学園百合の夢うちの小学校人数少ないのもあってそれぞれ上級生が下級生とペアになって行事のサポートとか給食の世話とかがあったんですよ(六年一年、五年二年、四年三年)
給食が教室じゃなくて体育館よりちょっとせまい給食用の広間?があるわけですよ
何十もの机と数百の椅子が並ぶ凄いとこだったんです(余談)
ペアってのが同性が基本なんですよ
少子化もあって自分は四、五、六と三年とも二人ずつサポートしてたんです
で、六年時のペアの一人が可愛くて可愛くて口数は少ないけどよく前歯の抜けてるのが見えるぐらいにかって笑う、誉めてと言わんばかりに頭を押し付けてくる
もう二人とも可愛い可愛い
撫でくり返してたんです(ここまでも余談)
で、卒業してから気付いたんですけど先生よくここで組んだなってお家の政治的あれそれがありましてやべえなんとかは小説より奇なり()じゃん
ってことで小中高エレベーターな学校での歳の差百合について妄想してたわけです
初等部六年A一年H名前はまだない
Aの祖父とHの父がライバル社な社長
で、物語はH目線の初等部入学式から始まるわけ、新入生の案内及び引率はあらかじめ決められた同性の六年が担当する
勿論Hの担当はA
Hはあまり笑わないA先輩に緊張するも引かれる手をぎゅっと握った
上級生が座る会場のなかをAと手を繋いで赤カーペットを歩くH
「ここに座ってってね」の一言で手をほどかれ(ほどくってもしかして方言...)静かに横に座るA
慣れない大きな会場(保育所や幼稚園から小学校に行ったときって建物の大きに泣きそうになる現象)と多くの知らない人に怖くなって隣のAのスカートを頼りなく握った
「大丈夫よ、すぐなれるわ」(冷た...)
高さの違う椅子(卒業後に母校訪問で一年の教室行ってミリマム!って叫ぶあれ)からHの手を優しく握るA(これは完璧にほの字)
天窓から差し込む光を反射し、発光する段にたつ先生の話が終わる
「これから君たちは我が校の子供となる、入学おめでとう。」(入学式とかなに言われる?)
のセリフと同時に隣のAが立ち上がりくるりと身をまわす
低い椅子に座るHの前にしゃがみ目をあわせてこういった
「入学おめでとう、あなたの輝かしい学園生活を一年間サポートします。私は六年の綾野唯。唯さんでも、お姉ちゃんでも構わない、よろしく晴香。」つ
って感じの序章
待って、そっか街の小学校では野菜育てたりせんのか
ツリーなんでこれまたペアとの思い出なんですけど
夏野菜を育てる理科だか生活だかの授業があるわけです
トマトピーマンなすあと米かな多分
米は五年か、六年の授業だったけど夏野菜はペアで植えて育てるんです。
(百合に書き換えるとき一対一に変換したがるけど二人とも可愛かって困る)
「おはよう、今日は日の下での活動だから気分が悪くなったらすぐ言うように。」一年の教室まで迎えにきてくれたお姉ちゃんと手を繋ぎ(意地でも繋がせる作者)校庭の片隅へと向かう
先生を囲むように皆が座った
「地域の農家さんから苗木を頂きました。それぞれペアのお姉さんお兄さんとどれを育てるのか相談できた人から取りに来てください」日差しのなかで暑いのにも関わらず長袖を着込む先生
「晴香、野菜は野菜は好き?」
「んー、あんまり。」
「そう。育てた野菜は自由に料理するの、好きな料理は?」
「ハンバーグ!!」
「素敵ね、ピーマンの肉詰めにでもしようかしら。」
「苦いの嫌い...」
眉を下げ嫌悪感を示すH
「私もよ、一緒に食べる練習しましょ。(鬼の所業)先生に、苗木貰いにいきましょ。」
「はーい」
ー少女植え中ー