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    kuno5yu

    @kuno5yu

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    kuno5yu

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    夏虎♀
    ローター入れられちゃうゆじちゃんきゃわいい
    にょたどりちゃんはロング推し

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    recommended works

    r10_18r

    DONE『夜の華が散る前に』のノベルティにと相互さんに書き下ろしてもらった夏虎の2作のうちの1つです。結局間に合わずお見せできなかったので文だけでも…と思いまして…。
    さっきとは打って変わって切ね〜〜〜〜夏虎を書いていただきました……こういう雰囲気のめちゃくちゃ好き………
    作中ではいい感じのとこで終わらせてしまったけど、そのまま一夜を過ごしたのかなって描写を入れてくれて最高でした!!!!
    「あ、いた」
    縁側に腰をかけたまま振り返ると、ほんの数時間前に想いと体が通じ合った相手が眠そうに立っていた。

    「起きちゃったの?」
    「うん、少し暑くてね」
    「分かる。俺も寝苦しくて変な夢見た」
    そのせいで起きちゃった、と目を擦りながら悠仁が隣に座る。腰に腕を回してそっと抱き寄せると、悠仁が照れたように凭れかかってきた。
    「どんな夢を見たんだい?」
    「ひみつ!」
    「そう。私は怖い夢を見たよ」
    「どんな?」
    「秘密」
    君を月の使者が迎えに来て、攫ってしまう夢を見たよ。
    「夏油先輩?」
    どんなに高く飛んでも追いつけなくて、それでも君は笑っていたんだ。怖かったよ。
    「月が綺麗だね」
    私の顔を覗き込む悠仁から目を逸らして、天高く浮かぶ満月を見上げる。二回瞬いて、悠仁も同じように上を見た。
    580

    ニトー

    DONEリクエスト➀「ド田舎村の土地神様ゆじくんに一目惚れした都会っ子の夏さん(ショタのすがた)が、必死に猛アタックし続けて、数十年かけてようやく神嫁(攻)にしてもらえる…」の方。リクエストありがとうございました。
    さらって、白昼夢 片田舎の山奥にある社はとうに朽ち果て、崩れたしめ縄と綻び続ける鳥居とで辛うじてそこが嘗ての神域であったことが察せられる。鬱蒼と生い茂る森に管理者はおらず、年老いた地主は古くからの言い伝えと村の掟とを律儀に守り、不用意に足を踏み入れる事もなかった。
     あの奥におわすは神なんぞ崇高なものではない。古くからある呪物は強固な封印をついぞ破って瘴気を撒き散らし、周辺一帯を呪霊の溜まり場にしてしまった。村人が幾人も被害にあい始めた頃、当時の長はこの呪物を祀りたて、仮の名を神とし、社を建てて事の終息を図ったのである。
     人身供養とは名ばかりの贄は両親のいない子供であった。村の為にと銘打って子供を仮小屋へ押し込め、瘴気溢れる社のその中で呪物と共に一夜を過ごさせた。子供は空腹に耐え兼ねて呪物を飲み込み、そうしてそのまま、その身は呪いの檻として社に根付いた。ひとはそれを神として崇めることで幼子への罪悪感の払拭とし、おぞましい存在による人死にがこれ以上でないことを願ったのだった。
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