よーへーはドライブが好きらしい。
こっちに帰ってきてからわりかし頻繁に、今日もドライブに行こうと連れ出されている。タバコを吸いながらデカい手を添えて運転する姿は正直ぐっとくるというか、これを見て何とも思わないヤツはいないと思う。
ハンドルを握る手つきってなんかエロいよな、横から見る手の関節がイイんよなぁ、、
あーこれ推しやったらさいこうでは?料理するときの器用さとはちがう、慣れた手つきで運転するとこ見てムラッとくる受とか最高やんな???うわ推しCPドライブデートしてほし~~~~~~!
「なおき、」
「何か考えてたん?」
「ん、推したちのドライブデートどんなんかなぁと思ってやな」
「さすが、余念がないなぁ」
よーへーはいつもの調子の俺を見て静かに笑って感心する。
「そのためにここにおるからな、活かせるものは活かし倒さんと!!」
「なるほどな、じゃあドライブしてると思わず昨夜(ゆうべ)の指を思い出しちゃう、とかどお」
言いながらよーへーが俺の右手をするりと撫で、デカい手で包みこんだ。
「………おい、俺はしてへんからな。」
「はは、じゃあ今から意識してくれてえーよ」
するすると手の甲を親指でなぞられて体温が上がる。
「うるっっさいな!こっち見てんと前を向け!そのデカい手でおれの手を掴んでにぎにぎしてくんのやめろ!!!!」
おわり