夢見る日「カナタ、どうしたの?みんな、先に行っちゃう…」
「ああ、うん、ごめんミゼラ…」
「カナタ、一体何を見て…ウェディングドレス?」
ショーウィンドウに飾られた純白のウェディングドレスをカナタは見ておりそれをミゼラは同じように見上げた。
「あ、うん…」
「でも、どうしてカナタが?」
「ええっと…、ミゼラに似合うそうだなって思って見てたんだ」
「…私に?」
「うん、真っ白なドレスがきっと似合うし綺麗なんだろうなあって思って」
その時は俺が花婿になりたい、ともカナタに隣にいてほしいとも二人は言えない。だからミゼラは恋する少女らしく笑顔を浮かべる。
「もし…私が結婚式をするときが着て、ウェディングドレスを着るときが来たら…そしたから、カナタが私が着るウェディングドレスを選んでくれる?」
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