〔83〕スパンダム受け【2023年5月1日】2023年5月1日
CP-0時代
香水の話
ルチスパ
モブスパ擬き
スパンダム♀
CP-0には動物系の能力者が居るので香水を付けるのは極力控えていたスパンダム
ステューシーなんかは遠慮無く付けていたが不快な匂いではなかった。
スパンダムはCP9時代にも愛用していた香水を付けていると『臭い』と言われたので付けるのをやめた。
CP-0関係者ではない動物系の能力者に付き添って貰い香水を買い求め、匂いのきつくない、不快にさせない程度の香水を選んで貰った。
それを知った現CP-0総監のロブ・ルッチ
スパンダムが男に香水を選んで貰って買い求め、それを付けていると、含まれる意図は違うがロブ・ルッチはスパンダムに好みの香水を選ばせる男が出来たと思い嫉妬した。
また『臭い』と言って付けさせるのをやめさせてやろうと思うが、スパンダムが香水を付けているところに行き当たる事がなかったのでそれが出来なかった。
以前は本当に臭いと思ったのでその香水を付ける事をやめさせた。
CP9時代、部下の頃にはその臭覚を狂わせかねないきつい匂いを我慢していた。臭覚の鍛錬にはなっていたが⋯⋯
スパンダムが香水を付けるのは時間外の外出時と、天上金の徴収時の中期任務に出る時だった。
ロブ・ルッチとは一緒にいない時だった。
任務から戻って来た時には香水を付けていない、服も変えているので残り香もさせていなかった。
なのでロブ・ルッチは仕込みをした。
スパンダムが香水を付けるような任務を与えた。
所謂社交界での潜入捜査
スパンダムがどんな香水を付けているのか探る事に重点を置いた。
もう香水を付けさせない目的から外れているが、そっちに重点を置いた。
そしてその社交界に一緒に潜入するのは自分だった。
ロブ・ルッチは一張羅を用意してスパンダムと任務に向かったが、スパンダムからは本人の匂いしかしなかった。
社交界の会場に近付くと「ダンナ、ちょっと失礼しますよ。流石にこういう場ですから、匂い付けさせて貰いますね」と香水瓶を取り出して軽く吹き付けた。
通常なら香水瓶から漏れ出す匂いで香りがわかるところだったがよく匂いの密閉された香水瓶とキャップのようだった。
スパンダムが自分に吹き掛けた香水の匂いを嗅いでみるが臭いと指摘出来る匂いではなかった。
臭覚が不快だと認識しなかった。
スパンダムがネコ科の動物系の能力者に協力を仰いだお陰でもあった。
「⋯⋯臭くないですよね?」
「⋯⋯あぁ」
「よかった。選んで貰ったんですよ、匂いのきつくないのを」
「男にか?」
「えぇ、頼れるのはそいつしかいなかったんで」
「⋯⋯」
ロブ・ルッチはスパンダムに頼れる固定彼氏がいると認識した。
なんだかロブ・ルッチが急にポンコツになったので、香水で鼻でもいかれて体調悪くしてんのか?と、スパンダムは自分が諜報活動を熟さなくてはと彼方此方へ行って話をして、ついでにコネの作れそうな相手がいないか吟味した。
任務を終え、帰還する
そしてその任務から数日してスパンダムは香水を紛失させた。
スパンダムはいつもの自分のドジだと片付けたが、真相は『臭い』『付けるな』と言えなかったロブ・ルッチが嫉妬してスパンダムから掠め取り処分したのだった。
「うわ、現場を見てしもうた⋯⋯」
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