ハロウィン (唯+1年生組)「…コンミス達、遅いね」
「全く…言われた通り、素直に待っててあげたのに…僕達だって暇じゃないんだけど…そろそろ行こう、流星」
「…うん」
「はいはーい、おまたせしましたー」
「コンミス、遅い…って、なにその格好…」
「…すごい」
「じゃじゃーん成宮くんと『ポラリス』になってみました~…せーの、」
「「トリックオアトリートー」」
「なっ…」
「どうどう?似合う?」
「…似合う」
「そういう問題じゃない!成宮まで何やってんだか…」
「先輩の願いは全て叶えてみせますよ」
「……」
「…どうしたの、その衣装」
「すごい再現度だよね!ありがとう、成宮くん」
「いえ、先輩が喜んでくれるなら、夜なべした甲斐がありました」
「あんたが作ったのっていうか、いつまでコンミス撮ってんの」
「いや~、とっても似合ってますよ、先輩(笑顔で連写し続ける音)」
「ほんと~?ありがとうー」
「…はぁ。付き合ってらんない。行くよ、流星」
「ちょっと待って」
「まだ何かあるの?」
「トリックオアトリート」
「は?」
「お菓子くれなきゃイタズラするぞ~」
「あー、はいはい、ハロウィンね…そんなことだろうと思って、用意はしてたけど…って、あれ…無い」
「……」
「……流星」
「……おいしかった」
「ちょ、全部食べたの」
「はい、イタズラ決定~はい、これ着てね」
「…何これ?」
「衣装だよ」
「衣装…?僕達がポラリスの衣装着たって…って、なっ」
「今回のイタズラは~…衣装交換凛くんと流星くんには、私たち星奏学園普通科の制服をコスプレしてもらうよ」
「コスプレって言っちゃってるじゃんしかも、一着はスカート」
「私たちの、って言ったでしょ」
「…イタズラって言うより、罰ゲーム」
「絶っっっ対スカートは嫌だからね」
「…僕は別にいいけど」
「じゃあ、凛くんが成宮くん、流星くんが私のコスプレね…おぉ~、ちゃんと衣装交換できてる~」
「なんで僕が成宮に…ご丁寧にサイズ合わせてあるし」
「成宮くんのは二人には大きすぎるかなって」
「俺が用意しました」
「…成宮うるさい」
「私のは、いつも私が着てるやつだけど気にしないでね」
「「…え?」」
「…先輩、女子の制服の準備がいらないって言ってたのは…」
「私のがあるからいらないよってこと!」
「はぁ何言って…」
「?二人とも私とそんなに身長違わないから、着られるでしょ?」
「そういう問題じゃない」
「…それがオーダーなら、僕は従うよ」
「流星」
「…先輩、すぐに女子の制服を別に用意するので…」
「?なんで?早く衣装交換して、一緒にトリックオアトリートしに行こうよ」
「トリックオアトリート~」
「(…なんでこんなことに…)」
「(…先輩が楽しそうなら、俺は嬉しいです)」
「(…お菓子、こんなにいっぱい…)」