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Blue_be_kon

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MOURNING

Twitterに垂れ流したスペシSSをこちらへ。
-宇宙の深海魚-

「君の声は……深海魚の様だね」
Jは呟いた。
「なんだね。藪から棒に。」
Subは読んでいた本を傍らに置き、Jを撫でる。
Jは擽ったそうにくすりと笑いながら身をよじった。

硬いシリコン製の手が輝く宇宙に優しく触れる。
「…ゆったりと、俺の頭の中に潜り込んでくる。まるで深海魚だ。」

「……褒め言葉として受け取っておこう」
「うん、褒めているよ。」

Subは、Jに甘かった。
いつも他人に厳しい癖に
Jに対しては妙に優しくて
傷付けないように気を遣っている。
それはSub自身も自覚していたし
周りの者も気付いていた。

「…しかし私は海洋学者では無いよ」
「そんな事分かっているさ。ただ俺は…君の声を詩的に表現してみたかったけなのだ。」
無機質な機械音が混じる彼の声は、無邪気で優しい。
角張った見た目からは想像出来ない
人間らしい声。

「宇宙を漂う深海魚……悪くないだろう？」
「……そうだね。ありがとう。」

SubもJの声に応える様に
他の誰にも聞かせない優しい声で、
囁いた。

-END-

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