「お疲れちゃ〜ん!合歓ちゃんのライン?」
「おう……今から帰るっつった」
「そか。左馬刻」
「あ? …んだよコレ」
「クリスマスプレゼントやで☆」
「煙草かよ」
「嬉しいやろ〜」
「まぁ……おい待て俺様テメェにこの間煙草くれてやったよな、プラマイゼロじゃねぇか」
「なはははバレたか!まぁええやん!」
「チッ…」
「ほなね〜!明日は皆休みにしたんやから、おまえもゆっくりしぃ」
「簓は…この後どうすんだ」
「俺?んーまぁ適当なバーでも入って酒飲もかなぁ、独りで寂しそうにしてるおっちゃん捕まえたら話にも困らんやろ!」
「……だったら家来たらいいだろうが」
「うん?」
「暇なら来たらいいだろ」
「えっ!いやいや兄妹水入らずの席に乗り込むほど野暮やないで〜」
「…今更だわ。それにテメェが来たら、合歓も喜ぶしよ…」
「え!ほんま?」
「さぁな」
「どっちやねん!けど…ほんなら折角やしお呼ばれしよかな?」
「…おう」
「……なーなー!左馬刻も俺が居た方が嬉しい?」
「あ?…たりめぇだろさっさとしろや食うもん増やすし酒も買うだろ」
「めっちゃ早口なるやん!よっしゃ、ドンキ寄ってサンタコス買うで!!」
「は…?誰が着んだよ…」
「そりゃ俺とおまえに決まっとるやん!」
「ふざけんな」
「合歓ちゃんもきっとびっくりしてわろてくれるで!」
「しゃあねーな」
「チョロすぎやろ左馬刻」
「テメェはよ」
「ん?」
「なんか欲しいもんとかあんのか」
「えっなに、くれんの?」
「500円以下でな」
「煙草やん!俺の欲しいもんは…金では…買えへんからな…」
「………」
「左馬刻ここツッコむとこやで、なにアンニュイに夜空見上げてんだってビシッとキメるとこや」
「……あー、そうかよ、ヤるわ」
「待ってその素振りはアカン無し無し!」
「なんなんだよ…」