言い難い気持ちを抱えて 姫子に名を呼ばれ向かえば小さい穹が居た。
ふわふわの可愛らしいスカートを着た穹が楽しそうに笑っている姫子に隠れていた。
「ヴェルト、穹を頼んでもいいかしら私、やる事があるから。穹、行ってらっしゃい」
穹の頭を撫でた姫子は客室に向かってしまった...残されたのは俺と穹か....。
「おいで、穹。」
とりあえず、甘やかしてしまおうと両手を広げれば嬉しそうに抱きついてきた。
「ヴェルト、ギューってして」
「ああ、任せろ」
スリスリ甘えてくる穹をギューっと抱きしめると嬉しそうに笑う。いつも以上に甘えん坊だな。
「その服はどうしたんだ」
ラウンジのソファーに満足した穹を抱え座り、気になっていた事を聞けば待ってましたと言わんばかりの顔になる
「いいでしょーこれ、姫子がねなのと一緒に作ってくれたのかわいー」
膝立ちで見せてくれる穹は大胆だな...
ん
「可愛いな...穹、リボンが曲がっている。」
何気なく曲がってしまっているリボンに触れたらビクリと穹の体が跳ねた
そうだったな....穹は胸が弱かったな
頬を赤らめソワソワしている穹の腰を抱き俺の方に寄せる
「どうした穹....顔が赤いぞ」
黒のリボンを直し頭を撫でると不服そうな顔をしている
「ヴェルトの....えっちぃ」
ボスっと俺の胸に凭れる穹は可愛いが....えっちぃはおかしいだろ
直した、だけなのだから。
「えっちなら穹に触っちゃダメなのか」
「うん、だめ。」
即答か、なら仕方ない。
「じゃぁ、今から夜の時も触らないでおこうか」
少し意地悪な事を言ってみると泣きそうな顔で抱きついてきた...やり過ぎたか
「やぁっダメじゃないっもっとっ、もっと触ってっ」
俺の胸に頭をグリグリさせながら泣いてる彼に少し加虐心が燻られる。
いけない、いけない。
「ああ、わかった。」
優しく、ゆっくり触ろう
そう囁けば恥じらいつつも身を委ねてきた彼にゾクゾクと燻る俺のイケナイ何かを混ぜこみながら優しく触れていく
終