プレゼントは君(読書人形) ギノが俺への誕生日プレゼントで悩んでいることは知っていた。というのも、二十年以上の付き合いになると、大抵のものはもらってしまっているし、同じものが続くのも耐えられない性質である彼は、出島の街を歩いては頭を悩ませているようだった。けれど今日は俺の誕生日だ。一体何を貰えるんだろう。俺はどきどきしながら官舎の部屋に戻る。今日はこの後ディナーを一緒に取って、そしてプレゼントを開けることになっていた。俺はこの上なく浮かれていた。緊張する彼が愛しかったのもあるし、ただ単に愛されていることが嬉しかったのもある。でも、プレゼントは思いもしなかったものだった。いや、想定はある程度していたのだが、ギノはそれ以上のものを俺によこしたのだった。
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