🐯🌪️唯華ブッフェ下🐔満を持してのブッフェ当日です。
今日は学校は午前授業。午後からの待ち合わせに遅れないよう、虎太君からもらった情報をしっかり整理しなくてはいけません。
🐯【大っきくて強そうで、フカフカな赤ちゃんみたいな人がけー君だよ】
具体的ではあるのですが、色んな要素が合わさってかなり不安になる説明です…。そんな人いるんでしょうか…というか、高校生を赤ちゃんに例えるのはいかがなものかと…。
🐯🌪️「あ…、」
虎太君のメッセージに疑問を抱きながら靴を履き学校を出ると、黒い制服を着た大きな男の人が立っていました。
男女共に白い制服の狼煙の生徒の集団の中では、身体の大きさを除いてもその姿はとても目立ちます。
えんじ色の鶏のトサカのような髪に浅黒い肌に、180cmは超えていそうな長身と制服の上からでもわかる丈夫そうな身体。無表情に見えるけど、水晶玉みたいなつぶらで綺麗な丸い瞳のおかげで不思議と威圧感は感じない、のんびりとした印象を受けました。
虎太君の説明が全て当てはまる大きな男の人、いました…疑ってごめんね虎太君…。
でも、優しい顔立ちではあるけど赤ちゃんとは違うような
🐔『はじめまして…。大位地高3年、烏坂鶏介だ。今日は誘ってくれて、ありがとうございます。』
大きくはないですが、よく聞こえる声ではっきりと挨拶したけー君は、大きな身体をしっかり下げてお辞儀してくれました。
落ち着いた声と大きな身体、そしてブレのない動きで、なんだかとても大人びて見えます…。
🐯🌪️「は…、はじめまして寅島唯華です。こちらこそ、一緒にケーキ食べれる人が来てくれてありがたいです」
人と話をするのは好きですが、やはり初対面の人と話す緊張はどう頑張っても拭いきれませんね。
ちなみに、何故かけー君の周りでうちの高校の男子生徒達が伸びていたのですが、どうやらけー君が1人で全員倒してしまったそうです。
🐔『飯の邪魔をするのは…、許さない。』
そう口にした表情は先程までののんびりとしたものとは違い、中々に凄みを感じるものでした。