それでもいつもの朝は来る いち兄とじろ兄と一緒に寝るの大好き
あったかい
やっと家族で一緒にいられる……
ピピピピ ピピピピ
目覚ましの音。
三人で川の字で寝ていた頃、ここに引っ越したばかりの頃の夢を見ていた。二人の兄に挟まれてあったかいお布団で寝ていた……ん?あったかいけど狭い。二郎が間違えて僕の部屋で寝ちゃったのか?と思い隣を見るとなんか小さな男の子っぽいのがいる。反対側は一瞬いち兄っぽいけどなんか違う男の人。
(え?え?なに?)
二人も部屋に侵入してきたのに寝てて気づかないにもほどがあるだろと自分の眠りの深さに頭を抱える。「一回寝ると何があっても起きないよな、三郎は」と二人の兄が言っていたことがありその時は全力で否定したけどあながち間違ってなかったのかもと今自覚させられた。
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