海は広いな大きいな、今日は悟飯さんと一緒に浜辺の砂に座り込み夕日を見ている。
ってこれは、トランクスの日記で、俺の兄の方で。
ビーデルさんに隠れてこんなことしているなんて隅に置けないな、兄ちゃんは。
俺は、
はぁ。
俺は、父さんにあのことを見られて、すっごく恥ずかしくて。
片言で
顔も見れず、
宿題を教えてもらうときも
もじもじ
学校にいても頭に浮かぶのは
「悟天!最近、悟飯さんが心配しているぞ。」
その名前だけで「ドッキン」と胸が痛くなる。
「大丈夫か?」
「俺、ちょっと早退する。」
トランクスに伝えて鞄も持たず校外へ。
学生服のままだ、
お金はあるからいいけど。
あんな日記見て動揺してさ
俺ってまだ子供かよ。
「兄ちゃんは。父親みたいで、結婚していてどこがいいんだろうか。」
ぼそぼそっと呟きながら
こんな時間から開いているゲームセンターへ
何やろうかなっと思っていると、見知った警官。
「お、悟天!学生は今の時間学校だろう?」
「ちょっとお腹が痛くて。」
「とは見えないけど。最近は学校にも真面目に行っているようだし、家にしっかり帰っているって悟空が言ってたぞ。久しぶりにサボり癖が出たのか?」
まわりをキョロキョロしながら、耳元くらいで
「父さんにセックスした後の布団をまくり上げられました。」
さすがにクリリンさん顔が真っ赤。
「う~ん。それは悟空が悪いって言っていいのか。」
「俺が悪いってわかってるから、気まずくて。それから、モヤモヤしっぱなしで。」
「ん~、悟天がそういう気持ちならさ、相手の子はもっと恥ずかしかったんじゃないのか?」
「え、あ。うん。」
そうだったのかな?普通に食事作ってくれて、勉強も教えてくれて。
こんなに、
ドキドキは初めてで
「クリリンさん、こういう気持ちがわかんないよこんな気持ち。ドキドキでずっと頭から消えないってこんなことってなかったんだよ。」
「それは、今まで遊んでいた悟天が、ようやく気が付いたからじゃないのか?好き、って気持ちだよ。大好きなんだろ?相手は誰なんだよ。」
好き大好き
そうだよ
俺は
悟飯さんが大好きなんだ!
そう思って、直ぐにゲームセンターを飛び出して
家に走って行く。
街から少し離れたその家
悟飯さんと住んでいる場所
知らないような知っている、乗りのもがそばにあった、あれは子供の時に未来のトランクスが乗ってきた乗り物。
「タイムマシーン••••」
そうか、
そうだよね。
俺勘違いしているよ、
涙が止まらない
未来の悟飯さん帰っちゃうんだって
涙が•••••
帰る場所があるんだって••••
ずっと、遠くに俺は飛び出した
やだな、いつだって勘違いしちゃうんだから••••
北の氷の誰も来そうにない場所に
気配を消して
海に飛び込んだ