【君を隠したかった】忘羨金凌と藍思追は正座をしていた。
すでに金凌は江澄にしこたま叱られ、目を赤く腫らして背中を丸くしてうつむいている。
共に叱られてはいるものの、藍思追はさほど悪い事はしてなかった。しかし金凌が雲深不知処でおかしな試みを静観していた為、こうして金凌と共に藍先生からの説教を受けている。
「また猫などを馬鹿げた札で忘機に変化させようとしたら、今度は姑蘇のやり方で罰する。それが宋主だとしても、同じだ。心に刻みなさい」
「はい…」
金凌はもう顔を上げる事ができないほど落ち込んでいた。金凌は午前中、高額な符を購入した。さっそく金凌は符を猫に貼り、変化するかどうかを試したのだ。
金凌が雲深不知処を訪れると、藍思追はあらかじめ文をもらっていた。藍思追が金凌を迎えに行くと、金凌は摩訶不思議な符を自慢し始めたのだ。この符で動物が人間に変化し、従順な手下になると。
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