一晴とミロワールのそれ「……突っ立ってるだけじゃわからないよ。ほら、殺意を抱いてるならそれを私にぶつけないとね。」
『静かに立ち上がり、少し彼に近づいてから震えるそれの柄の部分を持ち安定させる。そして自分の腹の直前__彼が少しでも腕を前へ出せば腹部を刺して十分に傷を負わせることができるであろう距離まで誘導した。』
ここわざわざ手引きしてるの…。一晴が出来ないってわかっててここまでする。多分コレはつまらないから少しでも楽しませてもらおうって思いで嫌がらせをしてる。
『殺意を孕んでいる視線は変わらないのに、怯えのような感情が目の奥で揺れている。』
ただただ描写が好き。ここまでされると思ってなくて、ビビってる一晴(かわいい)
『あまりにも愚かで、君らしい。そういうところが驚くくらい平凡であまりにもつまらない。』
ものすごく、ミロワール→一晴っぽい描写ができたな……と思う。どうせ今の私にも情を持っているせいで刺せないのに愚かで、人並みの感情でつまらない。みたいな……。
『持ち主がいなかったらただの屑だ。ゴミと成り果て、いつか役目を終えたものとして消えるだろう。処理くらいは自分でしてくれよと』
これ、ミロワールのこと指してる。自分では気付いてないだろうけど自分の親にも育て親(管理者)にも捨てられてるし……。
あとは、この一晴が持ってた包丁を<食材を切るための道具>じゃなくて<自分を斬るための道具>だと思ってるので後片付けしない……みたいな