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    ちゅきこ

    @chukiko8739

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    ちゅきこ

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    基本的に自分の備忘ですが、読んでくださった方がいたら本当にありがとうございました。こんな辺境の文字にお付き合いいただけて嬉しいです。

    みつくり「ápbIldυŋ アプビルドゥング」あとがき未満既にどこかで触れた気がしますが、この話は16年くらい前に読んだ長野まゆみさんの『デカルコマニア』の世界観を、完全な雰囲気だけで、具体的な話や文脈を記憶しているのではなく、当時の印象をぼんやりと思い起こしながらつらつら書いた話です。リスペクトと言うのにもおこがましい、拙い仕上がりです。
    作中の鋼でできた機械式の獣や虫は自分で考えたものですが、群生で動くワイヤー・テトラポッダは、テオ・ヤンセンのストランドビーストの模写です。かつて一度、科学未来館で実際に駆動する模型を見ましたが、あれはすごいですね。アートなのにコンピュータで生物を生製するところから始まるんです。不可能の具現化にいい意味でぞっとしました。
    植物みたいな大倶利伽羅と、彼を知りたい衝動で動くけれど一番未知なのは自分自身という光忠さんを書きたくて頑張りました。濡れ場は本当は要らない気がしたんですが、心の繋がりがままならないふたりを書きたくてこういう形になりました。ふたりしかいないし服なんて着てなくていいや、っていう適当が前面に出てます。お風呂も以下同。

    バイオとか栄養学とか分からなさすぎてご都合もつけられないちんぷんかんぷんの描写ばっかりなっちゃいました。あー恥ずかしい。
    たぶんこの話は本にはならないとはじめから決めていて、ひとときのものだからと迷いを打ち捨てました。いろいろ辻褄合わないのが仕様です。ごめんなさい。

    長野さんの話『デカルコマニア』も転写技法デカルコマニーから来ている言葉だと思っていて、それでドイツ語の転写=アプピルドゥングに置き換えました。こうして同じ話が延々とトレースされていく、という意図です。
    ファルケやエッケもドイツ語由来です。例外は最後のルクニナで、あれはつるま「るくにな」が→鶴丸国永、鶴さんだってこと、気づいていただけましたかね笑
    話は続かず、ここだけで終わる予定です。ここしばらくの自分の中にあるもやもやを形にしました。
    少しでもお暇つぶしになれば幸いです。お付き合いありがとうございました!(ち)
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    recommended works

    gohan_oic_chan

    PAST行マリ
    卒業後同棲設定
    なんか色々最悪です
    証明 朝日を浴びた埃がチカチカと光りながら喜ぶように宙に舞うさまを、彼はじっと見つめていた。朝、目が覚めてから暫くの間、掛け布団の端を掴み、抱きしめるような体勢のまま動かずに、アラームが鳴り始めるのを待っていた。
     ティリリリ、ティリリリ、と弱弱しい音と共に、スマートホンが振動し始める。ゆっくりと手だけを布団の中から伸ばし、アラームを止める。何度か吸って吐いてを繰り返してから、俄かに体を起こす。よしっ、と勢いをつけて発した声は掠れており、埃の隙間を縫うように霧散していった。
     廊下に出る。シンクの中に溜まった食器の中、割りばしや冷凍食品も入り混じっているのを見つけると、つまみあげ、近くに落ちていたビニール袋に入れていく。それからトースターの中で黒くなったまま放置されていた食パンを、軽く手を洗ってから取り出して、直接口に咥えた。リビングに入ると、ウォーターサーバーが三台と、開いた形跡のない数社分の新聞紙、それから積み上げられたままの洗濯物に囲まれたまま、電気もつけずに彼女はペンを走らせていた。小さく折り曲げられた背が、猫を思わせるしなやかな曲線を描いていた。
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