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    ゆきこ

    軌跡のロイド沼在中、支援課箱推し。ロイド君を中心に色々雑多に放り投げてます。正直地雷原のようなものだと思うので自衛をお願いいたします。
    Rとかこれはちょっと、という話はこそフォロ限定にしておりますがどうかご了承くださいませm(_ _)m

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    ゆきこ

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    リンロイリンで、お題からは少しずれた気もするけどいっぱい食べる君が好き。可愛いお題なので可愛く、と思いながら書いたらどう足掻いてもバカップルにしか見えなくなった。なおこの世界にリスがいたかどうかは思い出せないので突っ込まないでください…。そして最後の部分は蛇足かなとも思ったけど、支援課の面子も少しだけでも出したかった。リンロイリンは彼らに生温い目で見守られています!

    #軌跡
    locus
    #リンロイリン
    phosphorusRehydration

    いっぱい食べる君が好きロイドが大きな口でたくさんご飯を食べる様子が可愛くてたくさん餌付けしてしまうリィン。いっぱい食べる君が好き。



    ロイド視点
    「ロイドってさ、一口が結構大きいし、凄く美味しそうに食べるよな」

    リィンにそんな事を言われたのはしばらく前。二人で何度目かのデートをしていた時の事だった。
    屋台で買ったフランクフルトを頬張っている時に言われたその言葉に首を傾げると、ほっぺにケチャップ付いてるぞ、と伸びてきた指で拭われて、話を続けられる。

    「何ていうかさ、美味しい物を食べてる時の顔が本当に幸せそうなんだよな。それに、そうやって口の中を一杯にしてると、リスみたいで凄く可愛い」

    リス?頬っぺたパンパンにふくらませてって事か?
    思いもよらない言葉に目を白黒させていると、ただの感想だから気にしないでくれと言われたけど、気になるに決まっている。
    なのであまり大きく頬張らないように気をつけていれば、少し悲しそうな顔をしたリィンに、もしかしてこの間言った事を気にしているのか、と言われて言葉に詰まる。
    するとリィンが、目の前にあったオムライス(何とリィンの手作りである)をスプーンで大きくすくい取り、目の前に突き付けてくる。
    そして口を開けて、と言うものだから、これはもしかしてあーんってヤツか!?と思わず辺りを見回していれば、痺れを切らしたリィンにスプーンを無理やり口に押し込まれ、仕方がないのでモグモグと咀嚼すれば、満足げな表情で再びオムライスをすくって差し出してきた。

    「じ、自分で、食べるから(汗)」
    「イヤだ、俺が食べさせたい!…なあ、ロイド。やっぱりそうやって口一杯に頬張ってる方が、可愛いぞ?」
    「リィン、君なあ……。ふぅ、仕方がないな」

    全く譲る気のないリィンにため息をつき、仕方がないと折れて口を開ければ、にっこり笑って再びスプーンを口に押し込まれる。
    それを食べながら、もうこの事を気にするのはやめようと思うのだった。

    (可愛いって言われるのも悪くない、なんて、調子に乗るから絶対言ってやらないけどな)


    リィン視点
    ロイドに美味しそうに食べるな、と言ったのはしばらく前。
    帝都でデートしている時、屋台のフランクフルトを大口を開けて頬張り、美味しそうに食べているのを見て、以前から思っていた事がつい口に出てしまったのだ。
    その言葉にキョトンとした顔をしたロイドはその後頬を赤くしながら慌てていて、そんな所も可愛いなんて思いながら眺めていたのだが。
    今日。以前から練習していたオムライスがやっと上手に作れるようになったので(アルモリカ村のあのオムライスに対抗意識なんてないからな!)、材料片手に支援課のビルに乗り込み、作り上げて、今日は休みを取ってくれたロイドがそれを食べている所を眺めていれば、何だか一口が小さくて。
    以前一口が大きいと言った事を気にしているのかと問えば、図星のようで言葉に詰まっている。
    しかし頑固なロイドの事だ。言っても聞きはしないだろうと実力行使に出る事にして、オムライスを多めにすくい取り、口元に突き付ける。

    「リ、リィンっ!?」
    「ほら、口を開けて?ロイド」
    「はっ!?」
    「早くしないと卵が落っこちるぞ」

    きょろきょろと辺りを見回したロイドだが、観念したようで口を開けてくれたのでスプーンを突っ込めば、モグモグとそれを咀嚼し始める。
    その頬っぺたが膨らんだ様子に、やっぱりこうでなくちゃな、と満足感を覚えながら次をすくえば、自分で食べるから、と言われるが、こんな風に人目をはばからずにイチャイチャ出来る機会はそうないのだ。逃すわけにはいかない。
    なので俺が食べさせる、と。更に口一杯に頬張っている方が可愛いと主張すれば、ため息をつきながら仕方がないと折れてくれたので、再びその口にオムライスを突っ込みながら二人の時間を満喫するのだった。



    裏口から帰ってきた面々が階下を覗き込みながら
    「ねえ、私たち、いつまでここにいればいいのかしら………」
    「リィンの奴の気が済むまで、だろ」
    「私たちに見られたなんてロイドさんが知ったら、しばらく部屋から出てこなくなりそうですからね」
    「ねえ、まだ下に下りちゃだめ?」
    「キーアちゃんは見ちゃだめですよ?…しばらく外で時間を潰しましょうか」
    「それが良さそうだね。やれやれ、まさかロイドが、あんなバカップルみたいな真似事を許容するなんてね」
    「信じがたいが、この目で見ちまったからなあ。…んじゃ、百貨店にでも行きますか」
    「そうね。そうしましょう。ついでに買い物をして帰りましょうか」
    「賛成です」
    「帰る前に、ロイドさんかリィンさんに連絡した方が良さそうですね」
    「そうだね。…それじゃ、ロイドに気付かれる前に出よう」

    「ん?今、何か物音がしたような…」
    「気のせいだろ?(ランディさんたち、空気を読んでくれたみたいだな。後でお礼を言っておかないと)…それよりオムライスの出来はどうかな。結構頑張って練習したんだけど」
    「うん、美味しいよ。まあ、アルモリカ村のあのオムライスにはまだ敵わないけど」
    「う、そうか…。ならもっと練習するから、また食べてくれよ?」
    「それは構わないけど。…なあ、リィン。そんなに対抗意識を燃やさなくたって」「別にそんなんじゃないからな!」
    「あ、ああ(これは意固地になってるな。しばらく放っておくしかなさそうだ…)」
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