ロイド君の短期留学話端末の使い方をもう少し勉強した方が良いんじゃないか、そう皆に言われたのは、俺が端末で報告書を書くのに苦戦しているのを見かねての事だった。
導力ネットの技術は進歩し続けており、しかし俺は長く逃亡生活を続けていた事もあり、相変わらず端末の扱いはあまり得意ではない。
俺と同じく得意ではなかったはずのランディは分校での生活で修得したらしく、一通りは出来るようになっていて、支援課の正規メンバーの中では俺だけが取り残された形だ。
しかし勉強するにも時間がない。支援要請は引っ切りなしに入ってくるし、それをこなして報告書を書けばもう夜で、ならば休みの日に、と思っても、支援課は基本的に順番に休みを取っているので教えてくれる人がいない(それにティオやキーアは端末の扱いがプロのそれで参考にならない)。
どうしたものかな、と思っていた所、ならばいっそ短期留学してしまえば良いのでは、と言い出したのは、エリィだった。
「短期留学?どういう事だ?」
「ええとね、クロスベルにいると、時間が取れないんでしょう?ならば離れてしまえば良いんじゃないかと思ったの」
「だが、それは…」
「良いぞ、行ってこい。なに、一週間くらいなら、お前がいなくても何とかなるだろう」
「そうだね。僕も今の所任務の予定は入ってないし」
「私も、ロイドさんが不在の間こちらに出向出来るよう、司令に掛け合ってみます!」
「こいつは将来のためにも必要な事だ。俺らに遠慮する必要はねえよ」
「ちょっと寂しいけど、キーア我慢するから」
「ええ。ぜひ行ってきてください」
躊躇する俺の背中を押したのは課長だった。そしてそれを皮切りに口々に皆から背を押され、不覚にも涙がこぼれそうになる。
せっかくの好意だ、ここは一つ、言葉に甘えさせてもらおう。そう思った所で、行き先をどうするかという問題にぶち当たる。
クロスベルと親しいのはリベール、レミフェリア、そして帝国。勉強が出来そうな所といえば学校だ。
と、そんな俺の考えを見透かしたかのように、ランディの口から、トールズ第Ⅱ分校の名前が出る。
「行き先は、第Ⅱ分校とかどうよ。あそこなら顔見知りも多いし」
「だが、軍の士官学校が受け入れてくれるか?」
「本校なら厳しいかもな。だが第Ⅱなら、分校長の許可さえ取れれば行けると思うぞ?」
「オーレリアさんか。…許可して、くれるのか?」
「大丈夫だろ。あの人、案外柔軟だぜ?さて、そうと決まれば、まずはトワちゃんあたりに連絡してみっかね」
「あ、おい、ランディっ」
慌てる俺をよそにさっさとトワ教官と話をつけたランディに、ま、心配すんなって、と肩を叩かれる。
そういう事じゃないんだけどな、とため息をつき、恐らくこのまま話がまとまってしまうんだろうな、と諦める。
第Ⅱ分校といえばユウナやリィンもいる。しばし彼らに思いを馳せていればランディのアークスが鳴り、それからしばらく話し込んでいたと思えばほい、とそれを手渡される。
一体何だ?と、そう思い、ランディを見上げれば、分校長がお前さんと話したいとさ、と返されて、自然と背筋が伸びる。
そして画面に目を向ければ、あの事変の時以来となるオーレリアさんがこちらをじっと見つめていた。
「久しいな、バニングス捜査官。そなた達の活躍は聞いている。皆息災なようで何よりだ」
「ご無沙汰しています、オーレリアさん。今回は無理を承知のお願い、申し訳ありません」
「フッ、そんなに固くならずともよい。…話は聞いた。導力端末の取り扱いについて学びたいそうだな?」
「はい。これから先、導力ネットはますます発展し、必要不可欠なものとなっていくでしょう。いえ、既にクロスベルでは必要不可欠です。ならば、ある程度の取り扱いは出来なくてはいけないと思います」
「やはり、そなたには先を見る目があるな。……良かろう、留学を許可する。政府へは私が掛け合おう。なに、心配する事はない。今のトップは話の分かる男だ」
「あ、ありがとうございます」
「その代わり、といっては何だが、少しばかりやってもらいたい事がある」
「俺に、ですか?…出来る事ならば、やらせていただきますが」
「そうか。なに、そう難しい事ではない。日程の調整も必要だろう。決まったらまた連絡してほしい」
「あ、はい、分かりました…」
「では、失礼する」
通信が切れ、ほうっと息を吐く。
結局具体的には教えてもらえなかったが、やって欲しい事、とは一体何なのか。少しばかり嫌な予感がするが、もう話は進み始めてしまった。
こうなれば腹を括るしかないな、そう考えながらランディにアークスを返して、心当たりがないか聞いてみる。
「なあ、ランディ」
「ん、何だ?」
「オーレリアさんが言っていた、やって欲しい事って、一体何だと思う?」
「…そうだな。思い当たる可能性としては、手合わせの相手」
「ええっ!?ランディならともかく、俺にあの人の相手は務まらないぞ?」
「まあ落ち着けって。もしくは、お前さんに特別授業でもやらせたいのか。どっちかっつーと、こっちの可能性のが高いな」
「いや、人に教えるなんて、日曜学校くらいしかやったことないんだけど」
「まあ大丈夫だろ。やってみりゃ、案外何とかなるもんだぜ?」
「そりゃランディは教えるの上手いから…」
「二人とも、そこまでにしてね?…さ、午後の業務を始めましょう」
「おう」
この後、日程の希望を伝えた時にもこの事ははぐらかされ、結局詳しい事は聞けないままに、帝国に出発する日が来てしまうのだった。
導力端末の取り扱いを学ぶため、一週間ほどクロスベルから短期留学の人が来る。その話を聞いたのは、予定の一週間ほど前の事だった。
急な話に驚いていれば、どうやら知っていたらしいトワ先輩にごめんね、と謝られる。
それにしてもよく受け入れる気になったな、と思っていると、こちらとしても得られる物がありそうだったからな、と分校長が言い、心を読まないで欲しい、とガックリ項垂れる。
誰が来るかは当日のお楽しみだと言われ、生徒たちにも詳しい話はされないままにその日を迎え、列車で来るという事でトワ先輩が駅までその人を迎えに出る。
俺たちは校庭に整列して客人を待っていたのだが、その人物を一目見るなり彼を知る者たちがざわつき始める。
そんな中、いつもの服装で皆の前に立った彼が、よく通る声で挨拶をした。
「静まれ!…中には良く知っている者もいるだろうが、今日から一週間ほど滞在する事になるバニングス捜査官だ。国外からのお客人だ、皆失礼のないようにな」
「こんにちは。今日から一週間ほどお世話になります、クロスベル警察・特務支援課所属、ロイド・バニングスです。どうかよろしくお願いします」
挨拶が終われば、そのまま授業となる。
分校の雰囲気を掴むため、と見学しているロイドをチラリと見て、少しやり辛さを感じながらも一年生に帝国史について教えていれば、手帳を取り出したロイドが何やら書き留め始める。
時折質問を挟みながら(これがまた的確で、生徒たちの理解もますます深まるようなものだった)熱心に聞くその姿に、次第にやり辛さは薄れ、また生徒たちも、彼に釣られるようにしていつも以上に熱心に聞くその姿に、こちらにもつい熱が入るのだった。
どうやら分校側の生徒や一部を除いた教官陣にも、俺の事は知らされていなかったらしい。
あの人案外茶目っ気があるから、と言っていたランディの言葉を思い出し、はあ、とため息をついてから皆の前で挨拶をする。
その後、リィンの受け持つ授業を見学させてもらってから昼食となり、教えてもらった食堂に行けば、あっという間にユウナを始めとした顔見知りに囲まれ、質問攻めにされた。
「ど、どうして、先輩が分校に来るんですか?一週間滞在するって、どういう事なんですかっ!?」
「お、落ち着いてくれ、ユウナ。…導力端末の取り扱いについて教えてもらいに来たんだけど、聞いてないのか?」
「聞いてますけど、聞いてませんっ!」
「それでは意味が分かりません、ユウナさん。…ご無沙汰しています、ロイドさん。今回の事についてですが、私たちにはクロスベルから勉強をしに誰か来る、という事しか聞かされていませんでした」
「そうか。…あの時の様子からすると、リィンも知らなかったみたいだな?」
輪の外にリィンがいるのを見つけ、尋ねれば、その通りだという答えが返ってくる。
恐らくオーレリアさんの差し金だろうな、と思いながら、そんな訳だからよろしく頼む、と言えば、各々返事が返ってくるのを微笑ましく見て、昼食を食べよう、と促す。
カウンターで代金を払い、トレーを受け取って席に着けば、リィンやユウナ、アルティナがやって来る。
相席しても良いか、と聞かれたのでもちろん、と返し、一緒に食事を取っていれば、どうして端末の事を勉強しようと思ったのか、と尋ねられた。
「どうして、か。…そうだな、将来のため、そして、自分自身のため、かな」
「それって、どういう事ですか?…将来のためっていうのは何となく分かるんですけど…」
「あー、その。少し恥ずかしいんだけど…。支援課が発足した当初は、俺だけじゃなくてランディも、端末の取り扱いについてはサッパリというか、まあ、あまり得意じゃなかったんだけど。分校に赴任して、一通りは出来るようになったらしくて」
「ああ、業務の関係でどうしても必要だったからな」
「そう。それで、俺だけ置いていかれて、ちょっと悔しくてさ」
「そういう事か。…気持ちは分からなくもない、かな。よし!なら一週間で修得して、ランディさんを驚かせよう。俺も協力するからっ」
「本当か?ありがとう、リィン!…あ、でも、無理はダメだからな?」
「…ぷっ、あははっ!教官、しっかり釘刺されちゃいましたね?」
「うう…。皆して、俺の事をワーカホリックだと思ってるだろう…」
「事実ですから」
彼らのやり取りを眺めながら食事をしていると、トワ教官に呼ばれる。
丁度食べ終わったのでリィンたちに断りを入れて食器を返し、トワ教官の後についていけば、着いた所は教官室で。はい、と手渡されたのは、分校の制服だった。
「ええっと…。トワ教官、これは、一体…」
「制服だよ。留学生は、一応学生扱いだからって分校長が。…ごめんね、私も止めたんだけど、どうしてもって言って聞かなかったの」
「そう、ですか……。分かりました、着替えます…」
「更衣室があるから案内するね」
トワ教官に案内された更衣室で制服に腕を通す。
サイズに問題はなく、これはランディ辺りも一枚噛んでるなと思うが、問い詰める時間もない。
着替え終わった所でチャイムが鳴り、次はトワ教官が一年生に端末についての授業をするというので後についていけば、教室にいた生徒たちに注目されてしまう。
そうだよな、21にもなって制服着ても似合わないよな、と思いつつ席につき、初歩的な事を教わっていれば、たまたま通りがかったらしいリィンが一度素通りしてから戻ってきて、こちらをじいっと見る。
さすがに恥ずかしくなって手を振れば、ハッと我に返ったようで、慌てて去って行ったが、この後一体どれだけ注目されるのだろうかと思うと酷く気が重くなった。
忘れ物をしたため、生徒たちに問題を解かせている間に取りに行こうと教室の前を通れば、一年生に混じって授業を受けているロイドが目に入る。
彼の目的を思い出し、ここに居るのは当然だな、と思いながら通り過ぎてから何か違和感を覚えて戻ってみれば、何とロイドは分校の制服を着ていた。
しかし別におかしくはなく、彼の事を知らない人間が見れば普通に生徒だと思うだろう。
思わずじっと眺めていれば、こちらに気付いたらしいロイドに手を振られ、忘れ物を取りに行くんだった、と慌てて歩き出すのだった。
トワ教官の授業が終わった所で、今度は分校長が呼んでいる、と用務員の人が伝えに来たので案内を頼み、部屋に入る。
一際立派な家具類の置かれたその部屋で椅子に座っている彼女は威厳たっぷりで、正直腰が引けそうになる。
しかしそうも言ってはいられないため、まずは今回の留学の許可について礼を述べれば、まあ座れ、と椅子を薦められたので腰をかける。
そして用件を尋ねれば、そなたにやってもらいたい事についてだ、と言われて、背筋が伸びた。
「あの。結局、それについて具体的な話は聞かされていないのですが、俺に出来る事なんでしょうか…」
「無論だ。シュバルツァーやオルランドから話を聞き、そなたなら出来ると確信している」
「はあ。それで一体、何をすれば良いんですか?」
「特別授業だ。そなたは制圧術を使うと聞いている。それを基礎だけでよい。教えてやって欲しいのだ」
「…帝国にも、使い手はたくさんいるはずです。俺より腕が立つ人も。それなのに、何故俺なんですか?オーレリアさん」
「………。確かに、そなたより腕が立つ者も居ろう。しかし、そなたの様な精神を持つ者はそうは居らぬ。幾度となく困難な目に遭い、しかしそれでも諦める事なく進み続ける。その何と難しい事か」
「それは買い被り過ぎです。俺一人では、きっと何も出来なかった。仲間が居たからこそ、諦める事なくここまで進んで来られたんです」
「ふふ、そうだな。そなたは仲間を信じる事の大切さも良く分かっている。気高く強い精神と磨かれた制圧術。その両方を併せ持つそなたに、頼みたいのだ」
「………分かりました、お引き受けします。そこまで言われてしまっては、無下に断る事も出来ませんから」
「引き受けてくれるか。感謝する、バニングス捜査官」
「いえ。こちらも色々教えていただく訳ですから、これでおあいこです。…ところで、教える時には、これは脱いでも良いですよね?」
「ああ、制服か。そうだな、特別授業の際には、あの上着で構わぬぞ。生徒たちもけじめがつけやすかろう。…しかし、ふむ」
「…あの?」
「ああ、失礼。思った以上に似合っていると思ってな」
「………全く嬉しくないです」
「ふふっ、そうか。まあ、励むがよい」
教える時には脱いでも良いという分校長の言葉にほっと息を吐く。まあ、それ以外はこれを着ていなければいけないが。そして似合ってはいないと思うのだが。
と、其処で本日の授業の終了の合図が鳴り、丁度良いと校長室を辞した。
先輩の歓迎会をするから、準備する間校内の案内をして足止めして欲しい。そう教官に頼まれたのは、HRの後の事だった。
どうやら驚かされっ放しは悔しいらしく、この人も存外子供っぽい所があるのだなと思っていれば、君たちもだろう?と見透かされ、笑われる。
違いない、と苦笑し、先輩を探して一階に下りれば、廊下に佇む探し人、だが、その装いに驚き、足が止まる。なんと、分校の制服を着ているのだ!
しかも全く違和感がなくてマジマジと眺めていれば、苦笑した先輩に声をかけられた。
「そんな所で立ち止まってどうした?ユウナ」
「あ、あの、先輩。その、制服は…」
「留学中は学生扱い、なんだそうだ。似合ってないだろうけど、それは勘弁してくれ」
「そんな事ありませんっ!とても良く似合ってます!」
「そ、そうか、ありがとう。…ところで、俺に何か用があったんじゃないのか?」
「…あっ。その、校内の案内をしようかと思いまして。先輩の都合はいかがでしょうか?」
「この後の予定は特にないかな。なら、お願いしていいかな?」
「っ、はいっ!」
親しくさせて貰ってはいるが、私にとって先輩はやはり憧れの人で。その人と一緒に校内を回るなんて、嬉しいのはもちろん少しばかり緊張する。
まずは今いる一階からと回り始め、グラウンドに出て外の施設の説明をした頃には空は夕焼け色に染まり始めていた。
「あ、もう夕方ですね。…校内は大体こんな感じです。施設も色々整っているので、遠慮なく使ってくださいね!」
「ああ、そうさせてもらうよ。…さて、それじゃ、今度は寮までの案内を頼めるかな。そこに泊めて貰う事になってるはずだから」
「任せてくださいっ!それじゃ、まずは外に出ましょうか」
そろそろいい頃合だろうと先輩からの頼みを引き受け、校門から外に出て、夕暮れに染まった町を歩く。道中、町にあるお店や施設の話をしながら寮までたどり着けば、扉の前にはアルが立っていた。
「アルっ!」
「あ、ユウナさん。お疲れ様でした。準備、出来てます」
「そう、良かった」
「二人とも、何の話をしてるんだ?」
「中に入れば分かりますよ。ほらほら、入って入って!」
「うわっ!入るから、押さないでくれっ」
驚く先輩の顔が目に浮かび、気が急いて先輩を押すようにして入り口を潜った。
ユウナに背中を押されるようにして扉を開けて中に入れば、途端にクラッカーの音がする。
驚いて瞬きをしていれば、ようこそ、トールズ第Ⅱ分校へ、と書かれたボードが目に入る。
そして食堂へと入れば、そこには色とりどりの料理が所狭しと並んでいて言葉を失っていれば、苦笑したリィンに君の歓迎会だよ、と言われた。
まさかこんな風に歓迎してもらえるなんて思いもしなかったから、驚きと嬉しさで胸が一杯になる。
ありがとう、と礼を述べれば、どういたしまして、と返ってきて、本当に良い生徒たちだな、とリィンに言えば、そうだろう、と胸を張る。
すっかり生徒バカが板についたその姿に笑いながら席に着けば、歓迎会を始めるぞ、との分校長の一声で宴が始まる。
数々の料理に舌鼓を打ち、分校長にお酒に付き合わされ(リィンは早々に逃げ出したが俺は逃げそびれてしまった)、お開きとなったのは9時頃で。
さすがに風呂には入りたい、と荷物から着替えを引っ張り出して、教えてもらった浴室に行けば、その広さに感嘆の声が漏れる。
すると、本物の温泉には敵わないがなかなかだぞ?といつのまにか隣にいたリィンに声をかけられて、そういえば彼は温泉郷の出身だったな、と苦笑しながら体を洗い、湯船に浸かる。
今日は移動に加えて慣れない事ばかりで、疲れた体も心も癒されるのを感じながらゆっくりしていれば、生徒たちが数人やって来たので上がることにする。
その後、食堂で水をもらい、部屋に戻ってベッドに寝転べば、あっという間に睡魔が襲ってくる。
そしてそのまま眠り込んでしまうのだった。
なおロイドの制服姿を見たその他の新Ⅶ組の反応
「…何だアレ。なあ、アイツ確かシュバルツァーより年上じゃなかったか?」
「ええ。一つ上だったかと。…ふふ、制服が良くお似合いですね❤」
「確かに似合ってはいるが。…童顔恐るべし、だな」
「全くだぜ。しかも本人は似合ってないと思ってるんだろ?」
「そのようです。正直私も驚きましたが」
「その割には顔色一つ変わってなくない?アル。…まあ、あれもまた個性って事になる、のかな?」
「それで良いのか…?」