オルバの過去「お前に食べて欲しいんや。…お前の光ん中で死なせてくれ」
「無理だ!なにを言って…!」
「ゴホッ、っ、はは、よかった…。」
「雨林!っ!もう喋るな!」
「お前は、お前らは私の光や…。どうか、笑っていてくれ……。この、綺麗な、綺麗なはずのこの世界を…守って…?」
「雨林?!雨林!!っ、やめろ!!目を覚ましてくれ!」
「……」
「雨林っ!!
っ、ぅ、あ……雨林、雨林…!」
捨て地は、徐々に闇花に侵されていく雨林の体を強く抱きしめる。
「なぁ、俺は…俺らはトリオだろ?一緒に生まれて、使命を果たして…欠けちゃダメな存在だろ?欠けちゃ、いけないだろ??なぁ、だから、戻ってきてくれ。お願い…お願いだから…」
完全に闇花に成り果てた雨林だったモノを抱きしめ、震える声で懇願する。いつも、雨林や初期髪にオネダリする様な調子で、はたまた、自分に言い聞かせるように。
闇花は星の子にとって有毒であると知りながら、捨て地は顔を埋め強く抱きしめる。
体にヒビが入っていく。
埋めた顔は徐々に爛れて、光が漏れ、金色の血が流れていく。
「おいてかないで」