夢見が悪い🧡の❤️🧡❤️🧡
宵の月、丑三つ時である。深く眠っているはずの時間に目が覚めてしまった。ヴォックスはカーテンの隙間から除く月を少し眺めた。
本日は特段おかしいことも無く、激しくお互いを求め合うでもなくただ穏やかに日中から夜まで過ごした。映画を見たり本の感想を言ったり。珍しく何も無い日だった。こんな日があったって良いと2人して早くにベッドに入ったのだ。何とも、明日は雪でも降るかもしれない。
可愛い恋人の寝顔がいつまでも幼く愛しく感じる。ヴォックスは静かに腕の中で寝息を立てる鼻先を擽ってミスタの眉間が僅かにより合わさるのを見て薄く笑った。
久方ぶりに出来た人間の恋人は恐ろしく寂しがり屋の不器用な坊やだった。表情も感情も豊かにヴォックスの生活に彩を増やして見せた。ヴォックスもミスタも互いに深くか愛し合っている自覚があった。お互いに不器用で無様なところも多々あったが。それでも仲睦まじい自信がある。
2092