【貴方とすごす日々は】ヒュンポプ 【貴方とすごす日々は】ヒュンポプ
「んぅ…」
ヒュンケルの朝は、起きてポップの寝顔を見るのが一日の始まりだった。
すやすやと眠るポップは、さながら眠り姫のようで、可愛くて、綺麗で、ヒュンケルはたまにこのまま起きないのでは無いかと錯覚する。
そんな時は、ちょん、と指で頬を撫でてみたり、そっと口付けを落としてみる。すると、その刺激にポップは身じろいで、ゆるゆると瞳が開く。
その瞳は、とろとろで蕩けていて、甘い飴玉のようにキラキラとしている。零れてしまいそうな、その瞳に、ちゅ、とキスをすれば、ぱちぱちと瞬きをして、ようやく、ポップは覚醒する。
「ヒュン…」
「おはよう、ポップ」
「うん、おはよ…」
ポップはたまに寝起きが悪いこともある。目を覚ましたからと言って、直ぐに、動くことはまずない。
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