虚無の門番私が来る前から、その青髪はいたと穹は笑顔で教えてくれた。
銀狼...と名を教えてくれた彼女も呆れた顔で門番みたにいるんだよと教えてくれた。
カフカと微笑みながら名を教えてくれた彼女は少し、青髪と似てる気がした。
緊張しないで話せば仲良くなるわなんて言っていたな...
ヴェルト...さんは苦笑いしていた。
それは、メモキーパーの彼女もだった。
メモキーパーの彼女も青髪と似てる気がする。頼りにはなると...そうなのか。
他の面々は話をしてくれた
面倒な奴だから気をつけろだの
胡散臭いけど助けてくれるよだの
信用しちゃダメと...色々、教えてくれた。
コツンコツン
足音が聞こえないのに後ろに...後ろに居るな。
振り向けば、青髪が居た。
やはり、居たか
「初めまして、綺麗なお姉さん僕はしがない商人をやっているサンポ・コースキです。」
笑っている割に何か、変な奴だ。
「私は、よみ....巡海レンジャーの黄泉だ。貴方の話は聞いた...門番をしてると」
門番と聞いて驚いた顔をしたかと思えば笑い出す
「もんっ門番っアハハっ失礼。僕が勝手に来た人達に挨拶をしてるだけですよまさか、門番だなんて....」
変な奴なのは変わりない。
ただ、気になったことだけ聞こう
今後に役立つだろう
「...そうか。...ひとつ、質問してもいいか」
「はい、なんなりと。僕の答えられる事ならなんでもお答えしましょう」
トンと胸を叩く彼はたしかに頼りがいがあるのかもしれないが...
「貴方にとって"穹"の事をどう思っている」
彼の名を出した途端、少し目を見開く彼の表情は直ぐに笑顔に戻る。
「穹...さんですか穹さんは僕の友であり、杯を分かち合うほどの仲の兄弟であり、ビジネスパートナーであり...中でも追って追われての"最愛"です。」
強調してきたのか無意識なのか
最愛....そうか、そう言う仲なのか。
なら、私も。
「ところで、黄泉さん」
気づいたら、青髪の顔が近づいて
「あまり、周りに牽制しないでください。穹と話したい、遊びたいって方達が大勢いるんです。独り占めはいけませんよぉ」
ペチン
結構痛いデコピンを食らった
「まだまだ若いですね〜。では僕は街に向かうので」
ヒラヒラ手を振る青髪をぼーっと見ていると穹が来た。
心配してくれるが、私のせい....も......ああ、あの男、タチが悪い。
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牽制、してはいけないなんて誰がいいました
牽制するなら、しっかりわかるようにと教えしただけです。
皆さん、穹さんの事が大好きなんですよなら誰のモノかぐらいはっきりさせねば示しがつかないじゃないですか....
貴女も好きなようですから...ましてや僕や、丹恒さんやカフカさん達と同じ、愛情の方みたいじゃないですか....
なら、取り合いましょう。
僕が奪うかあなた達が奪うか...楽しみだ。
ですから、先に僕が仕掛けましょう。
穹の首に赤い花を散らしときました。
嗚呼、愉しみだ
終