友也ルート

クリーチャーになってもせめて幸せになろう、と閑静な住宅街にふたりで住み着いた結果、一夜にして近所の住民にクリーチャーが近隣に住んでいるという不安と恐怖の波が広がった。
アイドルをやめてサラリーマンの友也。創を養うため高収入だけどつらい仕事をがんばる。
この前目を離した隙に創が檻から脱走してしまったため、遠い地への引っ越しを余儀なくされた
勝手に家を出た創だったが、友也はその行動が自分のためだということをなにより理解していたので責めることが出来なかった。
甲斐甲斐しい友也は、創のためにご飯を作ったり趣味の雑誌(園芸とか手芸とか)を買い与えたりする。
創も友也のそれに応えたいと思っており、時々慣れない手でオムライスを作る。二人は幸せな食卓を囲んで終了。

姫宮家ルート

クリーチャーと化した創が劣悪な収容施設を転々としていた所、見かねた桃李が引き取ることに。姫宮家次期当主として期待されている桃李の突然の横暴に、当然弓弦は内心穏やかではなかったが、渋々従うことに。
姫宮家での比較的自由な生活に、荒んだ心が癒される紫乃。学生時代から創の善良さを知る桃李はその様子に一安心するのだった。
しかし弓弦はいくら彼が優しい気性だからといって危険性を孕んでいる生き物であることには変わりないと考えていた。
ある日、桃李がいない時を見計らい給仕のついでに創と接触する弓弦。そこで創の心からの感謝の気持ちをを聞くことになり……？

光ルート

大人になって、アイドルだったころの気持ちも遠くなる中、とある公園でひなたぼっこする光と創。
まさかこんな姿になっても外を出歩けることに驚きを隠せない創だったが、こんな自分でも受け入れてくれる地域住民に創も懐いていたのだった。
引っ越してきた当初、人から特異の目を向けられていた創。しかし創本来の性格と光のコミュ力で、なんとか打ち解けることが出来た。
触腕に子どもを載せて一緒に遊ぶ紫乃。

クリーチャーと化した彼の成長は2年前に止まっている。光は、幼いままの創とは対称に、学生だったころに比べてずいぶん背が伸びた自分の体を見て焦りを感じていた。
その光の不安を感じ取っていた創は、いずれ薄れていくであろうアイドルだったころの思い出にどうしようもなく身を馳せるのだった…

茨ルート(軍事施設ルート？)
クリーチャーと化し、行き場のなくなった創。たらい回しにされる中、たどり着いたのはとある軍事施設だった。
そして、そこで出会ったのはもう久しく会っていない人物、茨だった……！
こんなところで出会ってしまった人物に、創も茨もお互い動揺を隠せない。
創の扱いに困る茨だったが、彼がクリーチャーと化して、優れた戦闘能力が備わっていることに気付いた。
動物兵器として人権を剥奪された創。有用性があると考えた茨は創に強く生き抜くための術を教えることに。
その甲斐あってか創はある程度能力の制御が出来るようになり、人混みに混ざって歩けるようにまで改善。
しかし、兵器としての力も手に入れてしまった創は、これからの身の置き方に苦悩することに……
利益のために施した茨だったが、創は何かと茨の仕事を助けるように。
人を殺傷できる能力を持っているが、創本人はそんなの使いたくないのでもっぱら運搬任務につく。

なずなルート
に〜ちゃんとしての責務を感じたなずなは、創を施設から引き取り海の近い町で暮らすことに。
ここなら人目も気にならないだろ？と開放的で閉鎖的な暮らしを追い求めるなずな。
しかし住民とのコミュニケーションを怠った(挨拶回りしなかったり)結果、仁兎ハウスは近隣住民が寄り付かないスポットになってしまう。(近寄り難いからね)
日に日に不安が増すなずな。ご近所周りに失敗した、これから先、創ちんを守っていけるのか、そもそもおれが居なくなったらどうするのか……。要らぬことまで考えてしまうなずな。
焦燥からか精神が追い詰められていく彼に、せめて、と献身的に寄り添う創。
しかし、クリーチャー介護疲れしていたなずなは、思わず「全部全部、おまえのせいだ」と突き放してしまうのだった……