エリステパロ死ネタ注意


　ほんの数センチ先すら白く瞬いて見えないほどスポットライトで明るく照らされたステージの上。鼓膜が破れそうなくらいの音響に、耳障りな大声に囲まれ逃げられない僕らは、只々、隣だけを見ていた。
　いつもはゆったりとしたバラード調の歌をしっとりと歌う濡れた低い声は、今日ばかりはアップテンポなリズミカルで激しい曲調に合わせて旋律を刻んでいて。汗が伝うこめかみ。長めの銀色の前髪の下で涼しげに細められた目。その奥でターコイズの瞳が僕を映した。薄く形の整った唇が開き、よく通る低い声はマイクを通して、会場中に美しく響き渡って。
　僕は、ああ、好きだなぁ、と改めて実感した。


　僕と彼の出会いは施設だった。ステージの上で歌唱させ、どちらが魅了したかの投票で人間の生死が決まるバケモノの悪趣味な娯楽に参加するためだけに集められた子どもが管理された施設。

【ヒス晶♀】不明瞭な好意　まだ、恋とは呼べない不明瞭な好意だった。

　机の上のランプの灯りと、仄青い月明かり。揺らめきが溶けた薄闇は、不意の触れ合いに情欲をひそませた。重なった指先をすべらかになぞり、手のひらの下へ入り込んだ彼の指はひんやりとつめたかったのに、私の奥底に微熱を灯した。
　目を瞑ったのは私。だから、ぜんぶ私のせいにしてよかったのに。
　――晶様。
　うわごとのように、どこか呆然とした口調が私を呼んだ。そうして刹那の沈黙ののち、くちびるに柔い熱が触れた。
　一秒にも満たない、関係性の逸脱。
　覆された予定調和に、彼はひどく狼狽した。
　熱に染まった頬を手の甲で覆って、すみませんと口走って、私の視線を受け止めないまま部屋を後にした。

短打白中短打×3
單元篇，設定不互通但都是未交往前提所以當同一篇看也沒什麼。
第三篇有參考。




1.陽台
中山迷迷糊糊的抬頭，環顧四周沒見白藤的身影，但他的筆記本和筆卻隨意的擺放在桌面上。心裡煩躁得很，本想抽根煙疏解一下，但是把褲子口袋和外套口袋摸了個遍也沒找到。大概是白藤忍受不了他繼續抽才拿走了吧，中山這樣想著。
既然抽不了煙那喝酒也行，只不過打開冰箱才想起來酒前幾天就已經喝完了還沒有買。因為中山早已經習慣白藤在酒喝完後幫他買，所以一次例外讓他沒有準備。
中山又煩躁的把冰箱關上，轉身向陽台的方向走去。

走近才發現白藤原來在這裡抽煙。在中山印象裡，白藤一直都是副對生活充滿熱情的乖乖仔，在他喝酒時會提醒他喝多了傷身，平時也是笑瞇瞇的，對他惡趣味的挑逗也不會放在心上。可這時他反身搭在陽台的欄杆上，白煙圍繞著，低著頭，本就不甚打理的頭髮此時更顯憔悴，金絲眼鏡後的金瞳透出的神情也晦暗不明。淡淡的黑眼圈是他一直以來都有的，中山只當是他常年熬夜留下的，但現在看來似乎並不完全是這樣。