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    irok_am

    @irok_am

    壁打ち/自由倉庫

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    さまささバレンタイン🍫(2/3)
    続き

    「どしたん電話とか珍しいな〜」
    『今どこだよ』
    「東都のホテルやけど?」
    『今から行くから住所教えろや』
    「え!?取り立てか!?」
    『あ!?文句あんのかよ!』
    「なんでキレとるんや!?ぐ、ぐーぐる送るわ…」
    『さんきゅ』
    「えっもう切れた…なんなんや…えっ左馬刻来るん!?ど…どうしよ…!!」
    『もしもし』
    「今から左馬刻来るんやって!!」
    『いやなんでそんな事わざわざ連絡すんねん』
    「どどどどうしたらええ!?」
    『知らんがな!!どっしり構えとかんかい!!オドレは童貞か!!』
    「どどどど童貞…ってやらせんなや!!」
    『簓、結局チョコにメッセージ入れたん?』
    「え、入れてへん…」
    『なんや…まぁ手作りやったら気持ちも伝わるやろうから…』
    「あー…買ったって言ってもうた」
    『アホなん?』
    「アホ…」
    『なんでもええわとにかく奴さん来るんやろ?ええか、碧棺左馬刻が来たら目を合わせて、貴方が好きですって言うんやで』
    「いや前置きゼロやし丁寧語かい!無理やろ!!」
    『無理ちゃう!!はよくっつけ!!俺を解放せえ!!』
    「無理や〜〜振られたらどないしよ!!!」
    『振られへんように俺がこの前住吉神社でお願いしといたから絶対大丈夫や!!』
    「ろ、盧笙〜!!(わろてる)」
    『俺明日も早いからもう寝るで!!なんにも手ぇつかへん時は腕立て伏せでもしとけ!!』
    「ろ、ろしょ〜〜!!(泣いてる)」



    「お、お〜…早かったな…」
    「……なんでちょっとくたびれてんだよ」
    「シェ、シェイプアップの為にガッツリ腕立て伏せをな…」
    「?……まぁいいわ入んぞ」
    「ど、どうぞ……いうてなんで急に俺んとこ来たん」
    「そんなのお前に会いたくなったからだわ」
    「ゆっ夕方会ったやんか」
    「二回会ったら駄目なのかよ」
    「だっ…だめちゃうけど…あ、座ります?ベッドしか…ないけど…」
    「おう」
    「………」
    「なんでお前は立ってんだよ」
    「え!?あっはい…座りますね…」
    「簓よぉ買ったとか言いやがって、俺様宛てのチョコ作ったんだろ」
    「ドキッ」
    「美味かったわ」
    「えっ……」
    「レーズンとか乗ってたし」
    「……変やなかった?」
    「レーズンが?」
    「いやレーズンはもうええねん!その…俺そういうの初めて作ったから…」
    「ふうん……綺麗に出来てたじゃねえか」
    「そ、そか!」
    「俺様のはもう食ったのかよ」
    「え、まだやけど勿体無…あいや、この時間食べたら太るかなぁ思って…」
    「あーシェイプアップか」
    「う、うんお腹出とるねん」
    「なんで腹出てんのに腕立て伏せしてたんだよ腹筋だろ」
    「ぐっ…ええやんかなんでも…」
    「………」
    「………」
    (なっなんやこの空気…なんか喋れや左馬刻〜!!いや俺が喋らなあかんのか!?どどどどないしよ〜!!)
    『目を合わせて好きですって言うんや』
    (イマジナリー盧笙がなんか言うてる〜〜!!)
    「で、でもあれやな!折角やから食べよかな…チョコ…」
    「……おう」
    「……ね、合歓ちゃんは誰にあげる用に作ってたん?」
    「んなの俺様に決まってんだろ」
    「あっそう…」
    「あと合歓の女のダチと」
    「うんうん」
    「勘解由小路の野郎と」
    「その人野郎ちゃうで」
    「一郎の野郎と空却っつって…」
    「へー!」
    「同年代で遊ぶんだと」
    「そうなんや〜仲良しやな!」
    「そーだな」
    「あっこれ生チョコ?俺生チョコ好きや〜!」
    「…………」
    「どっどうしたん左馬刻」
    「なんでもねぇ」
    「……なぁなぁ」
    「んだよ」
    「白いのと抹茶並べたら俺とおまえやな!」
    「………………」
    「どうしたん左馬刻!?」
    「なんでもねぇっつってんだろ!」
    「でもだいぶ百面相しとるで!?」
    「その箱、ずっと手に持ってたら中身溶けんぞ」
    「あ、せ、せやな」
    「……」
    「ちょお見すぎちゃう!?食べづらいわ!!」
    「気にすんな」
    「気になるわ……」
    「どうだよ」
    「……ん、美味い、やわこいな」
    「……そか」
    (いうて緊張で味分からへん〜!!なんなんや!俺はどうしたらええんや!)
    「すっ好きや」
    「あ?」
    「あ!?」
    「なんでテメェが驚いてんだよ」
    「えっ……と、」
    「そんなに好きかよ生チョコ」
    「……そ、それも好きやけど…」
    「?」
    「……」
    「……なんだよ」
    「おっ俺はおまえが好きや」
    「………は?」
    「………」
    「………好きってなんだよ」
    「えっそれ道徳の話か…?」
    「なんでだよ、恋愛かって話だわ」
    「れん………そ、そう、や」
    「………」
    (い……言ってもうた…せやけどチョコが好きって思われんの癪やってんもん…)
    「俺も好きだわ」
    「……へっ!?」
    「簓、口元付いてんぞ」
    「え!???!?」
    「……」
    「……取れた?」
    「取れた」
    (うわ自分で取ってもうた〜!!!!!ここは取れなくて取れてねぇって左馬刻に色々してもらうベタチャンスやったんちゃうんか!?てか待って左馬刻今なんて言うた!?俺も好き?え??????俺も????好き????)
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