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    shuran_bond

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    アロルク初夜妄想

    恋人繋ぎ心の準備と身体の準備は別である。
    当たり前に理解していたはずだが、想像以上に身体の準備は大変だった。お互い異性との性経験はあったが、同性では初めてだったのがそれに輪をかけた。
    キスもペッティングもドッキング(兜合わせ)もなんならフェラチオまであっさりクリアしたし、役割も早々に決めたと言うのに、物理的な理由から挿入には至らなかった。
    そこから根気強く何日もかけて広げて、ようやく挿入してもルークを傷つけないとアーロンが確信できる頃には、アーロンは自分こそ犬になった気分であった。こんなご馳走を前に待てができるいい犬だ。ハァハァと荒くなった息は仕方ないものと許してほしい。
    ゴムを嵌めたペニスを、ルークの後孔に宛てがって、アーロンは入るぞ、と、囁く。灯がついたままの室内で、挿入はよく見て取れた。それがルークのトラウマからくる灯と知りながら興奮してしまう罪深さを飲み込んで、ようやくアーロンは待ち望んでいた中に入る。
    「っ、う」
    「は……あんだけ慣らしてまだこのキツさかよ」
    下手に躊躇すると痛みを増すと聞いたから一気にカリを埋めて、アーロンは締め付けに飛びそうな理性を押さえつけた。乱暴になんか抱いてはやらない。甘やかして、蕩して、ーーーオレ以外とセックスする気が無くなるくらいにしてやる。
    そんなアーロンの想いを知ってか知らずか、ルークは絡められた指に力を込める。その新緑色の端から、ポロポロと涙が溢れていた。
    「あー、ろん」
    「ああ」
    それが辛さだけではないと気付いているから、アーロンは出来る限りの優しい声音で答える。
    「僕は、ずっと、なんで、僕は誰とも繋がって無いんだと思ってたんだ……っ、」
    今はそうでは無いと理解していても、零れ落ちた幼い頃のルークの悲鳴に、ようやく答えが与えられる。
    「でも、繋がってた。僕は、君と、ずっと、繋がってたんだな……っ」
    目が溶けて落ちてしまいそうな程に溢れる涙を拭って、舐めて、アーロンは肯く。ようやく繋がれた。ずっと前から繋がっていた。その実感はアーロンも感じるものだ。
    「ルーク」
    恋人繋ぎをした手を引き寄せて、口付ける。
    自身の頬を流れたのは汗だろうと願いながら、繋がりを確かめるべくアーロンは緩やかに腰を押し進めた。
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