ハジメテ窓から差し込む光が眩しくて目を覚ます。時間が気になってスマホを探すが、頭を動かした瞬間衝撃が走った。
ソレが二日酔いだと気付くのにそれ程時間は掛からなかった。同じ学科のメンバーで飲みに行った所までは覚えているが、途中から記憶が曖昧で殆ど覚えていない。更には今の自分の格好に気付き、美奈子は一気に血の気が引いた。
「待って……?!私…何で肌着……?しかもここ…私の部屋じゃない…?!」
ほぼパニック状態だった。殆ど覚えていない記憶を辿ろうとすればする程頭は痛み、眩暈もしてきた。二日酔いを経験した者は誰もが思うであろう「もう絶対に記憶飛ぶまで飲むもんか」というほぼ意味を成さない誓いを自分に立てた時、視界の端に何かが動いた。
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