ifの世界部屋にいたはずの角名が、気づいたら馴染みの試合会場にいて、あれ?なんで?と周りを見回したら、治がMSBYのユニフォーム着てコートに立ち、練習に混ざっていた。
「お前なんの冗談?店どうしたんだよ!?」っとドッキリ仕掛けられたと思って近づくと、治はキョトンとして「試合に来てたら変なん?」っと返事をする。冗談を言っているようには見えなくて、周りも誰も何も言わず、むしろおかしなことを言っているのは角名だけのような雰囲気。よく見ると治は角名が知っている治より引き締まったアスリートとしての体つきで、ますます混乱する角名。
様子がおかしい角名が「お前はバレー辞めただろ」と話すのを聞いて、治がもしかしてこれは「治がバレーを辞めなかったifの世界線なのでは」と結論を出す。「角名んとこの俺は飯屋やってるん?」「うん、おにぎりのお店で、よく会場に出店してて」「へえ、すごいなぁ」と、人ごとみたいに笑う治は、コートに立つと高校の時よりピリッとした緊張感を出して、侑に劣らないプレーをする。
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