ヒュフェ ノートルダムドパリ パロ「ヒュー…ベルト…」
「はぁ…拷問されている貴殿を見るのは心が痛みました」「何を…」
「いくら手酷くしても同じだぞ。おまえたちに喋ることは何もない。
「くくく…そのようですな」
「フッ、宮内卿直々嬲り殺しにでも来たのか」「いいえ」
「ここから出して差し上げようかと思いまして」
は…?私は敵将なのだぞ。増してやおまえは私を忌み嫌っていたはずだ…!」
「好いております」
「え…」
「好いております。フェルディナント殿」
・・・・・
「フェルディナントが帝国軍に捕らえられた!?」
「本当なんですか、シャミアさん」「ああ。もうその部隊はアイツを連れ引き上げたようだが…。
あれは帝国宮内卿お抱えの魔道工兵団だった。間違いない」
「奴は元帝国貴族の人間だろう。利用されて我々の不利になる情報を喋ることも有り得る…ので、発見した折に口封じで纏めて殺してしまおうかとも思ったんだが」
「先生、あんたの顔が過ぎったんだ」「うん…ありがとう」
「一度ガルグマクに引き上げよう。少数精鋭で彼を救い出す」
・・・・・
「貴殿は
白鷺杯の日を覚えておいでで?」「…」
「ああ…利口な上、優勝した貴殿が、忘れるはずありませんね」
「士官学校の思い出など、私には反吐が出るものばかりですが、あの日ばかりは特別なのです」
「聞いていただけますか?
フェルディナント殿」
「私は元々、舞踏への関心は薄く、その日もエーデルガルト様の身辺警護で大広間にいただけでした。
エーデルガルト様から貴殿の名を聞くまで、自学級の代表を知らなかったほどです。厳密には、知っていましたがそのときまで忘れていたのです」
「程なくして貴殿が登壇しました。普段と変わらぬあの忌まわしい制服姿であったというのに、蜜蜂の如くしなやかに舞う躰、大広間の中貴殿の上にだけ太陽を頂いたかのような眩いばかりの顔(かんばせ)に、私はまるで全身の血が沸き立つかのような激情を感じました」
「残りの二学級の代表が誰であったか、こちらは本当に覚えておりません。それ程までに、貴殿から目が離せなかったのです」
「翌日から通常通りに戻った学園生活では、私は普段と変わらぬ態度で貴殿と接しました。ベストラ家の者としてそういうことには慣れているので、何も難しいことはありませんでした」
「しかし、貴殿が卸したての踊り子の衣装を教室で披露したときは…思わず、貴殿のことを目にした者全員を消してやろうかと…思ったものです」
「ああ…今でも鮮やかに目に浮かぶ。これまで何度も、薄布を纏い、泣いて抵抗する貴殿を手酷く犯す妄想を手淫の共にしてきましたので。「…ッ」
また、貴殿があの者ではなく我が主を選んでくれたならば…そう夢想することもありました」
「ですが、その夢想はもう不可能な話。それならば貴殿を拉致し、私個人の財産にしてしまおうと思い至ったわけです」「…」
「貴殿はこのままだといずれ叛逆の罪で死罪も免れません。もし…私の物になってくださるならば、罪を解き、外での生活をお約束しましょう」
「私としては愛する貴殿が死ぬところなど見たくはないのです。いかがですかな」
「先生は…」「ん…」
「先生はどうしておられる…」
「撤退されましたよ」
「くく…見棄てられたのではないですか?」
「そんなはずは…!」「さて、どうでしょうかね。彼は我が主を見捨てた男ですよ。血の通う人ではないのかもしれませんな」
「それ以上先生を侮辱するな!
…おまえの物になれと?笑わせるな!私から見ればおまえの方が余程人でなしだ…!「ッ…」
……もう出ていってくれ」
「ええ…そうさせて、いただきます」
「…あの者、どんな所でも私の邪魔をする…」
「早々に消えてもらわねば…」
※このあと先生含む精鋭部隊に助けられる。ヨカッタ!