Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    op_ak1_op

    @op_ak1_op

    ☆quiet follow Yell with Emoji 🐤 🐕 🐦 🍼
    POIPOI 71

    op_ak1_op

    ☆quiet follow

    習作 ややスケベ ヤス双の再掲(やや加筆)

    荒い呼吸が顔の真上からする。汗に湿った手のひらが太腿を掴んでいる。相手の顔は見えない、見ていない、見れない。射精後の倦怠感で、瞼すら重い。ずるりと体内からそれが抜けて、圧迫感と存在感を失った。下肢が解放されたが動くのも面倒で、解放されたまま膝を立てて脱力する。それから、大きく酸素を吸う。額に手を当てるとじっとりしていて、それが手のひらからの湿り気なのか額にかいたものなのか、それとも全身が熱いのかも判別つかない。喘ぎすぎて喉が少し痛い。明日のコーラスはジョウに任せよう。ヤスのせいだ。
     散々腰を振り、遠慮なく結腸の入口を責め続けていた加減というものをまだ知らないこの恋人はいつだって全力で、ライブ後なんかってくらい息を荒くしたまま余韻もわからんのか、早速ゴムを自身からはずしている。初めの頃はゴムをつけるのも外すのも、顔を真っ赤にしてやっていたというのに。箱が3つほど空く頃にはもうこの態度だ。まったくかわいくないのう。
     くるりと口を締められたゴムを少し遠くのゴミ箱へシュートすると、ローションの垂れるワシのケツを赤子よろしくティッシュで拭い、そうしてやっと、気持ちよかったか?なんて呑気に聞いてくる。毎度毎度レビューを訊いてこいつはどうしたいんじゃろうか。アンケートの置いてある飲食店か?そんなこと三流のやることじゃけえ黙っとれ。ワシの選んだ男とのセックスは気持ちがええに決まっとる。
     ……知らん。掠れて上手く出ない声でアンケートに答えてやると、死神と謳われているのが嘘かのようにふにゃりと破顔する二つ下の彼氏にすこし心が弾んだ。たまにしかこういった機会がないのだから少しくらいは弾む、なにせコイツはワシの男じゃからのう。
     普段のヤスは練習がない日は店の手伝い、練習がある日は練習後家に飯があるという理由で帰る。最近は家に誘われることもしばしばあるが、無遠慮に親子の時間に邪魔するのも限度があるというもの。時折ご馳走になったり、ならなかったり。ヤスとの交際は二人でいられる時間など学校内以外はほぼほぼ無いに等しく、その程度で互いに満足でもあった。
     だからこそこうして偶にヤスが休日なり学校終わりなりに作った時間で、どこからどう見ても高校一年生、下手したら中坊に見えんことも無い彼氏を連れてラブホテルに足を向ける。三時間ぽっちのレストで、セックスして、少し休んだらまたセックスして、シャワーを浴びて風呂の中でセックスして部屋を出る。いつだって夜の九時頃にはお開きなのだが、まだ夜も耽けないのにえらく罪深いことをしているかのようで、ヤスは毎度ドキマギしながらホテルを出る。そのままヤスの家にお邪魔してご飯を食べたりもするが、いけしゃあしゃあとバンド練習があったなんて適当なことを母上に言う幼い恋人を、随分と口が達者になったもんじゃと揶揄する。
     今日もいつもの流れで、このままシャワーを浴びるんじゃろうか。怠い腕を動かして上体を起こすと、やんわりと体をベッドに押し戻された。思わず眉を顰めると、ヤスは照れくさいような顔で、それを隠すようにワシの肩に顔を埋めた。
    「もっ……かい、してえ」
     狛犬の耳をさわ、とギタリストの指が伝う。
    「もうやめんと、シャワー浴びれんぞ」
    「なあ、今日はさ」
     そうしてすぐに顔は離れて、ワシの頭上にある数字の書かれた箱からまた一切れちぎったヤスは萎えた自身を扱き、ちぎった欠片をピリと破いた。
    「メンバーんちに泊まる、って、言ってっから」
     またコイツはいけしゃあしゃあと母上に。人の予定も聞かずに。
    「だから今日は、いいだろ?」
     勝手に新しくゴムを開けておいて、今更いいか悪いかなんて。ノーとだけは聞く耳持たないつもりのヤスは、返事も待たずに再び中へ挿入し、勝手に好きだと何度も呼ぶ。
    「ん……ヤス」
     あとどれくらい、ゴムがあったじゃろうか。戻ってきた圧迫感で、どこか安堵に満たされた自分が情けない。気持ちがいい。今、この小さな恋人に自身が丸ごと愛されている。
    「なんだよ」
    「もし、ワシが嫌と言ったら今やめとるんか?」
     そんなことあるのかと言いたげに、普段は鬱々と伏せられた瞳が丸くなった。なんじゃあその顔は。
    「はあ?お前、が……嫌……なら、やめるけど」
     そういいつつ、頬をかいてから腰を掴んで、すぐに腰を振り出した。どうやら、恋人に吐く嘘がまだ苦手なのはお互い様なのかもしれない。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💘💘💘💘💘💘🇪↪♓ℹ↪♓ℹ❤🐤🐶💞💞🐤🐕💞💞💞💗
    Let's send reactions!
    Replies from the creator