「ダリダ、はい」
「はい? …チョコですか? 美味いですね、これ」
「うん、そうだね」
「え? …ん~~っ!?」
チャンドラにチョコレートを与えたコノエはそう言いながらチャンドラの顎を掬い上げて、己の唇でチャンドラの唇を塞いだ。
突如口にチョコレートを放り込まれて、飲み込む間もなくコノエに唇を奪われたチャンドラは咄嗟のことに抵抗しようとするが、コノエの大きな手のひらががっしりと後頭部を抑えているため逃れることが出来ない。
「ちょ、…まっ……!」
「甘いね」
「んぅッ……!」
口付けの角度を変えるためにほんの一瞬唇を解放したコノエはそう呟いて、チャンドラの唇に付いたココアを舐め取りながら再びチャンドラの唇を自分のそれで塞いでしまう。
1914