ハルピュイア一族とは1、概要
ハルピュイア一族とは魔力で動く生物である。少女の姿をしていることが多い。他種族を魅了する能力を持ち、そうして引き寄せた存在と交配し、その後捕食する。
2、容姿
ヒマリという少女の死体が魔物と化したものが一番最初のハルピュイアである。彼女自身は行方を眩ませているが、彼女から生まれた個体が多く現存している。また彼女らは総じて同じ顔をしており、色彩に個体差があるものの全てが金髪青目である。
本来は半人半獣の姿をしており、翼と鋭い爪、尾を有している。必要に応じて人型を取る他、後述する契約をしている個体は人型であることが多い。
3、契約
ハルピュイア一族には心が存在しない。そのため素の状態の彼女らは野生動物に等しい知能しか持ち合わせておらず、本能に従って動いている。しかし、他種族と契約を交わすことでその契約者の記憶や性質に合わせた性格の自我を得る。この自我は仮初のものであり、契約者との契約が切れると丸ごと消去されてしまう。
またこの時契約した相手は、仮初の自我を得た彼女らにとって精神的な支柱になるため彼女らは契約者に絶対的な服従を見せる。
4、特性
個体が保有している魔力量や契約後の性質によって身体能力が変動する。しかし彼女らの本体は身体のどこかに埋没している赤色の核であり、周りの肉体は全て魔力で作られた作り物である。核と魔力が残っていれば身体が粉々になっても修復可能。また核を核として保っているのも魔力であるため、それの補給が断たれると急激に衰弱し死に至る。
一方で魔力さえあれば筋力も持久力も高く、瞬発力も高い。更に彼女らは水や土、果ては炎まで捕食し魔力に変換することができるため、よほどのことがない限りは魔力不足に陥ることがない。
彼女らに魔力が満ちている限りその容姿が崩れることもなく、腕や足が吹き飛んだとしても瞬時に修復できる。また、抱き上げると不気味な程軽い上、腹を裂いても何もない。