】
    ファンクフリードになった総監は鼻先で指銃も使うし、巨漢で剃も使うし6式使って、それで象の力と鼻先を剣にして振り回すので、普通に現場に出て戦うのです𓃰
    月歩も使えるので空飛ぶ象化する𓃰

    ファンクフリードが中身の総監は能力者の技で精神幼児化したと思われる𓃰



    *******************



    2022年11月12日

    女避けに使おうとしたら本命になったスパンダム

    学パロだがワンピース学園では無い
    スパンダムは生徒
    ルチスパ
    ジャブスパ
    クザスパ
    サカスパ
    スパンダム性別不詳



    「おい、付き合え」

    スパンダムはこのCP学園のトップに君臨するロブ・ルッチ会長に声を掛けられた。

    「はぁ、どちらへ」
    「交際しろと言っているんだ」
    「え?おれがですか?本気で言っているんですか?」

    ロブ・ルッチ会長の周りを囲んでいた取り巻きたちの黄色い声は打って変わって悲鳴に変わった。

    ロブ・ルッチはその周りの取り巻きたちが邪魔だった。
    本命を作れば居なくなるだろうと助言されて適当な相手を見繕おうとしたがどいつもこいつもロブ・ルッチに現を抜かす者ばかりだった。
    取り巻きが邪魔なのだからそんな相手ではいけない
    自分に興味も関心も無い相手を探したところ見付けたのはいつも生徒会役員が居ようが素通りしていく生徒だった。
    挨拶すらしもしない

    「交際しろ、返事は」
    「え、普通に嫌ですけど⋯⋯」
    「⋯⋯は?」
    「は?何が?もう行ってもいいですか?」

    興味を示さないのだから交際しろと言われても交際して貰える筈がないという概念が抜けていたロブ・ルッチ
    興味が無くても交際を求めれば交際出来ると考えていた。
    スパンダムは高嶺の花では無い
    その辺の雑草とまでは言わないが、その辺の野花だ
    ロブ・ルッチに交際を申し込まれたら二つ返事で了承が得られると考えていたロブ・ルッチは衝撃を受けた。


    「今日ですね、うちの学園の生徒会長に交際しろって言われたんですけどね、意味分からないですよね。まぁ、意味は分かりますけど、言葉の綾です。取り巻きが煩いんで自分に関心の無い奴と交際しているふりをして取り巻きを追い払いたいんでしょうね。しかし、こちとら生徒会長なんぞに興味無いんで嫌ですけどって返しましたよ。え?焼き餅焼いてくれてるんですか?本当ですか?それが本当なら嬉しい事ですが、半分信じておきますよ」

    ロブ・ルッチ会長にとある生徒の調査依頼を受けたカリファ
    下校途中に他校の生徒と会い、一度自宅に送られた後、荷物を置いて出掛けて行く姿を精察した。
    一度帰宅されては、登下校中の不純交友という位置付けで注意する事が不可能になる
    しかも相手の男はその家の親に挨拶をしているので親公認の仲である事が知れる

    「ちゃんと送り届けますし、遅くならないようにしますよ」
    「パパ、いってきます」

    そして飲食店での先程の会話
    相手の男は、この今尾行している生徒スパンダムに興味も関心も恋心もあるように見受けられる
    相手の顔写真を撮り他の生徒会メンバーに調べさせると海軍学園の生徒で生徒会の幹部に当たる人物らしい

    「パンダちゃんは今はおとなしく良い子でやってるわけね?」
    「おとなしく良い子でやってないとまた顔を殴られて大怪我しそうですからね」
    「そうだね、おれはそばに居られないから守ってあげられないものね」

    このスパンダムという生徒
    調べてみると他校生徒と揉めた過去があり、その時には学園OBでもあるスパンダムの父親がその事件を何事もなかったように揉み消したらしいので、何があったのか詳細なデータは残されていない
    生徒会のデータすら改竄出来る権力者を父に持っているらしい


    その事件によってスパンダムは顔を数針縫う怪我をした
    医師の腕が良かったので縫い跡も目立っていない
    しかし、後遺症で偶に顔に痛みが走る事がある
    これらはスパンダムの身近な者しか知らない事だが

    翌日、スパンダムは学園の掲示板、学園新聞にデカデカとした見出しで顔写真を貼り出されていた。
    ロブ・ルッチ会長に交際を申し込まれるもロブ・ルッチ会長のファンの報復を恐れて交際を拒否したと書かれていた。
    スパンダムは首を傾げた。
    事実と異なる内容なので
    まぁ、ただ拒否したと書き立てられて批判されるよりはマシなのかもしれないと思い直したが


    「あんたがロブ・ルッチの告白を拒否したって奴か?」

    スパンダムはまた生徒会の役員に絡まれた。
    先日も帰宅途中とその後、跡をつけられていたのだが、一体何なんだ?と思った。
    しかもこの生徒会役員、相手は覚えていないのかもしれないが自分は知っているぞとスパンダムは思った。
    近所に居た悪ガキのジャブラだ
    クソガキと言っても過言では無い
    その昔、何度となく、通りすがりに後ろから背中を叩かれた事がある
    子供の頃だったので追い掛けて叩き返したりもしていたが
    どうやらジャブラは自分の事を認識して悪戯していた訳ではないらしい

    「女避けにされるのは御免被りたいので。会長に興味の無い人間なんて探せば他にも出て来るのでは?」

    自意識過剰のクソガキがとスパンダムはぼそりと呟いた。
    ジャブラはその言葉を拾いスパンダムに興味を持った。

    生徒会室に行きロブ・ルッチに告げた。
    「女避け程度なら俺が狙っても良いか?」
    「何?」
    「お前の事をクソガキとか言ってる奴、そう居ないだろう?」
    「何だと?」
    「そんな事言う奴がこの学園に居るとはのぉ」



    学園新聞のせいで現場を見なかった生徒にも生徒会長との事が知られていた。
    スパンダムは付き合っても居ないのに嫉妬に駆られた生徒から様々な妨害行為を受けた。
    いい加減うんざりして『おい、おれはロブ・ルッチ会長のお気に入りだぞ?言い付けられて停学か退学処分食らいたいのか?』と耳元で囁いてやると顔を青褪めてスパンダムの前から居なくなった。
    数人にそうしていると本人の耳に届いてしまった。
    「おれに気に入られていると思って好き勝手しているようだな」
    好き勝手なんてしていねぇーよ!!と怒鳴ってやりたいところをスパンダムは堪えた。
    良い子のふりをして学園生活を怪我をせず無事に終える事が目標なのだから
    「あまりにしつこいので元凶にそれなりの責任を取って貰っただけですが。後、学園新聞で発表された内容に迷惑しているので新聞を取り下げるか何か対処して貰えませんか?」
    「それはそうと」
    それはそうととは何だ?とスパンダムは怒りを覚えそうだった。
    【それよりも】と言う言葉も実に不快である
    人の話を遮った上に御座成りにされている事になる

    スパンダムはずいっと寄って来たロブ・ルッチ会長から一歩後退り距離を取った。
    「生徒会役員のジャブラを知っているな。おれを振っておいてあいつを唆したのか?」
    「は?」
    またロブ・ルッチ会長の取り巻きが悲鳴をあげながら観察している
    他にもギャラリーがいる中での発言
    少なからず居るであろうジャブラ担も悲鳴をあげた。

    「唆したりなんてしていませんけど⋯⋯」
    「そうやって騙して気を惹くつもりか?」
    「あ、そうだ、おれ、他校に恋人が居ます。それで話は終わりです。さようなら」

    スパンダムはロブ・ルッチ会長を避けるように学園の門を潜ろうとする
    帰宅途中に生徒会長に捕まっていたのだった。
    登校して学園新聞を目にして、教室に入る前にジャブラに捕まり、学園内でロブ・ルッチ会長の追っ掛けに絡まれ、放課後にロブ・ルッチ会長に捕まっていた。
    穏やかに何事も無く過ごしたいスパンダムにとって騒がしい1日だった。

    門を潜ると他校の生徒の姿があった。
    実に貫禄のある人物だ
    「おぉ、待っちょったぞ」
    「サカズキさん?どうして此処に?待ち合わせの約束なんてしていませんでしたよね?」
    「お前の親父さんに頼まれたんじゃ。尾行されちょるみたいじゃから気にかけてやって欲しいと」
    「そうですか」
    「昨日はクザンが一緒におったようじゃが、今日はわしが家まで送って行っちゃる」
    「あ、サカズキさん、ついでと言っては何ですが、その対策として今だけ恋人のふりをして貰えませんか?無理なら、クザンさんとか別の人に頼みますので」
    「わしは構わん」
    恋人のふりの話のところは耳を近付けて貰ってひそひそと話したスパンダムはサカズキの手を引いて学園の門の前で、まだこちらを見ていたロブ・ルッチ会長に向けて
    「おれの恋人です。パパに頼まれて、不審者からおれの身を守る為に迎えに来てくれたみたいで、これから家まで送って貰うところです」
    先程恋人が居ると言った発言は虚言では無いと証拠を見せた。
    スパンダムはサカズキと手を繋いで下校していった。

    ロブ・ルッチは取り巻きから逃れる為に自分に全く興味の無い生徒に目を付けたが、全く相手にして貰えず、更には恋人持ちだったので完全に振られたポジションになってしまった。

    「あれは海軍学園の生徒会幹部のサカズキじゃのぉ。クザンという男を調べた時に見た顔じゃ」

    ロブ・ルッチの近くに生徒会役員のカクが来てロブ・ルッチに教えた。
    そもそもの元凶のカクだ
    ロブ・ルッチに追っ掛けも本命を作れば居なくなるだろうと言ってみた人物だったが、ロブ・ルッチが自分に全く興味の無い人物を的確に選べ過ぎてひとりで難航していた。

    スパンダムは家まで送って貰い、サカズキにお茶を飲んで行って貰っていた。
    途中でクザンから無事に家に帰り着いたのかと尋ねる電話がかかって来たのでサカズキに送って貰った事と、生徒会長がまだしつこく言って来る事と、学園生活が騒がしくなった事を報告して、最後に生徒会長避けにサカズキに恋人のふりをして貰う事になったと報告して一悶着起こすフラグを立てた。



    お、おしまい

    【備考】

    【ジャブラ編】
    ジャブラは近所の悪ガキでその昔好意ありで後ろからちょっかいかけたりしたけど、それがスパンダムとは思っていない、一致していない感じ?
    スパンダムが服部ヒョウ太ぐらい別人ぶってるのかも?

    【ロブ・ルッチ編】
    一介の生徒スパンダムの事が逆に気になる存在になっていくロブ・ルッチ会長
    勝手にスパンダムを生徒会役員にしそう

    【スパンダム】
    裏生徒会とか在ったらスパンダムが陰で君臨していそう
    フーズ・フーとかネロとか居るのかも
    表の生徒会のライバルとかでは無く、OBからの指令を熟す機関かなんか⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    生徒会に入れられた場合、まともに機能していると思ったら帳簿とかめちゃくちゃで、スパンダムが丁寧にきっちり書き直して凄く生徒会の仕事している
    情報が裏生徒会と共有しやすくて何気に生徒会室に居座り気味になっている
    ルッチ会長は、スパンダムが自分に懐いて来たと勘違いする⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    【クザンとサカズキ】
    日々どちらがスパンダムを迎えに行くかで対決し、恋人役をサカズキが任命されたので余計に揉め始めた。

    【スパンダイン】
    スパンダムのパッパ
    CP学園のOB(オールドボーイ)で権力者
    スパンダムが学園生活を表面上は慎ましく過ごしていこうとしているのでパッパが陰ながら見守っている
    お誕生日に象をプレゼントする規格外パッパだよ𓃰



    *******************



    2022年11月14日

    子ルチスパぽいの



    「この悪魔の実を食べればおれも強くなれるんだ。でもなぁ、クソまずいって聞いてるからなぁ⋯⋯」
    スパンダムは悪魔の実を一切れフォークで刺して口に入れようとしてはまた離してを繰り返していた。
    「スパンダムさん」
    「何だルッチ、おれは今忙しいんだ」
    「食事をしているだけでは?」
    「一世一代の食事なんだよ」
    「スパンダムさん」
    「なんだよ?」
    「あー」
    スパンダムがフォークに刺していた悪魔の実を口に入れたルッチ
    咀嚼して嚥下した。
    「おま!?何しやがる!!?」
    「スパンダムさん、それ食べない方がいいですよ。とても正常な味とは思えません。傷んでいるのか、もしくは元々とても不味い食べ物なのか⋯⋯」
    「なんでこんな事した!!?」
    「スパンダムさんにアーンってして欲しかったからです」
    「ばかやろう!コレは悪魔の実なんだぞ!!やっと手に入れて強くなってCPで上に立つに相応しい実力を手に入れるところだったのに⋯⋯」
    「悪魔の実⋯⋯おれは泳げなくなったんですね。スパンダムさん、おれは泳げなくなったので、溺れないで下さいね?」
    「ばかやろう!まず詫びろ!!おれの悪魔の実を食べたんだぞ!!」
    「見合った分、貴方の為に働きます」
    「一生だ!おれが悪魔の実を食べて一生能力者でいられた分の、一生分おれに尽くせ!!」
    「分かりました。貴方に一生尽くします」



    おしまい

    【備考】

    スパンダムとの一生を手に入れた子ルッチだよ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    途中で捨てられるけど、逆に拾って来ルッチ𓃠
    この子ルッチはパッパのお家に派遣されてるところ?



    *******************



    2022年11月16日

    CP-0時代
    クソみたいな女だが
    ルチスパ
    給仕も出ます



    ロブ・ルッチ総監が戦場で負傷し意識不明に陥った。
    容態は安定しているが目覚めない
    総監の身柄はエニエス・ロビーに在る医務室に送られた。
    その間、CPの給仕が自ら進んで総監の身の回りの事をした。
    自身の給仕の仕事の合間を縫って総監の様子を見ていた。
    CP専属の医師に代わり毎日総監の容態を観察してはCP-0に経過報告をしていた。

    CP-0諜報員の中で今も下っ端扱いされているスパンダムがロブ・ルッチに必要な物を届ける為にエニエス・ロビーまで使いに出された。
    スパンダムは道中ブツブツと文句を言いながら船でエニエス・ロビーに降り立った。
    エニエス・ロビーでのスパンダムに対する人当たりはあまり良く無いのでスパンダムもこの地にはあまり来たくはなかった。
    勝手知ったるで、同じ作りに建て直された本島にある医務室に総監の荷物を届けに行った。
    給仕でも見付ければ直ぐにその荷物を渡して帰りたいところだったが道中に会う事は無かった。

    スパンダムが医務室に入ると寝たきりの総監のベッドが目に入った。
    風を入れる為にか仕切りのカーテンが開かれていたので直ぐ目に入った。
    憎たらしい総監の顔を久し振りに見たスパンダム
    矢張り憎たらしいという感想しかなかった。
    荷物をその辺に置いて帰ろうとしているともぞもぞと布団が動く音がした。
    スパンダムが振り返ると目を開けた総監と目があった。

    「ダンナぁ、やっとお目覚めになったんですね?ずっと眠りっぱなしで心配していたんですよ」

    スパンダムは媚び売りよいしょスタイルに切り替えた。

    「お前がずっとおれの身の回りの世話をしていたのか?」

    総監が水分の摂れていない掠れた声で喋った。

    「えぇ、えぇ、そうですよ。ダンナの為に身を粉にして御世話をさせて頂きましたよ」

    スパンダムは適当に返事をした。
    総監は腕を伸ばしてスパンダムの身体を掴むと引き寄せて抱き締めた。

    「え?ダンナ?ちょっと、状況がわからないのですが⋯⋯」
    「これからはちゃんと大切にします」
    「は?はぁ、それはどうも⋯⋯有難い事で」

    ロブ・ルッチは意識不明の状態の中で目覚めはしなかったものの頭の中は動いていた。
    自分の身の回りの世話をしている者が居る事は認識していたがそれが誰かまでは把握出来なかった。
    そして目が開いた時に目の前に居たのがかつての上司だった。
    現在は部下で何とか生かしている部下
    自分がそばに居なくなったら誰がコイツを守るのか?
    早く戻らなくてはならないと思ってはいたが身体も動かず目も開かなかった。
    やっと動ける様になったその時に目の前に居たのが心の中で心配していたそのスパンダムだった。
    今まで身の回りの世話をしてくれていたのがこのスパンダムだったのか?
    にわかには信じ難いがそれならそれで嬉しいに越した事はない

    スパンダムの身体を抱き締めてロブ・ルッチは大切にすると誓った。


    総監の身の回りの世話をしていたのはエニエス・ロビーの給仕だと誰もが認識していたがCP-0諜報員下っ端のスパンダムがそれは自分だと総監を唆したらしいという噂は瞬く間に知れ渡った。
    スパンダムは相変わらずのヒール扱いだった。

    給仕の気持ちを踏み躙ってと散々な言われ様だがスパンダムは気にしない
    総監がその話を聞いても自分を信じているのならそれが真実で無くとも総監の中では事実にはなるのだから


    「何故スパンダムの方を信じるんじゃ?ジャブラの奴が荒れてるぞ?あれでは元上官の身も危ういぞ?」

    「おれに必要な物を届けに来た。おれの世話を焼いたのは事実だ。それにおれが目覚めたのはアイツが来たからだ。あの給仕が何をしようとおれは目覚めなかっただろう。アイツをそばに感じ、アイツの匂いがしたからおれは目覚めたんだ」

    「それなら、まぁ、スパンダム、元上官のお陰で目覚めたってのは事実になるんじゃな。ジャブラに話しておかんとスパンダムの身が危ないのは本当じゃぞ?」

    「あぁ、話しておく」


    総監が目を覚ましたのはCP-0諜報員下っ端の体臭のせいだと新たな噂が流れ、元長官殿の加齢臭がなどと話の種にされて流石にスパンダムも文句を言って周ったが、総監に腕を取られ引き寄せられてスンスンと匂いを嗅がれると身体を固めて『おれはそんなに臭いますかね⋯⋯』と冷や汗を垂らしていた。

    「おれの好きな匂いだ」

    そう返されるとその現場を見た者の新たな噂話により元長官殿の加齢臭のネタは打ち消された。



    おしまい

    【備考】
    何か見かけた漫画の広告とかのパロ的なの⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    別の漫画の広告のセトってのがスパンダムみあると思いながらいつも見掛けている⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    殺したはずの兄はルッチ、その息子役もルッチ
    2コマ即堕ルチスパみ広告⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    あ、別にスパンダム♀というわけでもなかったのにタイトルっぽいのが女になってるね⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎まぁいいか
    ♀でも♂でもいけます( ◜𖥦◝ )



    *******************



    2022年11月16日
    
    CP9時代
    ルチスパ
    クザスパ
    スパンダム♀
    裏雰囲気要素有り



    「なぁ、ルッチ、抱いてくれないか?」
    「はぁ、構いませんが」
    ルッチも後腐れ無く女をタダで抱けるんだから了承してくれた。



    「ルッチも大変じゃのぉ」
    「盛りのついた雌犬の相手はよぉ」
    「指令だからな、致し方無い」
    「職権濫用なのだ」
    「長官にも、良い人が出来れば、良いんだが」



    あぁ、そう思われてんだな
    「セクハラです」
    「分かってるよ。他を探す」
    「当てはあるんですか?」
    「無い、あ、お前ら若い連中は合コンとかってのやらないのか?そん中であぶれてる奴とか居ない?」
    「セクハラです。合コンはしません。強いて言えば女子会をする程度です」
    「へぇ、わたし呼ばれた事ない」
    「呼んだ事ありませんので」
    「まぁ、いいわ。別を探す」




    「パンダちゃん、婚活してるんだって?」
    「え?していませんけど、どこからそんな話が?」
    「パンダちゃんが男を物色してるって噂だよ」
    「えぇ、わたしはただ、乗り合わせた海兵の女子に海軍は合コンってしてるのか聞いただけなんですけどね。因みにウチはしてないみたいで、女子会はしてるけどわたしは誘われた事がないって感じでした」
    「合コンじゃ無いけどさ、おれと飲み会するか?」
    「え?それってアフターとかあったりしますか?」
    「あったとしたら」
    「わたしが相手でも良いんですか?一緒にアフターして後からセクハラとかモラハラとか言って来ませんか?」
    「パンダちゃんそんな事言われてんの?おれは言わないよ」
    「それなら行きます!」
    クザンさんといい仲になれそうだ




    「最近は呼ばなくなりましたね」
    「あぁ、職権濫用の件な。あれはお前も後腐れ無く簡単に女が抱けてわたしも簡単に男に抱いて貰えてWin-Winの関係だと勘違いしていて、指令だとか職権濫用だとか思われていたなんて知らなかったからな。セクハラだと咎められちゃあ他を探すしか無いだろ?今はクザンさんといい感じだ。いい感じってのは、別に付き合ってるとかじゃ無くて、いい感じにセフレの関係に持っていけそうだって事だ。偶に一緒になった時に抱いて貰ってるからこの関係を定着させればクザンさんとセフレになれるって訳よ。でも偶にしか会えないからな、やっぱり此処にもひとりくらいは抱いてくれる奴が欲しいんだが、ちょうど良いのが居ないよな」
    「おれは続けても構いませんが」
    「お前はもう嫌だよ。仲間内であんな事言われちゃあ、わたしだって遠慮する」



    ロブ・ルッチは仲間内での会話で話を合わせてやったばかりにスパンダムとの関係が終わってしまっていた。
    スパンダムに誘われた時は嬉しかったし、スパンダムの身体に触れられる事も嬉しかった。
    しかし今はもう拒絶されている



    *******************



    2022年11月17日

    悪役令嬢的な元長官
    ルチスパになるかと思ったけどそうでも無いかも⋯⋯



    CP-0諜報員として下っ端扱いを受け、かつてCP9司令長官として踏ん反り返っていた時代を懐かしんだ
    あの栄光はもう返って来ない
    だってほら、ドジで地雷を踏んで脚が吹き飛んでもう出血多量で死ぬしか無いところまで来ている
    痛いのが嫌だから鎮痛剤を飲んで、麻酔を射ってやり過ごしているから感覚は無いが、いつかは死ぬのだろうな
    ファンクフリードが背に乗せて運ぶか救援を呼びに行くか迷っているから、誰かの所有物になられるのは嫌だから遠くに逃げろと言って聞かせた。
    嫌がるファンクフリード
    なら、看取った後に遠くへ逃げてくれと最後のお願いをした。
    ファンクフリードの身体に背を預け鼻で抱き締められて深い深い眠りについた。



    そして目を開けたら人生再スタートしていた。
    再開場所は終わりに近かったが、やり直そうと思えばやり直せるギリギリの分岐点だった。
    麦わらの一味に戦力負けして、誤ってバスターコールを発動させて、エニエス・ロビーの建物が崩壊した辺りだった。
    まだCP9諜報部員に責任を押し付けたりしていないギリギリの分岐点

    「この瓦礫の山の中から生存者とCP9の連中を探して直ぐに治療にあたれ」

    これがおれからのCP9司令長官としての最後の指令だ
    全ての責任をとって降格されるか収監されるだろう
    CP-0で下っ端として扱き使われるよりはまだマシな体裁だ
    いつ命を取られるかハラハラする事もない
    その前にこのままCP9諜報部員に抹殺指令を出してあのまま同じ事を繰り返したら結局は脚が吹き飛び死んでしまう未来が待っている
    どうなるかは分からないがCP9諜報部員を切り捨てない選択肢をした。

    CP9の連中は直ぐに見つかり船で近くの医療施設に運ばれた。
    おれも背骨を折られたりと相当の重症を負っている
    喋れるのが不思議なくらいだ

    「ルッチは意識が無いのか?」

    無いと黒服の諜報部員が返事をした。

    「ルッチは何としても生かせ」

    結局は此処の実力トップはルッチだった。
    CP-0だの何だの在ろうが実力ではルッチが一番だった。
    失くすには惜しい奴だから中々フェイドアウトしない
    フェイドアウト?何処視点の話だかわからねぇーな

    「最後にルッチに話したい」

    添え木で応急処置した身体をルッチの元に運ばせた。


    「おれはもう降格されてお前の上司ではいられなくなる」

    意識も無く眠るルッチ

    「もうおれの、おれだけの殺戮兵器ではなくなる」

    意識も無く眠っているのだから少し触れても反応は無い

    「おれのもんじゃなくなる」

    実に惜しいがさよならだな

    戻った時間がもう少し前だったならばもっと万全の策を立てて麦わらの一味を出迎えた。
    条件など何も無く、完膚無きまでに潰させた。
    あの女も、連行など悠長な事をせずに、世界の為にその場で早々に処刑していただろう
    あの身体も解体して中から図面を取り出せばよかった。
    戻った時間が最後の最後だったからそれも出来なかった。


    医療施設で治療を受けた。
    親父が直ぐに見舞いに駆け付けて来た。
    おれの責任を全てルッチ達に擦り付けるかと尋ねられて断った。
    治療に一番時間がかかったのはおれだった。
    この治療期間が終われば収監されるのか、エニエス・ロビーでの諜報部員としての下っ端生活が始まるのか?

    自力で歩いて動けるぐらいに回復したおれは、矢張りCP9司令長官の座から降格されたという通達を受けた。
    異動先はCP-0諜報員
    またかと天を仰ぐが、そこに居たのはCP-0総監の親父だった。
    おれが収監される事を防ぎ、降格されたおれを部下として親父が手元に引き取ったらしかった。

    なんだ
    【パパと楽しい仕事現場】になっちまったな
    CP-0諜報員として親父のお茶汲みと、親父の秘書のようなスケジュールを熟す日々

    「総監、ルッチたちはどうなりましたか?」

    親父の事は総監と呼ぶ

    新しいCP9司令長官を迎えてCP9諜報部員として仕事を続けているらしい
    お互いにめでたしめでたしって訳だな

    おれは聖地マリージョア、ルッチは不夜島・昼島・司法の島、もう滅多に会う事も無いだろう

    親父が体調を崩さないようにおれがそばで管理する事も出来る
    おれは親父の秘書として、親父に健康診断のスケジュールを入れて、早期に悪いところを見付けさせて軽い手術を受けて親父は直ぐに仕事に復帰した。
    これは嬉しい事だ
    親父が体調を崩す事を回避出来た。



    見舞いと称してロブ・ルッチが病院に来た頃にはおれたちは退院の手続きをしていた。
    病院のロビーで簡単な挨拶をして早々に別れた。
    ロブ・ルッチから見舞いの花を受け取った。

    親父はこの先ずっと健康だ
    CP9司令長官もいる
    ロブ・ルッチがCP-0総監になる予定も無い
    勿論CP-0諜報員になる事も
    もしそんな話が浮上してもCP-0総監の親父の秘書のおれが、ロブ・ルッチたちのCP-0諜報員への異動を却下して拒めば良い
    CP-0諜報員は今の面子で事足りていると
    そうすれば親父の地位が危ぶまれる事も無くなるだろう

    「お前の顔を見るのもこれが最後だろうな」

    おれはお前の居ないCP-0でなら順調にやっていけると知ったから、お前は此処には来なくて良いよ



    おしまい

    【備考】

    スパンダムの存在自体が謎に悪役令嬢ポジションですね⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    偉い立場に居て落ちたのにタイムリープ無しでスパダリ殿が救い上げている𓃰⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎𓃠

    このお話のルッチはスパンダムの事すっきだけど表現が無い⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    見舞いに来たのがスパンダムに会えるかもしれないってことで来たんだからルチスパです( ◜𖥦◝ )



    *******************



    2022年11月18日

    21歳と10歳スタートのルチスパというほどでもないルッチとスパンダムの話
    ルッチ視点



    「ルッチは優秀そうだな。後押ししてやろうか?」
    「はぁ⋯⋯」

    グアンハオに偶に視察に来る本部の政府役人
    全く強いと思えないが態度はそれなりに大きい
    おれの事を後押しすると言って来て返事だけはしておいた。
    その直後、立て続けに暗殺任務が来て、それを熟している内にCP9司令長官の目に留まりCP9諜報部員になれた。
    全てはあの政府役人の後押しの成果なのだろうか?

    久し振りにその役人と対面した。
    その役人はCP9司令長官の息子だった。

    「おれの後押しの効果は凄いだろ?」
    「えぇ、そうですね」
    「でもお前、おれのもんにしようと思って育てたのに親父の手駒になっちまったからなぁ。また他の奴探すか。じゃあな」

    その役人とはそれから暫く会う事も無かった。
    13の時に自分の中での正義を執行したら罰を受け懲役房に入れられた。

    「お前の正義は過剰で此処のお偉いさん方には不評だったみたいだな。過剰な正義感で有名な海軍の赤犬ですら舌を巻いていたぞ?」

    懲役房に態々やって来た、あの男

    「お前の処分が検討されてるんだってな。政府が要らないって言うんなら、おれが貰っても良いよなぁ、お前の事?おれが口添えして生かしてやろうか?」
    「別に⋯⋯」
    「お前、もっと殺しがしたいんじゃないのか?正義の名の下に」

    男は懲罰房の扉の前でおれの事を知った風に語る

    「犯罪で無く、正当に沢山の何かを殺したいんだろう?血が見たいんだろう?暗殺、殺戮、そんな任務を沢山与えてやろうか?おれの殺戮兵器になるか?いずれおれの物に成ると誓えるならもっと殺戮の時間を与えてやれるがどうする?」

    男の条件は元々政府に仕える身のおれからすれば司令官が入れ替わるだけで特別に損害がある訳でもない
    正当に、人を沢山殺す愉しさをより多く味わえるなら、それに越した事はない

    「貴方について行きます」
    「よし、なら、此処から生きて出られる様に対処してやるよ」

    政府役人の男は懲罰房の見張りの男に金を握らせていた。
    断る見張りの男に擦り寄り身体で男の股を撫で上げて迫り耳元で囁いた。

    「今夜好きにして良いから今の話は内密にしてくれよ」と聞き盗れた。
    男が唾を飲み下す音も聞こえた。
    そうだ、あの政府役人の男はとても弱そうで道力も一般市民程度しか無さそうだった。
    訓練を受けて最低限覚える月歩ですら使える気がしない
    そんな男が此処でやって来れたのはこのコミュニケーション能力過多のお陰かもしれない
    周りに守らせて援助させて政府役人として残って来たんだ
    CP9司令長官の父親の権力を後ろ盾に一介の諜報部員のあの男は長く此処でのさばろうとしている


    斯くしておれはまたCP9諜報部員としてCP9司令長官の元で政府の名の下に正当な殺しを遂行出来た。

    「CP9にまた戻れただろ?」
    「えぇ」
    「CP9に新しい諜報部員が入る予定だが、そいつはおれがグアンハオで見付けて目を掛けた男だ。揉めて殺したりするなよ?おれがCP9司令長官になれた時にお前たちを左右に置くんだからな」

    男は既にCP9司令長官に成るという野望を持っていた。

    「長官を蹴落とすと言う意味で?」
    「ばぁか、親父はもっと上に行くんだよ。親父が上に行って空いたそこにおれが就任するんだよ」
    「上とは?」
    「CP-0、世界貴族の盾の組織だ」
    「盾⋯⋯ですか?」
    「世界貴族に逆らう奴なんていないだろうが護衛は必要だからな。そしておれはCP9司令長官になってこの司法の島に君臨する王になる」

    好きに喋って帰って行った男
    程無くしてCP9に新しい諜報部員が入って来た。
    年はおれよりも上だった。
    入って来た時からおれに競い合う様に接して来た。
    話を聞けば、おれの後にあの人が目を掛けて育てた手駒の様だった。
    フーズ・フーという名の男
    しかし、そいつはあの政府役人がCP9司令長官に成る前に任務でヘマをして独房に入れられ、それっきりだった。
    あの男の加護を受けていたのなら、おれと同じ様に直ぐに独房からも出て来ると思っていたがそんな事も無かった。

    あの男は
    「フーズ・フーはもう戻って来ない。おれの手駒はお前だけになっちまったな」
    とおれに伝えた。
    手を尽くしたが処刑されたと言う事か


    その後、直ぐに男は任務の最中に負傷して顔に大怪我を負い、それが元で短気で怒りやすい性格に変貌した。
    顔の痛みが男をそうさせた。
    おれにもキツく当たる様になった。

    どうやって築いたのか、股を開いて築いたのか、五老星にも謁見出来るその男は願望通りCP9司令長官の座に就いた。
    おれよりはかなり後に入った、男よりは先にCP9に所属していたCP9諜報部員の面子は男を認めず陰で嘲笑いながら任務を熟していた。

    後に若いガキが追加された。
    あの男、今の長官が連れて来たガキ共は長官に対して歯に絹着せぬ発言ばかりするが、任務さえ熟れば長官は大目に見ていた。
    長官が声をかければ何でもセクハラだと返す女とまだ成人していない角張った鼻の長いガキだった。
    手駒が居ないと言いながらちゃっかりと育てていたらしい


    「カク」
    「なんじゃ、スパンダム」
    「長官と呼べ」
    「なんじゃ、長官」

    実に軽く口を利く


    「カリファ」
    「セクハラです」
    「名前を呼んだだけなのに?」

    実に舐めたガキどもだと思うが任務が熟るならそれで構わない
    頭は悪く無かった。



    頭は悪くないが馬鹿だったのはこの長官
    そばで見ていれば実にドジで間抜けでよくそんな事で此処でやって来られたと思う様なミスばかりする
    仕事内容ででは無く、日常の行動でだ
    仕事内容でやらかしそうになった時には事前に阻止した。
    実に危うい男だった。
    見張っていないとどんなドジを仕出かすか分からない


    そして盛大にドジをしでかし、おれたちの関係は変わってしまった。



    お、おしまいだよ

    【備考】

    他のCP9メンバーは最初から居て、若いカクとカリファは長官がネロみたいに連れて来たのかなぁっていう?(⑉・̆⌓・̆⑉)
    ほんのりほんのりほんのりとルチスパ?(⑉・̆⌓・̆⑉)
    いずれ何処かでルチスパになるのです⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎



    *******************



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