普通に50文字を超えた。正直、ヴィル氏についてはギリギリ隠せないことは無い。だけど、隠したところで何が変わる？
取り返しがきかなくなった訳でもない。多少調べられるかもしれないけれど、多分大事には発展しないはず。それに僕も、きっと卒業したらあそこから離れることは出来ない。
もしも途絶えてしまうのなら、細い縁でも残ればいい。
……なんて、言い訳乙。ここ連続で起こっているオバブロも普通じゃない。
何かが起こる確率は高いのも、薄々わかってはいるんだ。
だからといって、報告しない、訳にはいかない。
うん、大丈夫。僕には、オルトが、いるから。

以下考察 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

まず、カローンが動く時は「オバブロして引き返せない」場合。

『かき氷』諸菱と何故か一緒に公園に居て、何故か一緒にランニングをしている。もちろん旬はシステムから出されるデイリークエストをクリアする為に走っており、諸菱は必死にこちらに合わせようとしているが、息切れを起こして一周ほどでギブアップし、手を膝に当てている。そのまま置いて行こうかと前に進んでいたが、気の毒に思えてきた旬は溜息を付きながら、諸菱の方へと戻る。

「無理についてこなくていいよ、諸菱くん」

「い、いえ、このぐらい……だいじょぶです…」

「うん、大丈夫には見えないね」

肩で息をしている諸菱に苦笑いしながら、持っていた冷たいペットボトルを額に当てると悲鳴を上げた。

「ひぇっ…！」

あまりの冷たさに諸菱は反射で額に触ろうとして、ペットボトルが当たる。旬はそのまま手を離して諸菱にあげた。