夏油の影武者となるべく夏油の表向きの行動以外は同行している乙骨。この日は信者からの噂が絶えない呪霊を回収しに某所へ。高専の連中より先に呪霊回収できた夏油は満足そうな表情で呪霊玉を握る。
するとその呪霊玉に熱き視線を送る乙骨に気づく。そんなにこれが珍しいのかと思った夏油は乙骨の手に乗せてやる。表情には現れないがまじまじと見つめるその姿は興味津々といったところだろうか。それの何がいいんだろうかと見つめていると徐に口を開けそれを食べようとする乙骨。待て待てと慌てて乙骨の口を覆い呪霊玉を奪い取る。
「夏油さんの影武者となるためにはこれの味も知っておきたいと思って」
悪びれる様子もなく淡々と話す乙骨にため息を吐くと、
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