ごめん、と呟き自分の体が消え辺りが暗闇に包まれる中最期に見たあんたの顔。
こんなところでしくじって、死んでしまうなんて弟子失格かな。違う人だったらもっと上手くやれたのかな。
あーあ、もっと好きなもの食べておくんだった。もっとやりたかったことやれば良かった。断られても別にいいから、もっと早くに自分の気持ちを伝えておくんだった。勇気だして好きだって伝えて、もし玉砕してもこの先ずっと相棒としてそばにいるつもりだったのに。
はは...なんて顔、してんだよ。
相棒だった男の服を握りしめ、ただただ俯くもう一人の男。激しく地面を叩きつける音だけが辺りに響いていた。