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    のびたん

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    のびたん

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    2023年3月9日

    CP-0時代
    死ネタ
    前提としてスパンダインは死にます。
    ちょっとだけルチスパ

    〔65〕スパンダム受け【2023年3月9日】2023年3月9日

    CP-0時代
    死ネタ
    前提としてスパンダインは死にます。
    ちょっとだけルチスパ



    親父が死んだ
    やっと生から解放された。
    いつも苦しんでいる姿を見ていたから、親父が死んだ虚無感はあるが、悲しみよりもやっと安らかに眠れた親父に対して安堵の方が勝り、悲しみの感情は薄かった。
    死んだ親父を見て一瞬悲しい気持ちと涙が出て終わりだった。
    親父の葬儀ではおんおん泣く事も涙を流す事もなかった。

    おれもやっと解放される
    親父が居るから、親父が居たからおれはまだ死ねないと生にしがみついていた。
    だが親父は死んだ
    おれに残されたのは親父の残した財産とおれのファンクフリード・象剣だけだ
    地位も名声も名誉も何も無い
    部下さえ居ないこの醜態を晒している事に熟嫌になっていた。
    元部下が成り上がり上官になった事も耐え難い
    だから、おれは親父を看取ったら後は流れに身を任せて死のうと決めていた。
    ファンクフリードの後見人は見つけている
    財産を全てペットのファンクフリードに相続させて、その金で後見人に世話を任せる事になっている
    実質は負担付遺相だが
    ペット信託は信用ならない
    本当にファンクフリードを任せられる人物探しに手間暇をかけて自分で探した。
    ファンクフリードにも後見人の事はよく言って聞かせている

    親父の葬儀も終えて職務に復帰した。
    天上金の徴収、任務は滞りなく遂行した。
    天上金を狙った海賊や盗賊に襲撃を受ける事もなく無事に終えた。
    無事に帰って来てしまった。
    折角なら任務先で名誉ある死を遂げたかった。
    次こそはと出向いた任務は天上金の徴収ではなかった。
    戦地に向かう船なので名誉ある死に期待が持てた。
    ファンクフリードはもう手放している
    おれが出先で死んでもファンクフリードの件は安心だ
    しかしながらその船にはCP-0総監ロブ・ルッチが乗っていた。
    こいつが一緒となると船の上でも心が休まらねぇ

    「象剣はどうした?」

    背中に象剣を背負っていないおれにロブ・ルッチは指摘した。

    「あはは、忘れて来ちゃいました」

    バカみたいな愛想笑いを顔に貼り付けて手揉みする
    うんざりすると思いながら
    早く解放されたいと思いながら

    「これから戦地に向かうんだぞ、お前は武器も持たずにどう身を守るつもりだ?」
    「物資の中から剣をお借りしてます」
    「ファンクフリードの力も無しにお前が戦えるとでも思っているのか?」

    なら、どうしろってんだ!放っとけ!!と内心悪態をつくおれに対して総監であるロブ・ルッチは溜め息を吐く
    ロブ・ルッチとさえ一緒の任務でなければ戦地で敵に立ち向かい名誉ある死を遂げられたというのに、全くもって邪魔な存在でしかなかった。
    憎くて邪魔でおれの害にしかならない



    タラップから戦地に降り立った。
    さっさと他の諜報部員に紛れてロブ・ルッチから離れようと試みた。
    こいつら良いな、おれも銃にすれば良かった。
    まぁ、当たらないだろうから剣でいいか
    黒服の集団に紛れて行動しようとしたら『お前はこっちだ』と頭を鷲掴みされた。
    当然悲鳴をあげた。後ろに来ていると知らなかったからな

    おれは運は悪いが今回は運が良かった。
    名誉ある死に近付けた。
    刺されたら死にそうだってところを刺されて剣を捻ってグリグリ中を掻き回されて引き抜かれた。
    患部からは当然血が出て吐血もした。
    これはいけるかもしれない
    だが痛いのは嫌だった。
    こんな時の為におれは麻酔を持っていた。
    局部麻酔を打った。
    「おれはもう死ぬんだ。止めを刺さないんなら放っといてくれ」と言いたいが口から血が出て喋れなかった。
    放っておいてくれと伝えたかった相手はおれが地面に尻をついているその足先で転がっていた。
    穴が空いている

    「どこをやられた!?」
    「心配要りませんよ」

    吐血の合間に口にした。
    ロブ・ルッチは安心した様子を見せた。

    「もう死ぬ、助かりはしない、おれの事は放っておいて任務に戻ってください」

    最期にお前の顔なんか見たくなかった。
    最期に見るのはファンクフリードが良かった。
    目を閉じてファンクフリードを思い浮かべる
    痛みは無いが意識が薄れていくのはわかる
    意識を手放せばそのまま死ぬのもわかる
    ファンクフリードを思い浮かべておれは意識を手放した。
    麻酔のお陰で痛みもない安らかな死だった。
    おれは戦地で戦死した。
    名誉ある死だ
    出来る事なら相打ちぐらいの名誉ある死を遂げられたら格好がついたのにな



    おわり



    *******************



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