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    223rinone

    @223rinone

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    POIPOI 41

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    MOURNING没ったやつそのニ。ほんとはあの部屋から出た後にここに繋げるつもりだった。前半部分は支部にあるやつに再利用させてもらったのでないけどちゅっちゅしてるだけあの良くわからない部屋から出られてもう一ヶ月。
    オレとビートはあの部屋で初めてキスをして、その気持ち良さに気づいてしまった。
    お互い恋人なんていない。キスができる相手などお互いしかいなかったので、キスをしたくなったら相手を呼びつけるか相手がいる場所に直接向かい、キスをする関係にいつの間にかなっていた。
    それはただ唇を合わせるだけの行為だったが、憶えたてのオレたちにとって病みつきになるほどに気持ちがよく、いけないことをしているのだと言う背徳感が堪らなかった。

    何度かのキスを終えて、ビートの顔を覗き見る。どうやらまだ足りなかったみたいで、首に腕を回されて強引に顔を引き寄せられて口付けられた。

    「ん、んんっ…」

    何度も角度を変えて唇を合わせて、ようやくそれを終える。

    「はあ…」
    「満足したか?」
    「満足していなかったのはあなたもでしょう?」

    からかうようにそう笑われたのが図星だったので、もう一度キスをして誤魔化した。

    「んっ…はあ…。ほんと、好きですね」
    「お前もだろ」
    「そうですけど…。あなた、こういった悪いこと好きじゃないかと思っていたので」

    いけないことをしているのはわか 1506

    223rinone

    MOURNINGキスしないと出られない部屋の没。ビくん視点で完成させたやつとはだいぶ内容が異なるけどまあまあ気に入ってはいたので供養。強く体を揺さぶられる衝撃で目が覚めた。
    視界に最初に映ったのは、あまり仲がいいとは言えない男が心配そうにこちらを覗き込んでくる姿だった。

    「ビート」
    「んん…」
    「頼む、起きて欲しいんだぞ…」
    「…なんですか…全く。あなた、どうやってぼくの部屋に…」

    入って来たんですか。そう言いかけて、止まる。同時に目も覚めた。
    ホップの姿の後ろに広がる光景は自分の部屋とは似ても似つかない真っ白で何もない空間が広がっていたのだ。

    「は…? どこです、ここ」
    「わからない。オレも寝ていて、気付いたらここにいたんだ」

    ぼくが何も知らない様子であることを認めたホップくんは気落ちしたようにため息をつきながら現状を説明してくれる。
    どうやら彼は夜いつも通り自室のベッドで眠り、目が覚めたらここにいたらしい。真っ白なこの部屋には鍵がかかった扉が一枚あるだけで他には何もない。ぼくが目を覚さぬ間他に出口はないのかと隅々まで探していたそうだ。

    「調べるのも終わったし、ビートなら何かいい案を出してくれるかもしれないと思って、起こしたんだ」
    「出来ればもっと早く起こして欲しかったものですがね」
    「ご、ごめん」

    1969