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    mori

    @mumu_u_0

    雑多ジャンル
    CP未満やかきかけのものを置きます

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    mori

    MAIKINGめぐゆじになるものを書きかけのまま発見されたので…
    当時と今じゃちょっと解釈違う気がする
    無辜 人間性に絶望してはならない。我々は人間なのだからと、かのアインシュタインは言った。だがどうして、人間というものはこんなにも愚かなのかとつくづく思うのだ。
     人間の醜悪さは何度も目にしてきた。もちろん伏黒は自身を清廉潔白だとは微塵も思っていない。だとしても呪いを生み出すのは他でもない人間だ。人間が生み出したものを人の手で祓う。つまるところ最初から破綻している。
     破綻はしているが、祓わなければ呪われる。害を成すものだ。呪いを受けることが因果応報の人間もいれば、中には理不尽に呪われて人生を捻じ曲げられて悲惨な運命を辿るものもいる。

     伏黒恵はどちらかと言えば人間が好きなほうではない。
     周りにいた大人はろくでもないのばかりだったし、それでもまだ力を持たぬ子どもがクソみたいな世の中で生きていくためにはそのろくでなしたちの思惑通りになるしかなかった。そんな折にデリカシーも常識のかけらも感じさせない白髪の男、五条悟が現れた。五条は禅院家のことを帳消しにしてくれた。だがそううまい話があるわけがない。将来伏黒が呪術師として働くことを担保として金銭面の援助をしてくれることになった。馬鹿馬鹿しい。どいつもこいつも反吐が出る。当初はそう思っていた。
    1968