ただ話しながら昼飯食べる社長と生徒会長 デラックスも終えて、俺は予選敗退という結果。決勝まで行くと思って、社員に無理を言って大会の日程を全部休んだ。我社の社員たちはみんな各自仕事があるというのに、俺のファイトを見に来てくれた。やはり、俺の社員は変わったやつらが多い。
その中、からんと空いた会場内に俺はいる。撤収作業をしているのを眺めながら、今までのファイトを振り返る。
ケテルサンクチュアリの狐芝ライカは無駄のない男。高校生で生徒会長、期待されている彼は確かに強かった。同じプロの枠で選ばれた俺たちは彼から話しかけることはなかったが、それなりに会話はした方だと思う。
江端トウヤの時は彼の応援席で、ファイトとあのミチルさんと見たものだ。信念を貫く騎士と反逆の騎士の戦いは迫力があった。俺も心が弾んだし、どっちが勝ってもおかしくないファイト。本当はあの場所に立って優勝したかったけど、そこは仕方無い。
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