恋「拾陸號のあなたも好きだったんです」
「へぇ…そうだったん?まあ初恋は実らんって言うしね」
「ちょっと、勝手に初恋にしないでください」
「え~。そういうことにしといてよ」
「初恋って…20後半で、ですよ?」
「そう、悠助くんはワシに会って初めて恋を知ったんじゃね。可愛ええのぉ~!なんや嫉妬してしまうね拾陸號のワシに」
「うゎ…ちょっと、妄想酷くないですか…?というかどっちにしてもあなたはあなたでしょう」
「そうじゃね。悠助くんの初恋も最後の恋もワシのもんじゃな」
「…まあ後者はどうなるか分かりませんけど~」
「ほう…なら前者は当っとるいうことじゃね」
「…うっさいですよ」
「ならお前の口でワシの口塞いでみぃや」
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